▼ 概要。
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今回この記事を作成するきっかけになったのは、実は私があるゲームにはまってしまったことです。それはオンラインゲームで歴史から姿を消そうとしている某家庭用ゲーム機からの移植版です。
このゲーム、解像度はVGA固定であるのに何故かかなり動作が重く、今まで使用していた「RADEON DDR」ではAA(アンチエイリアス)を有効にするとマップの移動にも差し支えるほどです。
しかも公式サイトには「霧(フォグ)処理が描画されない」とまで書かれています…。
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そして今でなければならない事情としては、「オンラインゲームは旬のうちに」、「3ヶ月ライセンスは長期間のハマリを誘発するので短期決戦(1月まで)で」などが挙げられます。
ゲーム1つのためだけに1-2万の出費は高い、と思われるかもしれませんが、某3のためにエモーションなエンジンのお世話になったり、Xの箱のお世話になったりするのと比較すると安い…と思うのです。
▼ 考察。
とはいえ、GeForce3 Ti500やRADEON 8500はなかなか手が出ません。またさすがに常にゲームをしているわけではないので、1-2万の出費をするからには3D性能以外の向上も図りたいところです。
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というわけでターゲットにしたのが「DVI(Digital Visual Interface)」です。
DVIは液晶を中心に採用が進んでいるデジタル規格で、現状では画質の向上よりもモニタの初期設定の容易さの方がメリットになっています。
ここではその詳細については述べませんが、「DVI情報広場」というかなり凄いサイトがあるのでご紹介します。DVIに興味がある方は必見です。
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その結果選出されたのが、nVIDIAより「GeForce 3」「GeForce2 Ti」「GeForce3 Ti200(Leadtek TDH)」、ATIより「RADEON 8500LE」「RADEON 7500」です。(「GeForce 3」はTiの発売で型落ちしているモデル)
次章にて一気に比較していきます。
▼ 比較 - 3D性能編。
まずは肝心要の3D性能を比較します。OSは「Windows XP Pro(パフォーマンス優先)」を使用しました。
テスト環境 :
Athlon XP 1700+(1.47) / GA-7VTXE / 256MB DDR-SDRAM(PC2100/CL2) / 30GB-HDD / XP Pro(OEM)
nVIDIA - Detonator XP Ver.23.11 / ATI : Ver.6.13.3293 / T561 : XGA(75Hz) / VSync:Off / 170T
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RADEON 8500LE |
RADEON 7500 |
GeForce3 |
GeForce3 Ti200 |
GeForce2 Ti |
RADEON DDR |
| コア/メモリクロック |
250(230)/ 250(DDR) |
290(270)/ 230(DDR) |
200/ 230(DDR) |
175/ 200(DDR) |
250/ 166(DDR) |
166/ 166(DDR) |
| メモリ容量 |
64MB |
32MB(*1) |
* 64MBモデルも存在しますが、今回使用したのは32MBモデル(GeForce2 TiはDDR-SGRAM)でした。
GeForce3 Ti500とRADEON 8500についてはクロックアップ版ということでそれぞれTi200と8500LEの性能をさらに向上させたものになります。また、GeForce2MX(MX200/MX400)シリーズはRADEON DDRと同等かそれ以下になります。なお、GeForce2 TiとRADEON DDRのみビデオメモリが32MBなので3DMark 2001において若干不利です。
・ 総評
いずれも「RADEON DDR」との比較でかなりの向上を示しています。中でも8500LEはLEという位置づけにも関わらず、テストした中では最速の結果となっています。3DMark 2001はDirectX8.0への対応具合でがらりとスコアが変わるので純粋な比較は出来ませんが、GeForce3系とRADEON 8500LEはほぼ順当にスコアを伸ばしています。
ただDirectX7.0準拠でビデオカードのクロックに依存しやすいベンチマーク、SLBenchではその順位がかなり変動しています。DirectX8.0準拠のゲームはまだまだ出始めなので、むしろこちらのスコアの方が重要な場合もありそうです。
▼ 比較 - 画質、その他編。
続いてそれ以外の部分をチェックしていきます。画質、発色等については好みがあると思いますので、あくまで参考程度にご覧ください。5段階評価をつけていった結果、下記のようになりました。
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RADEON 8500LE |
RADEON 7500 |
GeForce3 |
GeForce3 Ti200 |
GeForce2 Ti |
| 画質 |
5 |
5 |
4 |
4 |
3 |
画質
(オーバーレイ) |
3 |
5 |
5 |
5 |
3 |
| 安定性 |
3 |
4 |
5 |
5 |
5 |
| 機能性 |
5 |
5 |
4 |
4 |
3 |
| 静音性 |
3 |
3 |
4 |
4 |
4 |
| 価格 |
3 |
5 |
3 |
4 |
5 |
・ 画質
まず画質についてはかなり主観が入っています。また今までRADEON DDRを使用していたのも影響しているかもしれません。RADEON系の発色はとにかく鮮やかで、慣れてしまうと他が綺麗に見えなくなる、ある種の中毒性のようなものがあると思います。よってGeForce3/Ti200も劣るということはなく十分綺麗です。
ただGeForce2 Tiについては試したカード限定かもしれませんが、XGAでも画面ブレが発生するなどあまりよくありませんでした。やはりGeForceシリーズの低価格向けという位置づけが作りに影響しているのかもしれません。
・ 画質(オーバーレイ)
通常画質の悪さが足を引っ張るGeForce2 Tiを除くとRADEON 8500LEの画質の悪さが気になるところで、DVDの再生画面が256色で出力しているような色になる場合があります。流出版ドライバ(Ver.6.13.6011)ではある程度改善することから、ドライバの問題であることは間違いないと思われるのですが…。
・ 安定性
ゲームにおける描画精度等も考慮するとやはりGeForce有利です。環境に対する相性についてもVer.21.83ではほとんど発生しません。なお、8500LEは先のオーバーレイ不具合も考慮してあります。
しかしLeadtekの専用ドライバはかなり難有りです。専用ユーティリティを含め色々と問題がありますが、ドライバをアンインストールするとOSを再インストールしない限り他のドライバが適用できないのが厳しいです。専用でないと出来ないことは限られていますので、リファレンスを使用するのも手だと思います。
・ 機能性
デュアルディスプレイに対応する7500、8500LEがやはり有利です。GeForce3系は複数の出力コネクタを持つものの同時に複数系統を有効に出来ませんので、利便性で劣ります。またSビデオ出力については7500がかなり綺麗な印象を受けました。
・ 静音性
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CPU並に発熱するようになった関係でどうしてもファンがついてくるのですが、RADEON系のファンは流体軸受を採用しているものの回転数が高く、甲高い音が聞こえてきます。
一方GeForce系はThermalTake製やLeadtekのようにオリジナルなファンを付属させる場合が多く、RADEON系と比較すると静かでした。ただカード自体の発熱はGeForce系の方が高いです。
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・ 価格 (コストパフォーマンス)
やはり2万円を超えてくると躊躇するものがあります。その点RADEON 7500とGeForce2 Tiは1万円半ばから購入可能で、性能とのバランスも取れていて優秀と言えます。
▼ まとめ。
以上の結果から判断して、個人的に今ベストバイだと思うのは「RADEON 7500」です。基本的にRADEON準拠ということで2D画質、オーバーレイとも問題なし、ドライバもある程度成熟していて、かつ性能も機能性もしっかり向上、加えてコストパフォーマンスもいいです。懸案のゲームもしっかり動くようになりました(Ti200や8500LEではx4AAでもなめらかですがコストがかなりかかります)。
ただOEM版7500だとどうなのか?や、ゲームだけ高速に動けばいい場合は?など条件が異なれば上記結論は変わってきます。その点についてはもっと他のカード、ゲームを用意して追試を行いたいと思っています(MaxPayneではGeForce3が必須に近いですし、RAGNAROK onlineは…)。
余談ですが、上記オンラインゲームは霧(フォグ)が無い方がプレイしやすいと思います。GeForce3 Ti200を購入して気づいたのですが、このゲームの霧は
「門をくぐる前 : 奥まで綺麗に見える(モンスターも見える) -> 門をくぐった後 : いきなり全体が曇る」
という、かなり奇妙な?かかり方をします。完全にソフト側の問題ではあるものの、これもGeForce系に移れなかった要因の1つかもしれません。
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