A7V インストールマニュアル

製品URL : ASUSTeK A7V

2000/02/02 修正 :

一部記述にミスがありましたので修正いたしました。大変申し訳ありませんでした。


A7Vに関するお問い合わせで最近多いのが、
「ATA100ポートに接続したHDDがOS(NT4.0/2000)インストール時に見えず、インストール出来ない。」
です。そこで今回はその件に関して記事を組んでみました。


▼ A7VのATA100ポートについて。

まずA7VのATA100ポートについてご説明します。

 

A7VのチップセットはKT133+686Aで、チップセット自体はATA66までしかサポートしていません。

そこでASUSTeKは、Ultra100やFastTrak100で有名なPromise製のIDEコントローラをオンボードで実装することによりATA100を実現しています。

IRQをPCI#2と共有していて、IRQ取得にクセのあるデバイスをPCI#2に使用していると問題の発生する場合があります。

ここでのポイントは、PromiseのチップはIDEコントローラながらOS的には「SCSIコントローラ」と認識される点です。よって接続されているデバイスも「SCSIデバイス」扱いになります。

よって今回の問題は、NT4.0/2000が標準でサポートしていないSCSI/RAIDコントローラ上のHDDを見ることが出来ないという仕様が原因となってます。

上記問題の回避作業に関して、これから詳しくご説明します。
#実はそれぞれのOSのインストールCDの「setup.txt」にも書いてあります。


ここまでの内容がちょっと分からないという方、もしくはCD等からドライバFDを作成する環境の無い方は、
「▼ ATA66(686A)使用編」
をご覧下さい。


▼ 前準備。

OSインストール作業する前に、PromiseのIDEコントローラ用ドライバFDを作成しておく必要があります。A7Vの場合、そのドライバがFDではなくCDで添付されているところがちょっとしたトラップです。

付属CDの「Promise」ディレクトリの中身をそのままFDにコピー(「txtsetup.oem」がFDのルートに入る)するのですが、最近のA7Vに付属するCDにはA7V133等用の「RAID0」ドライバも同梱されていて、そのままコピーするとFDの容量を超えてしまいます。その場合「Promise」フォルダルートの3つのファイルと「ATA100」のフォルダの中身をコピーしてください。

一番お勧めなのは最新ドライバをネットからダウンロードしてくる方法です。後々ドライバをアップデートする手間も必要ありません。ダウンロードしてきたファイルを解凍して、それをFDにコピーすれば完了です。


▼ WindowsNT4.0 編。

NT4.0は何しろWindows98よりも古いOSなので、IDEコントローラの他にもインストールするHDDの容量による制限が出るもあり、「8GB以上の領域が見えない」という問題などはそちらの方になります。
#C(OSブート)ドライブは4GB未満に切るのを推奨します。残りはSP4以降を適用した後に確保して下さい。

FDブートの場合、1枚目起動初期の

「Setup is inspecting your hardware's configueration...」

と表示されている間に「F6」を押してください(数度押すのが確実です)。そうすると、FD読み込みを継続してDisk2に入れ替えた後暫くすると

「Setup could not determine the type of one or more mass strage devices...」

という文章から始まる画面で停止します。そこで「S」をタイプし、「Other」を選択して「Enter」キーを押し、先ほど作ったドライバディスクをFDDに入れて「Enter」キーを押します。すると

「WinNT Promise ULTRA100 (tm) Controller (PDC20265)
「Win2000 Promise ULTRA100 (tm) Controller (PDC20265)

の二つが表示されますので、「WinNT...」の方を選択して「Enter」キーを押します。これでPromiseのドライバのインストールは終了です。続いてさらに「S」をタイプし、今度はリストの中から

「IDE CD-ROM (ATAPI 1.2)/PCI IDE Controller」

を選択して「Enter」キーを押します。上記2つのデバイスが画面にリストアップされているのを確認されましたら、後は「Enter」キーを押してインストール作業を続行されてください。数回Disk2,3を入れ替えた後、セットアップが続行します。

CDブートの場合はかなり作業が楽になります。また上記作業が日本語環境になります。CDブート直後、

「セットアップはコンピュータのハードウェア構成を検査しています...」

が表示されている間に「F6」を押します。暫くすると

「セットアップはシステムにインストールされている1つ以上の大容量記憶装置の種類を…」

という文章から始まる画面で停止します。そこで「S」をタイプし、リストから「その他」を選択して「Enter」キーを押し、Promiseのドライバディスクを入れて「Enter」でドライバを組み込みます。CDブートの場合、CDのドライバは自動で組み込まれる模様です。後はセットアップを続行するだけです。


▼ Windows2000 編。

基本的にCDブートからのインストールとなり、また起動途中に「F6」を押すようにとはっきり表示されますので、特に作業に難しいところはないと思います。

実際には、ブートしてすぐ画面下の方のテキストバーに
「Press F6, if you need to install a third party SCSI or RAID Driver...」
と出ますので、それが表示されている間に「F6」キーを押してください。暫くするとNT4.0のときと同じように「S」をタイプし特定のドライバをインストールする画面に入ります。後は通常と同じインストール方法です。


▼ ATA66(686A)使用編

OSインストール後にIDEケーブルを繋ぎ直す必要はありますが、ドライバFDを作成する必要もありませんし、OSインストール作業自体は非常に簡単です。

作業内容としては簡単です。OSインストールとPromiseのドライバをOS上でインストールするまではHDDをATA66(686A)の方に繋ぎ、その後ATA100の方に繋ぎ直すだけです。

注意していただきたいのは、ATA100にHDDを繋ぎ直す前にPromiseのドライバをインストールするのを忘れないことです。もしインストールし忘れるとOSが起動しなくなります。

上記方法に比べると安定性の面で若干不安もありますが、当方の環境では問題なく動作しています。


製品URL : ASUSTeK A7V

Posted by dospara_review at 17:23Comments(0)TrackBack(0)耳より情報 │2001年01月30日
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