外付けHDD 接続方法と機能をチェック

かまぞう eSATA鎌蔵3.5 ESATA-KMZ3.5-SL
メーカー:Scythe
メーカーURL:http://www.scythe.co.jp/
ドスパラ通販価格:3,980円(2/19日現在)

おはようございます。
年末に引いた風邪の影響で咳が引かず、4週連続で土日休みを家に閉じこもっていた(酒)です。

家にいる間ずっとゲームというのも気が引けるため、家でPC内のデータ整理をしていたのですが、
その際に目に付いた外付けHDDが気になったためチェックしてみました。





現在我が家には稼動PCが3台、外付けHDDが2台(両方320GB)あり、その内訳は
・メインのデスクトップPC(内蔵160GB×2、まだまだベイは空いています)
・ノートPC(80GB)+外付け
・液晶一体型(80GB)+外付け
と、PC向けの合計は6台でした。

「メインPCの内蔵HDDを大容量製品1つにすれば、外付けをなくして合計3台減らせるんじゃ?」と思いがちですが、
ノートPCはHDDがちと遅く(容量も少ない)、ゲームの起動などでストレスを感じるため高速なIEEE1394の外付けを購入。
液晶一体型PCはサーバー用途&他2台のバックアップ用として重要な役目を担ってますが、内部HDD増設が不可のためRAIDができず、したがって外付けで一体型PCそのもののバックアップをしてるわけです。
※この例のように、PCの形状や内部へのアクセス作業ができない等の理由で内部増設が不可の人には外付けがほぼ唯一の増設方法と言えるでしょう。


こう見ると、たとえ内蔵HDDが複数あろうとも、外付けは外付けでちゃんと意義があるものだと思った次第です。
そして、同じ外付けHDDにも結構な接続方法の種類があるということで、それぞれの特徴を調べてみたくなりました。




●主な接続方法は4種類
現在店頭で購入できる外付けHDDは、完成品・ケースのみに関わらず以下の4種類です。
USB2.0
IEEE1394
eSATA
LAN
なお、一昔前に外付けHDDの標準方法と言えたSCSIは、2003〜2004年くらいまでは製品がまだ発売されていましたが、現在は皆無です。時代は変わるものです。


今回は、中でももっとも入手しやすいUSB2.0とeSATA接続を見てみます。
実際に外付けHDDを計測してみましょう。

身近なHDDを利用するため、外付けケースを用意。
そのケースは、Scythe
ESATA-KMZ3.5-SL
これはS-ATA用3.5インチHDDを搭載できるUSB2.0&eSATA両対応製品です。


搭載するHDDは、
SEAGATE ST3160812AS
です。
IEEE1394の外付け製品は、入手できなかったため自宅の物を参考にします。
自宅にはUSB2.0&LAN両対応製品があるのでLANも見られるかなと思いましたが、現在USB接続で利用中。
そこからLANに接続を変えるとフォーマットが必要ということで断念……。



・まずは内蔵時のHDD速度をチェック(チェックソフトはFDBENCH
※計測はすべて2回ずつ実施。※数値は1000が1MB/S(毎秒1Mバイト)相当です。67501なら、約67.5MB/Sの転送速度となります。
READ 67501 ・ 66515
WRITE 68956 ・ 67149
標準速度は66〜68MB/Sです。



そしてHDDをケースに入れてみます。

装着 フタを開けたら、基盤部分のS-ATA端子にHDDを装着。


ドライバー付属 HDD下部のネジ止めも忘れずに。本製品にはネジはもちろん、ドライバーも付属しているのが親切。


各種ケーブル フタを閉めたらあとはACアダプタを用意し、PCに取り付けるためのケーブルをeSATA・USB2.0から選択すれば準備OK。非常に簡単です。


では外付けのチェックを開始します。
まずはUSB2.0です。USB2.0は相性(後述)の可能性も考え、複数のマザーボード(チップセット)で計測しました。
  P35Neo-F(P35) TF7050-M2(GeForce7050PV) M2A-VM HDMI(AMD690G)
READ 32926 ・ 33096 33085 ・ 33595 31049 ・ 30968
WRITE 26961 ・ 26961 33085 ・ 33257 31960 ・ 31801
GeForce7050はREAD/WRITE共に大体33MB/S、P35はWRITEが少々遅め、M2A-VM HDMIは31〜32MB/Sとなりました。


なお、AMD系チップセット使用の方で速度が出ない場合は、CPUの動作設定が「最小の電源管理」になっている可能性があります。
「常にオン」にすると速度を活かせますのでぜひお試し下さい。


常にオン 「常にオン」だとこの数値でも……。

最小 「最小の電源管理」だと多くの項目がダウン。これはM2A-VM HDMIの場合で差は小さいですが、マザーボードによっては差が大きくなることがあります。





ではeSATAへ。

eSATAブラケット 本製品にはeSATA増設ブラケットが付属しているので、マザーボード背面パネルにeSATAがなくても、マザーボード上のS-ATAにケーブルを接続し、PCIブラケット部分からeSATAとして出力が可能です。


READ 68221 ・ 68221
WRITE 66149 ・ 65515
さすが、というか内蔵をそのまま延長しているわけですから、内蔵とほぼ一緒です。




●外付けは相性に注意

最後に参考として、自宅のIEEE1394&USB2.0対応製品を見てみましょう。
この外付けHDDはバッファローのパッケージ品、中身はSAMSUNGのHD321KJでした。
※RADEON9100IGPはノートPC、P35はメインPCのチップセットです。

  USB2.0(RADEON9100IGP) IEEE1394(RADEON9100IGP) USB2.0(P35)
READ 19438 ・ 19706 38729 ・ 39922 27183 ・ 27299
WRITE 19706 ・ 18792 11725 ・ 11752 23654 ・ 23654
接続環境によってすさまじい速度差が生じてます。その理由は後ほど。



以上。速度結果は見てのとおりで、やはりeSATAが圧倒的です。
とはいえ、市場の外付けHDDが「eSATAだけでいいや」とならないのは、使い勝手や対応PCの数といった点で弱点があり、これに関してはUSB2.0が圧倒的に優れているからです。

各接続方式の利点と欠点は……
・利点
USB2.0:ほぼ全てのPCに接続可能で、XP以降なら接続作業も簡単。ケース価格もこなれて安め。
IEEE1394:速度はUSB2.0と互角以上。接続はここ数年のメーカー製PC所持者ならほぼ大丈夫。接続作業はUSB2.0同様の手軽さ。
eSATA:速度は内蔵HDDと同等。他3種類と大きな差を感じます。eSATAコネクタが最初からあるPCへの接続は簡単。
LAN:ルーターやハブを通じて接続すれば、PCの端子を消費しない。複数のPCからアクセスしやすい。DLNA対応製品なら、AV機器との連携も可能
※DLNA(Degital Living Network Alliance)の詳細は こちら

・欠点
USB2.0:速度は30MB/S前半が限界か。他の接続方法よりHDDケース搭載USBチップとマザーボード(チップセット)との相性問題が発生しやすい。
IEEE1394:利点とは逆に、自作・ショップPCの人はIEEE1394がない場合が多い。現在は対応製品が減りつつあり、価格もUSB2.0対応より高くなりがち。
eSATA:接続可能なPCが少ない。特にメーカー製PCのほとんどは増設インターフェイスが必要。
LAN:設定に手間がかかる。速度は今回の4種類では遅い方。


相性についてですが、ケース搭載・そしてマザーボード側のUSB(IEEE1394)の制御チップ同士で発生するもので、発生すると速度が低かったり、PCの電源オン時に接続しているとPCが起動しなくなるといった現象がおこります。最悪動かない(認識しない)ことも……。
ちょうど自宅の環境では、まさにこのチェックの参考にするためと言わんばかりに速度差が出ています。
また、自宅の先代メインPC(チップセットGeForce7050)では、このバッファロー製品だけでなく、もう1台の外付け(I/Oデータ製品)では、どちらもPC起動時に接続していると起動しないという嫌な相性が発生していました。
このように、相性はまさにメーカーを選ばずに発生しますのでご注意ください。
また、ケースとHDDを別々に購入して外付HDDを作成する場合、ケースとHDDの相性もまれに発生します。
※ちょうど本製品の姉妹ケースであるeSATA鎌蔵2.5の相性情報がメーカーHPに出ています。

なお、参考のノートPCですが、チップセットが少々古く、USB2.0に弱点があると言われていたモノなので、USB2.0の外付けは遅いだろうと覚悟してました。
それゆえにIEEE1394も対応の製品を購入したわけです。
IEEE1394に関しては、READは満足でもWRITEが非常に遅いという症状が出ていますが、ノートPCの利用法はゲーム起動や動画再生がメインのためREADが速ければ問題ないことから個人的には納得してます……。

もしこれから外付けHDDを購入しようとしている人で、相性が不安な方、特にPCのチップセットが古い人は、様々な相性などの情報がネット上に流れている可能性がありますので、あらかじめ調べておくことをオススメします。




●外付けHDD購入のコツ
以上の点を踏まえ、外付けHDD(ケース)を買うコツは……
・自作orショップPCで、その1台にしか接続しない:eSATA
・メーカー製PCの方:IEEE1394 or USB2.0
・複数のPCがあり、外付けHDDをつなげ直すこともある:USB2.0 or LAN
・複数のPCでデータを共有、同時にアクセスの可能性もあり。HDDレコーダーなどとも連携したい:LAN
もちろん絶対条件ではないものの、どれを買うか迷っている場合は目安にどうぞ。

なお、所有PCが古いなどの理由でUSB2.0・eSATA(内部SATA)がない(足りない)という方は、
USB2.0 & IEEE1394カード
SATAカード
などで拡張端子を増設すれば対応も可能です。ノートPCの方もPCカードで増設できます。
※ただし、PCIスロットやPCカードでeSATAコネクタを増設の場合、マザーボードのS-ATA端子から直接ケーブルを延長する場合より低速になる可能性があります。


皆さんも、自宅のPC環境に合った外付けHDDを上手に選んで、動画観賞やデータ保存といった快適なPCライフをお送りください。ということで今回のレビューはこれにて終了です。


その他記事一覧は こちら


Posted by dospara_review at 18:37Comments(0)TrackBack(0)ハードディスク | その他2008年02月25日
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