Seagate Barracuda ATA III


▼ 概要。

その名の通り、「Barracuda ATA II」の後継で7200rpm/20GBプラッタのHDDです。「ATA II」の頃からその高速性には定評がありましたので、テストする前から結果が楽しみです。

20GBプラッタ化したことによる効果としては、

・ プラッタ数減少(20GBモデルの場合、2枚から1枚に)による、騒音、発熱の減少。

・ 高密度化による高速化。

などが考えられます。前作「ATA II」は騒音、発熱が大きいことでも有名だったことを考えると、発熱が少なくなっていればそれだけでも大幅な改善といえます。

テストには以下の環境を使用しました。

INTEL : Pentium III 667MHz /PC133 128MB/ASUSTeK CUSL2
AMD : Athlon 667MHz/PC133 128MB/ABIT KT7A


▼ 使用感 : 騒音、発熱面。

起動用には別のドライブを用意し、HDDにベンチを走らせている時の騒音、発熱を調べてみました。温度についてはHDD表面温度を計測しただけですので厳密な結果ではありません。

騒音 :

これについては好みの問題もありますので難しいのですが、低い「ゴリゴリ」といった感じの音がなります。音が小さい方ではないのですが、うるさすぎるという事も無いです。

発熱 :

対象のHDDにクラスタスキャンをかけ始めてから20分後の表面温度を計測しました。「CompNurse」はこういう時、意外に便利です。

結果は表面は「34℃」、側面部はそれより若干高温でした。「ATA II」に比べると低くなっている感がありますが、やはりファンで風を当ててやったほうが安全だと思います。


▼ ベンチマーク Part.1

では早速ベンチマークを取ってその性能の一部を見てみることにします。ここでは上記と少しテスト環境が異なります。(Duron 800MHz/SDRAM PC-133 256MB/KT7A/98SE)

比較対象として用意したのは、IBMの「DTLA-307030」です。15GBプラッタながらその高速性、静音性などにより長く人気を維持しているシリーズの製品です。

容量の違いもありますので、一部純粋な比較にならない部分があるかと思います。ご了承ください。

* HDBench v3.22 - HDD


Read Write FileCopy
Barracuda ATA III 39845 38642 33580
DTLA-307030 36440 27785 30780

DTLAの高速性については何度もお伝えしている通りですが、その結果をあっさり超える性能を出している点はもう何も言う事が無いほど凄いです。それにしても単発で約40000というのは…。


* WinBench99 Ver1.2 - Disk WinMark (Thousand Bytes/Sec)


Business High-End
Barracuda ATA III 6740 20800
DTLA-307030 6250 22000

「High-End Disk WinBench」では結果が逆転している点が興味深いです。


* SiSoft Sandra Standard 2001 - Drives BenchMark

Buffered Read Sequential Read Random Read Buffered Write Sequential Write Random Write Average Access
Barracuda ATA III - Drive Index : 26267
66MB/s 39MB/s 6MB/s 44MB/s 38MB/s 6MB/s 8 ms
DTLA-307030 - Drive Index : 24018
70MB/s 36MB/s 7MB/s 47MB/s 28MB/s 8MB/s 7 ms

このテストが両者の特長を最もわかりやすく現していると思います。「Sequential Read/Write」の結果が物凄いです。また、一部テストで「DTLA-307030」が勝っている点にもご注目ください。


* Raptor Test - Hard Disk Performance


Read Write
Barracuda ATA III 38MB/S 37MB/S
DTLA-307030 34MB/S 27MB/S

どちらのHDDもキャプチャに余裕で耐えそうなくらい高速だという結果が出ています。


以上のベンチマーク結果より、「Barracuda ATA III」がIDE-HDDの中で最速クラスの高速性を示しているのは明らかです。

よって次は「どの環境が一番性能を引き出せるか」に注目して、時間の許す限りテストしてみようと思います。「i815E(ICH2) vs KT133A(686B)」、「OS標準ドライバ vs メーカードライバ」などが中心です。




▼ ベンチマーク Part.2

■i815E(ICH2) vs KT133A(686B)

ドライバはそれぞれOS標準のドライバを使用しました。

* HDBench v3.22 - HDD


Read Write FileCopy
i815E(ICH2) 39875 38648 41813
KT133A(686B) 39869 38166 33061


* SiSoft Sandra Standard 2001 - Drives BenchMark

Buffered Read Sequential Read Random Read Buffered Write Sequential Write Random Write Average Access
i815E(ICH2) - Drive Index : 26280
82MB/s 39MB/s 6MB/s 65MB/s 38MB/s 6MB/s 8 ms
KT133A(686B) - Drive Index : 26335
64MB/s 39MB/s 6MB/s 43MB/s 38MB/s 6MB/s 8 ms


以上より、i815E(ICH2)の方がバッファの効く状態で若干高速であるということになりますが、ほぼベンチマークレベルのみでのことで、体感差はまったくといっていいほどありませんでした。

ただ「HDTach」テスト中のCPU負荷で、i815E(ICH2)の方が5%ほど低かったのが印象的でした。


■OS標準ドライバ vs メーカードライバ - VIA編

* HDBench v3.22 - HDD


Read Write FileCopy
KT133A(686B) 39861 38743 5154


* SiSoft Sandra Standard 2001 - Drives BenchMark

Buffered Read Sequential Read Random Read Buffered Write Sequential Write Random Write Average Access
KT133A(686B) with VIA ATA Driver - Drive Index : 26280
64MB/s 39MB/s 6MB/s 43MB/s 38MB/s 6MB/s 9 ms

テスト結果が落ちたり一部テストではデータ転送中のCPU負荷が上昇したり、何より低速なIDEデバイスが接続されてると不具合が出る場合があったりと、少なくとも98SEではインストールする価値は無いといってよさそうです。


■OS標準ドライバ vs メーカードライバ - INTEL編

* HDBench v3.22 - HDD


Read Write FileCopy
i815E(ICH2) 39838 38738 40772


* SiSoft Sandra Standard 2001 - Drives BenchMark

Buffered Read Sequential Read Random Read Buffered Write Sequential Write Random Write Average Access
i815E(ICH2) with Intel ATA Driver - Drive Index : 26324
81MB/s 39MB/s 6MB/s 64MB/s 36MB/s 6MB/s 8 ms

こちらはテスト結果が落ちることはなかったのですが、CPU負荷測定用に使用していた「HDTach」が通らなくなったりと一部動作に不安に感じるところがありました。よって98SE上で少なくともHDDに関してはインストールしてもさほど効果がないといっていいみたいです。


▼ まとめ - 現行最速!?

ここまで色々とテストしてきましたが、特別ハードウェア的な問題にもぶつかりませんでしたし、その高速性は十分過ぎるほど体感出来ました。現在はまだ低容量モデルがメインとなっていますが、今後は20GBプラッタを生かして大容量モデルも出てくるものと思われます。

DTLAシリーズの後継が中々登場せず、その実際の性能も未知数な現状において、このHDDは高速性を求める方にお勧めできるHDDだと思います。



Posted by dospara_review at 17:15Comments(0)TrackBack(0)ハードディスク │2001年02月02日
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