Western Digital WD1000JB (8MB Buffer)

メーカー : Western Digital
価格 : オープンプライス
URL : http://www.wdc.com/

概要
今回取り上げるハードディスクは100GBという容量もさることながら、IDEハードディスク初の8MBバッファ搭載モデルとして高い人気を維持しているモデルです。そして、当ページ初のWD製品となります。
その動作音は大きめで、特に「かっこ〜ん」という起動時の音とアクセス音は今時のドライブと比較するとかなり目立つように感じました。また、プラッタ枚数が多いためか発熱も大きめでした。
テスト環境 :
Pentium III 1.13GHz / 256MB(PC133) / GA-6OXET (IDE Ver.6.20) / GeForce 3 / 2000SP2(NTFS)
今回よりOSをWindows 2000 SP2のみとしました。本来はXPで行うべきところなのですが、ベンチマークとの相性が悪い(頻繁に常駐プロセスが割り込みをかける)ので、敢えて2000を選択しています。
なお、今回はATA100環境におけるテストということでD740Xのスコアはその点を考慮する必要があります。

ベンチマーク : 単体性能
まずは単体性能の検証です。比較対象はD740X、ATA IV、120GXPで、一部のデータは過去のレビューからの抜粋となります。
・SiSoft Sandra 2002 - File System BenchMark
2001teのデータと一定の互換性があることがわかりましたので、今回より2002のスコアを掲載します。
 
WD1000JBはRandom Writeの値が120GXPでRAID-0を組んだ際と同じ値と何とも凄いことになっています。その一方でSequential系は平凡なスコアに収まっていて、ここでは120GXPの優秀さが目立ちます。D740XはATA100では全てにおいて平均的、ATA IVはRandom Writeの弱さが少し目立ちます。
・HDBench v3.30
今回よりFileCopyは掲載しません。
 
D740XのスコアがFAT32の時のスコアと比較してあまりに低いため、取り急ぎ再調査を行う予定です。結論はその後になりますが、とりあえずここでは4者とも誤差範囲のスコア差に収まりそうなこと(いずれも安定して40000オーバー)が予想されます。
・Ziff Davis Media WinBench 99 - Disk WinMarks
PromiseのFastTrak TX2000用ドライバがインストールされている環境で行ったため、スコアがブーストされている可能性があります。ただ4者は(その)同じ環境で行いましたので、参考データにはなると思います。
 
ランダムアクセス重視の「Bussiness Disk WM」ではWD1000JBが図ったように圧倒的な結果を、シーケンシャルアクセス重視の「High-End Disk WM」では120GXPが同じく優秀な結果を示しています。ここまでの結果でATA IVが奮いませんが、決して遅いドライブではありません。他の3つが…。
・Ziff Davis Media WinBench 99 - Disk Inspection : Disk Transfer
最後にディスク全体の速度を計測しました。
 
一般にはWD1000JBは33.3GBプラッタということになっていますが、この結果からはどうも40GBプラッタの末端を使っていないだけのような印象を受けます。120GBモデル(こちらもプラッタは3枚)を調べればはっきりしそうな感じです。
ちなみに他3つのドライブは、40GBプラッタ(の40GBモデル)ということになっているものの、実容量で見ると「120GXP > D740X > ATA IV」の順で微妙に異なっています。末端の速度を見る際には、その点を考慮する必要があります。

まとめ
以上のベンチマーク結果より、8MBバッファはベンチマークレベルでは一定の効果があることがわかります。ただ、実際に使用する上ではメモリキャッシュ(物理メモリによるキャッシュ)との兼ね合いもありますし、ベンチマークから読み込み時にはあまり効果を発揮していないことも現れていますので、最終的に劇的なまでの実感差が出るかは微妙、というのが私見です。
しかしその一方で、スワップが大量に発生するような(メモリ搭載量が少ない)環境ではおそらく相当効果があると思われますし、バッファぎりぎりまでデータを蓄積した後書き込む、という仕組みになっているのであれば、ヘッドの移動量が減り結果ヘッドにとって優しい(=耐久性が向上する)かもしれません。
そんなことを推理しながら、今回のドライブが当初某大手メーカーPCへの組み込み用として登場したことを考えると、その誕生経緯が何となく想像出来そうな感じがしてきています。
それはさておき、2MBモデルとの価格差はわずかですし今回のドライブは総じて非常に面白いドライブであるのは確かです。
総括すると、大容量バッファ「Special Edition」のWD1000JB、シーケンシャル速度の120GXP、ATA133と平均的性能のD740X、静音性のATA IV、というようにそれぞれが異なる特長を持っていますので、ベストチョイスは本当に人それぞれになります。あとは極論メーカーの好みなど、自由な発想で選択していただければと思います。

ベンチマーク : RAID性能
それではRAIDを組んでみるとどうなのか?ATA IVのRAID時の性能検証を含め、近日公開予定です。


Posted by dospara_review at 17:45Comments(0)TrackBack(0)ハードディスク │2002年02月14日
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