Pentium 4 2.2GHz

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▼ 概要。

Pentium 4はIntel最新のCPUでありながら、低クロック帯ではPentium IIIに劣る部分があったりと今ひとつ精彩に欠けるところがありました。しかし今回、待望の0.13μmプロセス採用と共に512KBもの2次キャッシュを搭載したPentium 4(コードネーム「NorthWood」)の登場により、Pentium 4は名実ともに個人向けIntelプロセッサの最上位に位置するものになれそうな感があります。

従来のSocket 478マザーとの互換性についてはメーカーによりかなり差があり、一部のi845搭載マザーではBIOS更新でも対応しきれない模様です。よってi845D(DDR対応i845)搭載マザーがほぼ100%対応しているということは、マザー選択の際には要注目な点だと思います。


▼ ベンチマークテスト。

今回は以前のPentium 4 1.5GHz(「Willamette」)で検証したデータを合わせてご覧ください。そのデータと比較して動作クロック上昇(1.5GHz → 2.2GHz)以上のスコア向上が現れれば、2次キャッシュが増加した効果は大きいということになります。

ただ今回はそれよりも、動作クロックが向上したことにより、メモリ帯域の違いがより性能に直結するようになるかどうかの検証に重きを置いています。というのも以前のレビューを公開した際に読者の方から下記のようなご意見を頂き、個人的にも非常に気になっていたからです。

> 気になるのは、P4-2Gだったら、この差が拡大するのかしないのかが気になります。
> 三者とも差がつかないのはCPUが足を引っ張っているのかどうか?P4-2.5などが登場すれば、
> やはりメモリの帯域幅が大きいほうが有利なのか?がわかれば有り難いです。

よってテスト環境はCPU以外以前のレビューと同じものを用意しました。SDRAMモデルについては時間の都合により今回は省略させていただきました。

テスト環境 :

CPU Pentium4 2.2GHz (Socket 478/400MHz)
マザーボード GA-8IRX GA-8ITXE
チップセット i845D i850
メモリ DDR-SDRAM(DDR266)
256MB
RDRAM(PC800)
256MB(128MBx2)
VGA Cardex GeForce 3
(Detonator XP Ver.23.11/XGA 32bit/75Hz)
HDD Maxtor 53073U6
(7200rpm/2MB Cache/FAT32)
OS Windows 2000
(SP2/DirectX 8.1/Inf 3.20.1008/IDE 6.20)

やはりFSBには微妙な差があるわけですが…、

GA-8IRX (DDR) GA-8ITXE (RD)
2221.87MHz(100.99MHz) 2209.77MHz(100.44MHz)

CPU内部の倍率が22倍にも達しているため、動作クロックに結構な差が出来ています。


● メモリ関連ベンチマーク。

まずはメモリ関連ですが、これはCPUに依存しないのでスコアに大きな変動は無いと推測されます。

■ SiSoft Sandra 2001te - Memory Benchmark

 

■ SiSoft Sandra 2002 - Memory Bandwidth

 

バージョンアップで測定法が変更されています。今後のレビューではしばらくの間前バージョンと平行して掲載する予定です。

■ HDBench v3.30 - Memory

 

このテストではREADを中心にスコアが向上しています。2次キャッシュの影響を受けている可能性が高いです。

■ loadbench v0.1/v0.3 - Latency / Bandwidth : 8MB

GA-8IRX (DDR) GA-8ITXE (RD)
384.9 clock (173.2ns) 389.4 clock (176.2ns)

レイテンシの傾向は以前と同じです。

 

このテストではRDRAMだけが大きくスコアが向上しています。DDRではほとんど変化がないことから、この向上は2次キャッシュではなく帯域の違いにより発生した可能性が高い、ということになります。

■ loadbench v0.3 - Bandwidth : 512KB

 

512KBのスコアより、今回はしっかり512KBまでキャッシュが有効になっていることがわかります。DDRが微妙に勝っているのはまさにクロック差ではないでしょうか?


● アプリケーションベンチマーク。

続いてアプリケーション系です。

■ Superπ - 104万桁

GA-8IRX (DDR) GA-8ITXE (RD)
1分27秒 1分25秒

2次キャッシュの増加により大きくスコアが向上している一方で、DDRとRDの差は縮まっています。(前回の比率通りとするとRDは1分23秒近辺のはず)

■ 午後べんち Ver.2.39

 

これは誤差範囲ながらクロック差でDDRが勝っています。また、このテストでもクロック上昇率以上のスコア向上が見られます。

■ TMPGEnc Ver.2.00 - AVI(30sec) to MPEG2(DVD Profile)

GA-8IRX (DDR) GA-8ITXE (RD)
2分09秒 2分11秒

こちらも上記と同じくです。

■ Windows Media Encoder V7.1 - AVI(30sec) to WMV7(NTSC 2Mbps)

GA-8IRX (DDR) GA-8ITXE (RD)
1分01秒 1分01秒

何故か1.5GHzとまったく変化がありませんでした。原因としてはHDDの遅さ等が考えられます。


● 3D関連ベンチマーク。

最後に3D関連です。

■ 3DMark 2000 v1.1/2001

 

どちらも大きくスコアを伸ばす一方で、差が誤差範囲にまで縮まってしまっています。

■ QuakeIII Arena - timedemo 1/demo demo001 - VGA/XGA(FPS)

 

このテストはWindows 2000/XP上で安定したスコアを収集するのが非常に難しいです。参考値としてご覧ください。


▼ まとめ。

以上より、アプリケーションやベンチマークを実行する上で2次キャッシュの倍増が効果を発揮する一方で、CPUの動作クロックが2.2GHzに達した場合CPUやメモリへの依存度はかえって低くなり、むしろHDDやビデオカードの性能等への依存度が高くなることが推測されます。

ではここでCPUの高性能化は一段落かというともちろんそうではなく、Pentium 4には現時点では隠された新機能がしっかり実装されています。その新機能、「HyperThreading」についてはPentium 4-Xeonの回でご紹介する予定です。



Posted by dospara_review at 17:57Comments(0)TrackBack(0)CPU │2002年01月18日
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