Promise FastTrak TX 2000

メーカー : Promise
価格 : オープンプライス
URL : http://www.promise.com/

概要
IDE-RAIDシステムは、そのコストパフォーマンスと性能の高さから広く普及してきていますが、難点の1つとして使用するカードとドライブの組み合わせによって性能に大きなバラツキが出る(相性がある)場合があることが挙げられます。
そこで今回は、前回取り上げたIBMの新型ハードディスク(120GXP)x2台とPromiseの最新IDE-RAIDカードの組み合わせの性能を検証することにしました。
なお、今回は比較対象としてIDE-RAIDカードのハイエンドに位置する3WAREのEscarade 7000シリーズから3W-7410を用意しました。さらに、前回のレビュー公開後HPT系のチップを搭載したカードに対する検証のご要望がありましたので、HPT370Aを搭載したATA RAID 1200Aも用意しました。
テスト環境 :
Pentium III 1.13GHz / 256MB(PC133) / GA-6OXET / GeForce 3 / 2000SP2 / 120GXP(40GB) x 2
RAIDパーティションは容量全体をNTFSで取得して計測しています。それぞれのカードのドライバはメーカー最新のものを使用しました。
各グラフの一番下には120GXPを単体で使用した場合(NTFS)のスコアを掲載しています。

ベンチマーク : RAID-0 (ストライピング)
まず最初に、圧倒的な転送速度とパーティションサイズをもたらすRAID-0の性能検証を行いました。
・SiSoft Sandra 2001te - Disk BenchMark
 
Sequential Read/Writeが1.5から2倍の向上を示しています。また、何より体感差をもたらすRandom Writeが向上している点も見逃せません。
カードの性能差を目を向けると、TX2000と3W-7410がそれぞれ価格に見合った性能を実現している一方で、1200Aは単体にも劣る部分があるなど、難ありの結果となっています。これが即HPT370Aとの相性とは言えないないものはありますが…。
・HDBench v3.30
続いてとにかく有名なベンチマーク、ですがそのスコアの信頼性に疑問がありますので今後はテストから除外することを検討中です。
 
概ねSandra 2001teと同じ傾向となっています。FileCopyの値は相変わらずおかしくなっています。
・Ziff Davis Media WinBench 99 - Disk WinMarks : CPU Utils
Disk WinMarksに対してはPromiseのキャッシュシステムが大きく影響するため、スコアの比較はあまり意味をなしません。そこでテスト中のCPU負荷をグラフにしてみました。低い方が優秀です。
 
転送速度が倍速化しているにも関わらず、TX2000と3W-7410の負荷はかなり低く抑えられていて特に3W-7410は単体よりも低いという、ハードウェアRAIDカードの本領を十分に発揮した結果となっています。
・Ziff Davis Media WinBench 99 - Disk Inspection : Disk Transfer
「ハードディスクは使い始めが一番速い。それでは末端は?」ということで、ディスク全体の速度を計測可能なベンチマークとして、WinBench 99からDisk Insptectionを実行しました。
 
末端部の速度低下を防ぐ、というRAID-0の利点がしっかり現れていて、末端でも単体の開始時よりも速くなっています。末端でもこの速度だとVGAサイズのAVI無圧縮(30MB/sec超)ですら余裕で処理出来ることになります。しかもパーティションサイズは単体の倍です。

ベンチマーク : RAID-1 (ミラーリング)
続いてデータ(保存)の信頼性向上をもたらすRAID-1の性能検証を行いました。
・SiSoft Sandra 2001te - Disk BenchMark
 
2台のディスクに同じデータを書き込む関係上どうしても書き込み速度は単体の時よりも遅くなってしまいますが、TX2000と3W-7410はそれでも一定の性能を維持していて高く評価出来ます。
・HDBench v3.30
 
こちらも概ねSandra 2001teと同じ傾向です。しかしまたもFileCopyの値がおかしくなっています。
・Ziff Davis Media WinBench 99 - Disk WinMarks : CPU Utils
 
RAID-0と同じ傾向です。TX2000の負荷率は単体レベルに収まっていますので個人利用レベルではまったく問題無いと思いますが、データ処理マシン用としてはこの差は大きいかもしれません。
・Ziff Davis Media WinBench 99 - Disk Inspection : Disk Transfer
 
3W-7410のスコアがおかしくなっていますが、どうもカードに搭載されているキャッシュとベンチマークがかちあってしまっている模様です。実際には他と同じく単体レベルになると思われます。

まとめ
以上のベンチマーク結果より、RAID-0において書き込みが単体の倍速、かつRAID-1において単体レベルの性能、とIBMの新HDDとTX2000/3W-7410の相性は良好であることがわかります。
続いてIDE-RAIDカードによる差に目を向けると、TX2000は3W-7410には僅かに劣るものの価格は半額以下であり、それを考慮すると非常に優秀な性能を示していると思います。
まとめると、RAID-0は単体でも120GBを超えるドライブが販売開始されたことなどにより、容量面でのメリットは薄れつつありますが、速度向上はやはり無視できないです。故障に対する冗長性の面で全ての人にお勧め、というわけにはいきませんが、速度を追求される方はぜひ挑戦してみていただきたく思います。
また、RAID-1は「転送速度の遅さからバックアップメディアを使用するのが億劫」という方に特にお勧めです。少なくとも単体レベルの速度はありますし、ドライブが同時に壊れたり書き込み中にカードが壊れたりしない限り、データをしっかり保護することが出来ます。
結論としては、IDE-RAIDはこれからも要注目!、ということになると思います。


Posted by dospara_review at 17:48Comments(0)TrackBack(0)その他 │2002年02月05日
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