Phenomと780Gは本当に3D性能が高い?

Phenom 780G Phenom X4 9750(写真左)
TA780G M2+(写真右)

メーカー:AMD(Phenom X4 9750)、BIOSTAR(TA780G M2+)
メーカーURL:
AMD:http://www.amd.com/jp-ja/
BIOSTAR:http://www.biostar.com.tw/app/en-us/index.php


昨年11月に発売されたAMDの新CPU「Phenom」ですが、TLBエラッタなどのトラブルがあり、残念ながらスタート直後はつまづいた感がありました。
ですが、ついに先日エラッタを修正したB3ステッピングの製品が登場。
Phenomを活かすチップセットである780も発売中ということもあり、いよいよ本当のスタートラインに立ったと言えるでしょう。





Phenomの特徴に、780Gチップセットとの組み合わせにより、オンボードグラフィックの3D性能を向上するということがあります。
その性能はAMDやNvidiaのエントリー向けビデオカードに匹敵するという話も聞かれます。
そこで当コーナーでも、Phenom本当のスタート記念ということで、日本製ベンチも交えてPhenomと780Gチップセットの組み合わせによる3D性能を見ていくことにします。




●B3ステッピング対応のPhenomを入手
今回用意したパーツですが、
最初Phenomは手持ちの9600にしようかなと思いましたが、やはりB3ステッピング対応品でないと、いうことで9750をゲット。
マザーボードはBIOSTARのTA780G M2+を使用しています。

そして比較対象として、CPUに同じクアッドコアのCore 2 Quad Q6600、VGAはGeForce8400GSというエントリー向けVGA搭載のPCを用意しました。

その詳細です。
・Phenom構成
CPU:Phenom X4 9750・Athlon64 x2 5600+
マザーボード:BIOSTAR TA780G M2+
メモリ:A-Data PC2-6400 1GB×2
VGA:780Gオンボード ※同じ780GオンボーVGAでもCPUが変わるとどうなるかをチェックするため、Athlon64 X2 5600+も用意。この5600+は、動作クロック2.8GHz・L2キャッシュ1MB×2の製品です。


・比較機
CPU:Core 2 Duo E6550、Core 2 Quad Q6600
マザーボード:ASUS P5KPL-VM(G31チップセット)
メモリ:A-Data PC2-6400 1GB×2
VGA:G31オンボード(Q6600のみ)・GeForce8400GS
※今回入手した8400GSは、メモリが333MHzの製品です(定格は400MHz)、そのためわずかですが数値は下がるものと思います。


ベンチマークは以下の通りです。
FinalFantasyBenchmark3
3DMark06
3DMark2001SE
三國志 Onlineベンチマーク
大航海時代 Onlineベンチマーク

3DMarkとコーエー系のベンチマークを新旧2種類用意しているのは、今回のVGAはハイエンド向けではないため、 現在の高負荷ベンチマークだけではなく一昔前の比較的軽いソフトも見てみようと思ったからです。




●エントリー向けVGAに匹敵するPhenom & 780G
ではベンチマーク結果です。

FFbench

・FinalFantasyBenchmark3(High)
Phenom9750 & 780G       :4468
Athlon64 X2 5600 &780G     :3907
Q6600 & G31            :3139
Q6600 & 8400GS         :5432
E6550 & 8400GS         :5434
(C)2002-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. (写真は通常のゲーム画面です)


・3DMark06(解像度1280×1024、Select Tests=SelectALL)
Phenom9750 & 780G       :1513
Athlon64 X2 5600 & 780G    :1222
Q6600 & G31            :完走せず
Q6600 & 8400GS          :1496
E6550 & 8400GS          :1416

・3DMark2001SE(解像度SXGA、色数32bit、その他デフォルト)
Phenom9750 & 780G       :9013
Athlon64 X2 5600 & 780G    :6348
Q6600 & G31            :7662
Q6600 & 8400GS          :9552
E6550 & 8400GS          :9673

三国志bench

・三國志 Onlineベンチマーク(標準・高グラフィック)
Phenom9750 & 780G       :標準1935、高687
Athlon64 X2 5600 & 780G    :標準1796、高601
Q6600 & G31            :標準744、高365
Q6600 & 8400GS         :標準1881、高648
E6550 & 8400GS         :標準1863、高647

大航海bench01 大航海bench02

・大航海時代 Onlineベンチマーク(解像度SXGA、色数32bit、フルスクリーン表示)
Phenom9750 & 780G       :ノーマル539、最高435
Athlon64 X2 5600 &780G     :ノーマル420、最高333
Q6600 & G31            :ノーマル124、最高31
Q6600 & 8400GS          :ノーマル578、最高450
E6550 & 8400GS          :ノーマル580、最高453


Phenom9750 & 780Gと、Q6600(E6550) & 8400GSは、780Gの2勝3敗と、五分五分に近い結果です。また、オンボード同士では圧勝となりました。
さらに、同じ780Gの場合は、Athlon64 5600+よりPhenom9750が確実に3D性能がアップ(1〜3割程度)することが改めて確認できました。
これは、Q6600とE6550であまりスコアが変わらなかった例を見ても差は明らかです。
この数値を見る限り、オンボードVGAでもエントリー向けVGAに匹敵と言っても支障はないと思います。




●省スペース性とコストパフォーマンスに注目
オンボードでも3D性能が高いと判明したPhenom & 780Gですが、どのような利点があるでしょうか。

・最新FPS等はさすがに苦しいが、古いソフトや2D視点の3Dゲームといった、いわゆる「ある程度の3Dゲーム」なら、VGAへの追加投資なしでプレイ可能。
・Slimや一体型ケースなど、VGAが増設しにくいか増設不可能なPCでも3D性能を確保できる。
という点が挙げられます。


また、コストを計算すると、
・Phenom構成の場合
Phenom9750:24,980円
TA780G M2+:10,780円
計:35,760円

・比較機の場合
Q6600:26,470円
E6550:18,480円
P5KPL-VM:11,800円
8400GS:5,980円(Palit製)
計:オンボードVGA時38,270円、8400GS追加時44,250円、E6550&8400GS構成36,260円

※パーツ価格は4/17のドスパラ通販・店頭価格です。

Core 2のほうが動画エンコードや円周率計算が速いなどの特徴があるためどちらが絶対的に優れている訳ではありませんが、 少なくとも3D性能に限れば、Phenom & 780Gのコストパフォーマンスが目を引きます。


結果的に、Phenom & 780Gの組み合わせは、評判どおりの3D性能を発揮しました。クアッドコアCPUとある程度の3D性能を備えながら価格を抑えられるPhenomと780Gの組み合わせは、 コストパフォーマンスや3Dもイケる省スペースPCを求める人にとって魅力ある製品と言えるはずです。
※ただし、Phenom9750はTDPが125Wと高いという難点があり、780GチップセットでもPhenom9750のような125W CPUに対応していない製品が存在するため、購入前に各マザーボードメーカーのHPで対応CPUをチェックする必要があるのでご注意ください。


良好な結果も出ましたので、普段ならではここでめでたく終了となりますが、このレビューは来週に続きます。
なぜ続くのか、そして次に何が飛び出すのか、次回レビューにもぜひご期待ください。



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Posted by dospara_review at 18:59Comments(0)TrackBack(0)CPU | マザーボード2008年04月18日
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