Maxtor D540X(4K060H3)
▼ 概要。 今回のレビュー対象は、Maxtorによる買収後初めて販売されたQuantumブランドのハードディスクと言われています。確かに、見た目はまさにQuantumといった感じです。
実際に動作させてみると、動作音までQuantumらしい「カリカリ」音で、Quantumの技術が密接に関係していることはほぼ間違いないと思います。 ハードウェア的なスペックとしては5400rpmながら2MBのキャッシュを搭載し、最新の40GBプラッタを採用しています。それらがもたらす高速性その他について、これから検証してみます。 ▼ ベンチマーク。 まずは単体接続でベンチマークを実行してみます。 今回は比較対象として正真正銘のQuantumブランドであるFireBall Plus AS[FB AS](60GBモデル)を用意しました。7200rpm/20GB プラッタ 対 5400rpm/40GB プラッタ はどのような結果になるでしょうか? テスト環境 : P3 1.13GHz / 256MB SDRAM / GA-6OXET / GeForce3 ・ HDBench v3.30 - DISK (1000MB)
Readの結果はほとんど同じと言っていいほどです。 ・ SiSoft Sandra 2001te - Drive BenchMark
やはりアクセスタイムは7200rpmの方が有利なようですが、それ以外の数値はほとんど同じになっていて技術の進歩を目の当たりにした感じがしました。 ▼ Promise FastTrak 100TX2 との相性。 続いてIDE-RAIDの中でもトップクラスの人気を誇るFastTrak 100TX2でRAIDを組んだ場合の性能を検証します。IDE-RAIDは最近非常に人気がありますが、SCSI-RAIDと比較するとまだまだコントローラとディスクの間で相性が発生しやすい(単体では高速だが、RAIDを組むと何故か遅い問題など)模様です。
・ RAID-0 (ストライピング) まずは高速性重視のストライピング時の性能を検証します。今回使用したハードディスクは60GBのモデルですので、ストライピング時には容量が実に120GBに達します。 ディスク容量が64GBを超えると、Windows 98/98SEの場合修正パッチを適用しないと正しく容量を認識できませんし、100GBを超えてしまうとWindows 98/98SE/MEの場合領域確保時に「%指定」で領域を指定する必要があります。 テスト環境 : P3 1.13GHz / 256MB SDRAM / GA-6OXET / GeForce3 ・ HDBench v3.30 - DISK (1000MB)
・ SiSoft Sandra 2001te - Drive BenchMark
Buffered/Sequential Writeで非常にいい結果が出ています。 ・ RAID-1 (ミラーリング) 続いて安全性重視のミラーリング時の性能を検証します。小規模サーバなどで発熱を考慮して7200rpmモデルではなく5400rpmモデルを選択し、ミラーリングで使用するケースが増えてきていますし、このテスト結果は非常に重要です。 ・ HDBench v3.30 - DISK (1000MB)
・ SiSoft Sandra 2001te - Drive BenchMark
全く問題ない速度が出ています。 ▼ まとめ。 5400rpmモデルとしては発熱が若干大きいことが少し気になりますが、単体性能は7200rpmに迫り、RAID時にも問題なく高速な結果を示していて、なかなか優秀なハードディスクだと思います。 個人的にQuantumのハードディスクとはFB1080AT以来の付き合いがありますので(現在もデータ保存用はlct10を愛用)、今後とも独自色(音?)のあるハードディスクを定期的に出していってほしいと思います。 |