Setup Athlon/Duron

関連URL : AMD Athlon / Duron

▼ Athlon/Duronの取り付け。

AMD Athlon/Duronプロセッサは高クロック駆動を安価で実現している非常に優秀なCPUです。が、そのコアの特性により、「コア欠け」や「焼損」といったトラブルがほんのちょっとしたミスで発生しやすいという欠点もあります。


* コア欠け

Athlon/Duronのコアは比較的脆いため、非常に高い圧力で密着しようとするCPUファンの取り付け時にコア(特に四辺)が欠ける場合があります。その状況を「コア欠け」と言います。「コア欠け」が発生してしまった場合、その程度にもよりますが、動作しなくなったり動作が不安定になったりします。

* 焼損

Athlon/Duronのコアは動作中非常に高熱になるため、CPUファン(のヒートシンク)とコアがうまく密着していないだけであっという間(数秒〜)に燃えてしまう場合があります。その状況を「焼損」と言います。


今回は上記トラブルの発生を避ける為のコツを、実際の取り付け作業を通してご紹介します。


▼ CPU/CPUファンの取り付け方。 (「ALPHA PAL6035MUC」の場合)

今回はCPUファンに「ALPHA PAL6035MUC」を選択しました。私自身愛用しているCPUファンで、1.4GHzとなると少し不安がありますが、騒音は小さめ、取り付けも比較的簡単とかなりいい出来だと思います。

x) 取り付け作業に入る前に。

取り付け作業は広くて安定した場所で行って下さい。マザーボードをケースに組み込んだ状態で取り付けようとすると失敗しやすいです。

 

1) CPUの取り付け。

CPUはCPUソケットに写真の向きで取り付けてください。ソケット左のレバーを上げた状態で取り付け、CPUがしっかり入っているのを確認した後レバーを下げます。

CPUの四辺にある「ゴム足」はCPUファンを安定して取り付ける為のものですので、決して外さないようにしてください。(外すと保証外となります。)

 

2) CPUグリスの塗布。 (*1)

写真のようにグリスをコアにのみ薄く塗ってください。後にCPUファン(ヒートシンク)に圧着されて伸びますので、コア全体に塗らなくても構いません。コア中央に少し盛るような形で塗って下さい。

塗りすぎると冷却性能が落ちます(*2)ので注意が必要です。

 

3) CPUファン金具(クリップ)の取り付け : その1。

1)や2)の写真の奥側のソケットの爪に、写真のようにCPUファンの金具(クリップ)の片側を引っ掛けます。逆向きに取り付けないようにご注意ください。

また、引っ掛けた後はCPUファンをあまり振動させないようにして下さい。コア欠けの原因となる場合があります。

 

4) CPUファン金具(クリップ)の取り付け : その2。

もう片方の金具(クリップ)が写真のようになっていますので、出っ張りをラジオペンチで掴み、出来るだけCPUファンがぶれない(コアに対して水平で振動しない)ようにしながら、ぐっと下に押して爪に引っ掛けます。

この時、爪の下の基板を削らないようにご注意ください。

 

5) CPUファンのコネクタの取り付け。

マザー上の「CPU FAN」などと記載されたコネクタに取り付けます。CPUソケットの側に配置されている場合がほとんどです。

回転数の検知できるCPUファンが繋がっていないと起動しないマザーがある一方で、CPUファンによってはマザーから電源を取ると危険なものもありますので注意が必要です。(*3)

 

6) 最終確認。

起動前の最終確認を行います。四方から見てCPUファンは水平に取り付けられているか、CPUファン金具(クリップ)は正しく引っ掛かっているか、などをしっかりチェックしてください。


*1 熱伝導シートがあらかじめ取り付けられているCPUファンではこの作業は必要ありません。

*2 グリスは実は平らではないCPUコアとCPUファン(底面)の密着度を上げる為に使用します。厚く塗ると熱がグリスを通過する時間が長く発生し、結果熱伝導性が逆に悪くなってしまいます。

*3 マザーから電源を取れない場合、変換ケーブルなどを用いてケース電源のコネクタに接続します。


以上で作業は終了です。落ち着いて作業すれば決して難しくないと思います。


▼ まとめ - 用心に用心を重ね。

現在「Athlon」は最低でも「1GHz」と非常に高クロック化していることもあって、「Pentium III」などと比べるとトラブルの発生率も高くなっているようです。

しかし、上記のような手順で取り付けていただければ、まず間違いなく遭遇することはありません。快速な「Athlon」環境は目の前ですが、まずは深呼吸をして下さい。焦りはくれぐれも禁物です。



Posted by dospara_review at 12:12Comments(0)TrackBack(0)CPU │2001年07月04日
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