A7M266-D

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▼ 概要。

今回のマザー、A7M266-Dに搭載されているAMD760MPX(AMD762+768)チップセットは、Athlon-Dual環境の真打ちとして長くその販売開始が待ち望まれていたチップセットです。


▼ マザー概観。

テストしたマザーのリビジョンは「1.03」、BIOSは「1002」で間もなく入荷予定の製品版と同じ、はずです。

全体画像はこちらから。ファイルサイズが大きい(約150KB)のでご注意ください。

 

見た目はAMD K6とそっくりのノースチップ、AMD762には写真のように巨大なヒートシンクが搭載されていました。

動作させていて気づいたのが、配置の関係上吹き付け方のCPUクーラーの場合ちょうどこのシンクの位置で熱風が滞留してしまうことです。

よって排熱重視であれば吸出し型の方がいいように思います。

(写真はクリックで拡大します)

 

64bit/66MHzに対応したまさに待望のサウスチップ、AMD768です。

メーカーの方と会う度にその未完成さを耳にしていただけに、製品版の安定性についてかなり気になるところです。

(写真はクリックで拡大します)

 

消費電力が桁違いに大きいデュアルマザーにふさわしい?電源コネクタの数で、AUX/ATX12V/ATX20の全てが存在します。

このコネクタの必須具合については実際の動作を通してテストしてみようと思います。

(写真はクリックで拡大します)

 

ASUSマザーではおなじみのCMI8738サウンドチップです。

AC97とはレベルの違う性能を持つのも確かですが、今回のようなデュアルマザーの場合メーカーがSMP環境での動作を公式にサポートするハードウェアサウンド機能、という何より大きなメリットがあります。

(写真はクリックで拡大します)

 

上記に付随してサウンドI/Oコネクタです。何故かMPU401ポートがありません。もっともバックパネルは付属していますし、最近ではほとんど使わないポートなので問題ないと言えば問題ありません。

マニュアルには動作検証済みのカードリストが掲載されています。一部抜粋すると、

Other Card Type Vendors:
ASUS PCI-1394C(device connection) : 32bit
PHILIPS PSC703 (audio) : N/A
PHILIPS PSC706 (audio) : N/A

個人的に嬉しい表記です。

 

諸説紛々のPCIバスは64bit/66MHz(33MHz)x2、32bit/33MHzx3でした。

AMD768のデータシートがまだありませんのでそれらがどのように動くか(例えば32bit/33MHzのPCIカードをさした場合の動作)等は、現時点でははっきり申し上げられません。

64bitバスは3.3V識別用の場所に物理的な切り欠きが入っていますので5Vのカードは使用できません。

ちなみにマニュアルによるとシェアリングは下記のように記載されていました。


INT A INT B INT C INT D
PCI slot 3 - shared - -
PCI slot 4 - - used -
PCI slot 5 - - - shared
AGP Pro slot shared shared - -
Onboard PCI audio - shared - -
Onboard USB ctlr. - - - shared

2001.12.12 Update :
早速32bit/33MHzのPCIバスは2本か3本かというお問い合わせがありましたが、少なくとも今回テストした(製品版と同じという話の)マザーでは3本とも普通のPCIバスで、ASUS特有の専用バス(CUSL2-LSにあるようなバス)はありませんでした。詳しくは全体画像をご覧ください。

 

FSBとVcoreについてはJumper/JumperFreeが選択可能です。倍率可変については発見出来ませんでした。

また、可変なものについてもFSBが最大133MHz、Vcoreが最大1.85Vと安定志向のようです(VcoreはCPU-0に対してのみ適用)。

 

PAL8045Uなどで使用するソケット周囲の穴はパターンのみで開いていません。また、2つのCPUソケット間には多くのコンデンサがありますので、上下方向に大きなヒートシンクは厳しい感じがしました。

今回のマザーにはPalomino(Athlon XP/MP)/Morganコアから搭載されたThermal Diodeを用いたCPU保護機能「C.O.P」が実装されています。

この機能については今度発売されるnFORCE搭載マザー等でも採用される予定とのことです。


▼ ショートテスト。

チェックしていて気づいた点を中心に箇条書きにしてみました。

・UnBuffered DDR-SDRAMはPC2100を2枚までのサポートで最大2GB。(マニュアル記載)

実際に動作させてみたところUnBuffered DDR-SDRAM 512MBx4ではBIOS等は正常に2GB認識するものの、OSのインストールに失敗することがあるなど不安定な挙動を示すことがありました。

・Athlon XP 1700+x2でデュアル動作を確認。

マニュアルには「Dual Athlon MP Duron MP Processor Support」と書かれていますので無論無保証となるのですが、今回は問題なく動作しました。BIOS上の認識は「Athlon MP 1700+x2」、Windows XP上での認識は「Athlon XP 1700+x2」でした。

・新しいドライバはAMD768用の「Power Management Setup」のみ?

AMD762のAGPはWindows XPの場合自動認識、Windows 2000の場合は添付CDよりドライバを導入可能(WEB公開版と同じVer.5.22)です。また、AMD768のIDEもXP/2000とも添付CDより問題なくインストール可能(こちらもWEB公開版と同じVer.1.41g)でした。

・IDE周りは無難な性能?

Promise Ultra133TX2と比較してみました。HDDはBarracuda ATA IVの60GBです。なお、Ultra133TX2は最新のBIOS/Driverを適用しています。

テスト環境 :
Athlon XP 1700+ x2 / 1GB DDR-SDRAM(PC2100/CL2.5/Unbuffered) / GeForce 3(Detonator XP) / XP Pro

No.1 : AMD768 (Driver Ver.1.41g)
No.2 : Ultra 133TX2 (BIOS Ver.2.20.0.12 / Driver Ver.2.00.0.29)

・HDBench v3.30 (XP/NTFS/1000MB)

 

・Sandra 2001te - Drive Bench Mark

 

HDTachで見たCPU負荷は、Ultra133TX2が1%台なのに対しAMD768が5%台と意外に差がつきました。

・TMPGEncは設定次第で圧倒的な速度。

マルチスレッド等を有効するとシングルの1.5倍近い速度で処理可能になりました。

テスト環境 :
Athlon XP 1700+ x2 / 256MB DDR-SDRAM(PC2100/CL2/Unbuffered) / GeForce 3(Detonator XP) / 2000SP2

・TMPGEnc 2.02 - AVI(640x480/30fps/30sec) to DVD(Profile).


標準設定 マルチスレッド
AVI to MPEG2 2分13秒 1分25秒

このテストはハードディスクをより速いものにすることでさらに向上する可能性があります。

他にも一応デュアルに対応するベンチマークをいくつかテストしてみました。

・SiSoft Sandra 2001te

CPU BenchMark CPU Multi-Media BenchMark Memory BenchMark
4290/4051 16412/18830 954/987

・HDBench v3.30

CPU
(Integer/Float)
Memory
(Read/Write/Read&Write)
125490/152216 34249/34879/62500

メモリ周りの性能が随分引き上げられている印象を受けます。

・午後べんち Ver.2.39

通常 音響解析使用
152.66倍 54.19倍

もっと皆さんが日常的に使用されるベンチマーク/アプリケーションで、デュアルにより体感差が出そうなものがございましたら、ぜひご一報ください。

・電源周りの柔軟性は高い?ATX12V/AUXなしでも問題なくブート可能。

ATX12V/AUXはマニュアルにも特に必須とはかかれておらず、接続しなくても特に問題ありませんでした。なお、マニュアル推奨の電源スペックは下記の通りです。

ATX 400W PS / +5/3.3V = 180W / +12V = 15A / 5VSB = 1A

なお、今回のテストではTORICAの「静 370Wモデル」を使用しましたが、特に電圧降下等の不具合も発生せず問題なく動作しました。

・シングルCPUでもやはりWin9xは非サポート?

添付CDには9x/ME用のドライバが同梱されているものの、IDEはインストールしても「標準」のままだったり「PCI Bridge」の?マークが消えなかったりとTigerMPと似たような状況でした。

・シングルCPU用ベンチマークでは従来のマザーと同等以上の性能を。

以下のベンチマークは検証の際必ず実施するようにしているものですが、デュアル向けではないためスコアは参考値となります。

テスト環境 :
Athlon XP 1700+ x2 / 256MB DDR-SDRAM(PC2100/CL2/Unbuffered) / GeForce 3(Detonator XP) / 2000SP2

・ SuperPI - 104万桁

1プロセス 2プロセス同時
1分19秒 1分30秒

1プロセスではCPU-0側に主に負荷が集中し、2プロセス目が計算をし始めるとCPU-1側も負荷が上がっていきます。

・3DMark 2000 v1.1 /2001 : Default Benchmark / SLBench v0.50a : Average FPS

 

ちなみに処理中もCPU負荷的には全然余裕があります。なお、XP Pro上でのテストの際3DMark 2000がAGPドライバを2000用のVer.5.22にしないと不正終了が発生することがありました。また、2001はほとんど完走しません。しかし2000SP2ではまったく問題ないことや、2001は他の環境でも落ちやすいことから、ベンチマークとOSとの相性と思われます。


▼ インプレッション。

展示予定が入っている関係で急ぎの検証となってしまいましたので、肝心要の64bit/66MHz PCIバスの性能調査等は行えていませんが、テストした限りではかなり安定したマザーに仕上がっていると思います。

また、デュアルマザーにしてはコンパクトな点や、UnBuffered DDR-SDRAMの公式サポートにより低価格でメモリを揃えられる点においても個人ユーザーが挑戦しやすいマザーになっています。

初物ということもあってTigerMPと比較して高価になってしまう模様ですが、間もなく秋葉原本店にてサンプル展示されますのでぜひご覧ください。



Posted by dospara_review at 18:39Comments(0)マザーボード │2001年12月11日
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