半額になったIntel Core 2 Q6600を買ってみた!
Core 2 Quad Q6600(写真左) & DG33TLM (写真右)
メーカー:Intel
メーカーURL:http://www.intel.co.jp/jp/index.htm?iid=jpCorporateV3+Header_1_Logo
価格 : オープンプライス(Core 2 Quad Q6600 リテールBOX [G0ステッピング] 2.40GHz) (ドスパラ通販センター 36,480円)
価格 : オープンプライス(Intel BOXDG33TLM) (ドスパラ通販センター 17,980円)
こんにちわー、ワッシーに続いて製品レビューに出張してきたLindaです! 今回はちょっと大物のお買い物をしたので、こちらに動員されました。
去る7月22日、INTEL CPUの新製品が発売開始されました。ついにFSB1333MHzだの、Core2Duoで3GHz到達だの、盛り上がっていましたが、ワタクシには新製品ではない、価格改定扱いの製品で、この日以降にどうしても手に入れたいと思っていたモノがありました。
そう、「Core2 Quad Q6600」
「えー?3Ghzのほうがいいじゃん。どうしてE6850じゃないの?」
「頭脳4つあったって何のアプリでつかうのさ?」
他人はそう言います。でもワタクシはQ6600が欲しい!
だって、同じ値段のCPUなら、タスクマネージャでグラフ4つ出たほうがお得じゃん!!
って言ったらジュリーさんにめちゃ笑われました。でもそう思いませんか?
とまあそれはさておき、実はワタクシには、C2Qで動かしたいマルチコア対応のソフトがあったのです。
それは何かというとこれ、BOINC。
これは、自宅のPCの余剰パワーを使って、分散コンピューティング(複雑な計算を、ネットワーク上の多数の人のPCで行うというプロジェクト)を行うためのクライアントソフトです。タスクマネージャを立ち上げてみるとわかると思うんですが、webやメール見たりしてるくらいだと、CPUパワーってそんなに使ってない。むしろほとんど遊んでるくらいなんですね。じゃあその遊んでる分を使って、なにかみんなのためになる計算をしようよ、っていうことなんです。
ワタクシ、かつて某巨大掲示板方面で盛り上がり、世界最大のチームにまでなってしまった「UDがん研究プロジェクト」に参加していたのですが、こちら本年4月27日に終了となりました。
今は、World Community Grid(WCG)という、HIV治療薬開発やヒトたんぱく質解析など、複数の計算を行うプロジェクトに参加しています。で、これを走らせるためのクライアントソフトが、BOINCってヤツなんです。
このBOINCちゃんですが、WCGのほかにも、有名どころで言えばSETI@home(宇宙人を探そうってヤツですね)とか、いろんなプロジェクトがあって、自分の好きなのに参加して、結果を返すことができます。
さらにマルチコアにも対応しているので、CPUのパワーを相当有効に使用できるんですね。これでうちの計算機にも人類貢献させまくりです。うはははは。
(ちなみにこいつはプロセスの優先度最低なので、ほかのアプリが動いてるときはCPUを開放してくれます。こいつが居るせいで何かが重く感じたりすることはない、ちょっと控えめないい子です)
これが今回買ったパーツです。
S-Specは「SLACR」って書いてありますね。新ステッピングのG-0であることを表わしてます。Q6600は新ステッピングでTDP105Wから95Wに変更されてますから、ここは要確認です。なにせキッツい計算を、しかも長時間させなきゃならないですから、発熱も気にしなければなりません。
マザーボードは、INTELのDG33TLにしました。
オンボードでDVIコネクタのものが希望だったのです。我が家はDVI対応のPC切替機を導入してるためなのですが、VGAカードを挿すと熱量が上がるので、出来たら挿したくなかったのです。
このマザーボード、ATAの光学ドライブからWindows XPをインストールする際にフロッピーでドライバ入れてやらないといけないとか、オーバークロック(OC)に必要なFSB設定項目が一切無いとか、ちょっとお茶目なところがありますが、別にOCしないし(やったら多分部屋が暑くて死ねる)。
OSはアップグレードでもらったVistaがあるし(本当はクリーンインストールできないけど、自己責任でね☆)、ぜんぜん無問題!
…こんどGIGABYTEから、HDMI端子つきのG33出るらしいけど! まあそこはそれ!
●静音ファンが大活躍?
さて組みあがったのでさっそく見てみましょう。スペックはこうなります。
CPU:Core2 Quad Q6600(2.40GHz)
マザーボード:DG33TL
メモリ:PC2-6400 1GB×2枚
HDD:HDS721680PLA380(HITACHI)
光学:GSA-4120(LG)
VGA:オンボード(G33)
では起動
・
・
・
・
・
おおー!
お お お ー !!
でもリテールFANのまま100%の負荷をかけたら、回転数がすごいことにっ!しかもなんか歯医者系の音が><
この音では普通にやっていられないので、FANをFreezer7 Proに交換。ついでにCPUクーラーを、プッシュピン(リテールファンと同じ形状)じゃなくてバックプレート止め(マザーボード背面からCPUファンを固定する製品。大型のCPUクーラー向け)に変更。歯医者の音はこれで止まりました。
●ではベンチマーク開始
いったんCPUを開放してベンチを取ります。
ここでは、我が家の常用マシン1号(PentiumM 725)と比べてみます。ベンチマークはCrystalMark 2004R2 で取りました。VGA性能ではなく、CPUなどの性能を見たい時、自分はこれを回しています。
なお、マシン1号のスペックは以下のとおり。
CPU:PentiumM 725(1.60GHz)
マザーボード:i855GMEm-LFS
メモリ:PC-3200 512mB×2枚
HDD:ST360021A(Seagate)
光学:DW1620(BENQ)
VGA:NVIDIA Quadro4 NVS
総合スコアは、725が34,626ポイント、Q6600は124,815ポイント。
CPUだけで見ると13,413/86,073ポイントとなり、なんと6.4倍の開きがあります。
(でも、やっぱりP-Mもいい子だな、と思ったのはヒミツ)
次は、お約束の円周率とFFベンチも試してみました。結果はこんな感じ。
Q6600 725
Superπ104万桁 22秒 55秒
FFbench HIGH 2609 1894
FFbench LOW 3891 3541
FFベンチの差が無いのは、あきらかにVGAがオンボードだからですね。
このベンチマークはCPUの影響も大きいので、最終的には若干勝ってますが、こういう結果を見ると、当初はVGA要らないと思ってたのに、相応の数値を出すVGAが欲しい気がしてくるから怖いなぁ…。
いよいよ肝心のBOINCの計算結果!
これは、24時間(AM07:00から始めて24時間)CPU使用率100%で、いったいいくつのスコアを返せるのか、やはり同じように、P-M 725と比べてみます。軽めのタスクだけくるようにとか、そういった設定は一切していません。
(本ソフトは、クライアントが送ってきたタスクを計算し、それが終わると相手にスコアを送信します。すると次はこれをやってくれと、また別のタスクが送られてきます。同じ難易度のタスクなら、やはり同じ時間にスコアを返した回数が多いほどCPUの計算能力が高いことになります)
まずP-M 725から。
2007/08/** 12:32:49|World Community Grid|Computation for task lf**0_000**_* finished
21:53:43 finished
4:47:25 finished
1日で3つかー。まあ今までもこんなものだし、妥当なラインです。
そしてQ6600。
2007/08/** 10:12:25|World Community Grid|Computation for task lf**0_000**_* finished
10:24:31 finished
10:39:46 finished
10:44:20 finished
14:00:30 finished
14:14:04 finished
14:17:08 finished
14:19:12 finished
16:43:44 finished
17:27:14 finished
17:44:28 finished
17:45:14 finished
20:20:38 finished
20:55:45 finished
21:21:57 finished
21:22:17 finished
23:49:06 finished
0:23:34 finished
0:58:33 finished
1:00:52 finished
2:51:06 finished
3:44:36 finished
4:15:50 finished
4:29:40 finished
6:07:21 finished
6:45:39 finished
1・2・3…26、と。
・
・
・
・
・
26????
●マルチコア対応ソフトがあるなら買うしか!
いやーホントに買ってよかったわこれ。
足元がまるでP-4マシンを置いてた時のように暑いけど! 早速45nsのクアッド欲しくなるくらい暑いけど!!
というわけで、マルチコア対応のアプリをがしがし走らせたい方、簡単ニュース(アメリカ最大の解析チーム、Easynewsのこと)と戦うことに血道をあげている方、しない善よりする偽善な方にはぜひお勧めのCPUです!
それにしてもあっついんだよなぁ…このケース 欲しくなっちゃうな(;´Д`)
そう、「Core2 Quad Q6600」
「えー?3Ghzのほうがいいじゃん。どうしてE6850じゃないの?」
「頭脳4つあったって何のアプリでつかうのさ?」
他人はそう言います。でもワタクシはQ6600が欲しい!
だって、同じ値段のCPUなら、タスクマネージャでグラフ4つ出たほうがお得じゃん!!
って言ったらジュリーさんにめちゃ笑われました。でもそう思いませんか?
とまあそれはさておき、実はワタクシには、C2Qで動かしたいマルチコア対応のソフトがあったのです。
それは何かというとこれ、BOINC。
これは、自宅のPCの余剰パワーを使って、分散コンピューティング(複雑な計算を、ネットワーク上の多数の人のPCで行うというプロジェクト)を行うためのクライアントソフトです。タスクマネージャを立ち上げてみるとわかると思うんですが、webやメール見たりしてるくらいだと、CPUパワーってそんなに使ってない。むしろほとんど遊んでるくらいなんですね。じゃあその遊んでる分を使って、なにかみんなのためになる計算をしようよ、っていうことなんです。
ワタクシ、かつて某巨大掲示板方面で盛り上がり、世界最大のチームにまでなってしまった「UDがん研究プロジェクト」に参加していたのですが、こちら本年4月27日に終了となりました。
今は、World Community Grid(WCG)という、HIV治療薬開発やヒトたんぱく質解析など、複数の計算を行うプロジェクトに参加しています。で、これを走らせるためのクライアントソフトが、BOINCってヤツなんです。
このBOINCちゃんですが、WCGのほかにも、有名どころで言えばSETI@home(宇宙人を探そうってヤツですね)とか、いろんなプロジェクトがあって、自分の好きなのに参加して、結果を返すことができます。
さらにマルチコアにも対応しているので、CPUのパワーを相当有効に使用できるんですね。これでうちの計算機にも人類貢献させまくりです。うはははは。
(ちなみにこいつはプロセスの優先度最低なので、ほかのアプリが動いてるときはCPUを開放してくれます。こいつが居るせいで何かが重く感じたりすることはない、ちょっと控えめないい子です)
これが今回買ったパーツです。
S-Specは「SLACR」って書いてありますね。新ステッピングのG-0であることを表わしてます。Q6600は新ステッピングでTDP105Wから95Wに変更されてますから、ここは要確認です。なにせキッツい計算を、しかも長時間させなきゃならないですから、発熱も気にしなければなりません。
マザーボードは、INTELのDG33TLにしました。
オンボードでDVIコネクタのものが希望だったのです。我が家はDVI対応のPC切替機を導入してるためなのですが、VGAカードを挿すと熱量が上がるので、出来たら挿したくなかったのです。
このマザーボード、ATAの光学ドライブからWindows XPをインストールする際にフロッピーでドライバ入れてやらないといけないとか、オーバークロック(OC)に必要なFSB設定項目が一切無いとか、ちょっとお茶目なところがありますが、別にOCしないし(やったら多分部屋が暑くて死ねる)。
OSはアップグレードでもらったVistaがあるし(本当はクリーンインストールできないけど、自己責任でね☆)、ぜんぜん無問題!
…こんどGIGABYTEから、HDMI端子つきのG33出るらしいけど! まあそこはそれ!
●静音ファンが大活躍?
さて組みあがったのでさっそく見てみましょう。スペックはこうなります。
CPU:Core2 Quad Q6600(2.40GHz)
マザーボード:DG33TL
メモリ:PC2-6400 1GB×2枚
HDD:HDS721680PLA380(HITACHI)
光学:GSA-4120(LG)
VGA:オンボード(G33)
では起動
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おおー!
お お お ー !!
でもリテールFANのまま100%の負荷をかけたら、回転数がすごいことにっ!しかもなんか歯医者系の音が><
この音では普通にやっていられないので、FANをFreezer7 Proに交換。ついでにCPUクーラーを、プッシュピン(リテールファンと同じ形状)じゃなくてバックプレート止め(マザーボード背面からCPUファンを固定する製品。大型のCPUクーラー向け)に変更。歯医者の音はこれで止まりました。
●ではベンチマーク開始
いったんCPUを開放してベンチを取ります。
ここでは、我が家の常用マシン1号(PentiumM 725)と比べてみます。ベンチマークはCrystalMark 2004R2 で取りました。VGA性能ではなく、CPUなどの性能を見たい時、自分はこれを回しています。
なお、マシン1号のスペックは以下のとおり。
CPU:PentiumM 725(1.60GHz)
マザーボード:i855GMEm-LFS
メモリ:PC-3200 512mB×2枚
HDD:ST360021A(Seagate)
光学:DW1620(BENQ)
VGA:NVIDIA Quadro4 NVS
総合スコアは、725が34,626ポイント、Q6600は124,815ポイント。
CPUだけで見ると13,413/86,073ポイントとなり、なんと6.4倍の開きがあります。
(でも、やっぱりP-Mもいい子だな、と思ったのはヒミツ)
次は、お約束の円周率とFFベンチも試してみました。結果はこんな感じ。
Q6600 725
Superπ104万桁 22秒 55秒
FFbench HIGH 2609 1894
FFbench LOW 3891 3541
FFベンチの差が無いのは、あきらかにVGAがオンボードだからですね。
このベンチマークはCPUの影響も大きいので、最終的には若干勝ってますが、こういう結果を見ると、当初はVGA要らないと思ってたのに、相応の数値を出すVGAが欲しい気がしてくるから怖いなぁ…。
いよいよ肝心のBOINCの計算結果!
これは、24時間(AM07:00から始めて24時間)CPU使用率100%で、いったいいくつのスコアを返せるのか、やはり同じように、P-M 725と比べてみます。軽めのタスクだけくるようにとか、そういった設定は一切していません。
(本ソフトは、クライアントが送ってきたタスクを計算し、それが終わると相手にスコアを送信します。すると次はこれをやってくれと、また別のタスクが送られてきます。同じ難易度のタスクなら、やはり同じ時間にスコアを返した回数が多いほどCPUの計算能力が高いことになります)
まずP-M 725から。
2007/08/** 12:32:49|World Community Grid|Computation for task lf**0_000**_* finished
21:53:43 finished
4:47:25 finished
1日で3つかー。まあ今までもこんなものだし、妥当なラインです。
そしてQ6600。
2007/08/** 10:12:25|World Community Grid|Computation for task lf**0_000**_* finished
10:24:31 finished
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10:44:20 finished
14:00:30 finished
14:14:04 finished
14:17:08 finished
14:19:12 finished
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17:27:14 finished
17:44:28 finished
17:45:14 finished
20:20:38 finished
20:55:45 finished
21:21:57 finished
21:22:17 finished
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1:00:52 finished
2:51:06 finished
3:44:36 finished
4:15:50 finished
4:29:40 finished
6:07:21 finished
6:45:39 finished
1・2・3…26、と。
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●マルチコア対応ソフトがあるなら買うしか!
いやーホントに買ってよかったわこれ。
足元がまるでP-4マシンを置いてた時のように暑いけど! 早速45nsのクアッド欲しくなるくらい暑いけど!!
というわけで、マルチコア対応のアプリをがしがし走らせたい方、簡単ニュース(アメリカ最大の解析チーム、Easynewsのこと)と戦うことに血道をあげている方、しない善よりする偽善な方にはぜひお勧めのCPUです!
それにしてもあっついんだよなぁ…このケース 欲しくなっちゃうな(;´Д`)
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