トリプルコアPhenomの実力はいかに?
Phenom X3(写真左)Sempron X2(写真右)
メーカー:AMD
メーカーURL:http://www.amd.com/jp-ja/
先週に引き続き、Phenomと780Gの3D性能レビューをお送りします。
今回は、23日に発表されたB3ステッピング版トリプルコアCPU、Phenom X3を見てみましょう。
おそらくPC向け初となるトリプルコアCPUということで注目の本製品ですが、いかなるスコアを叩き出すでしょうか?
●Phenom X3、そしてSempron X2をチェック
早速チェックを開始します。今回の環境は以下のとおりです。
・入手CPU
Phenom X3 8750/2.4GHz
Phenom X3 8450/2.1GHz
さらに、エントリー向けCPUのSempronもさりげなくデュアルコア化していることもあり気になっていたので、
Sempron X2 2100/1.8GHz も一緒に入手しました。
特に、X3 8750のスペックは、前回扱ったX4 9750とクロックが同じでコア数が異なるだけのため、コア数の違いで性能がいかに変わるか比較しやすいと思います。
・その他スペック
マザーボード:BIOSTAR TA780G M2+
メモリ:A-Data PC2-6400 1GB×2
●780G環境では、9750に匹敵する8750
チェック内容は前回同様、780Gチップセットとの組み合わせによる3Dベンチマーク。 さらに、各CPUで円周率を104万桁、3355万桁計算してみました。
結果は以下のとおり(PhenomX4 9750、Athlon64 X2 5600+は前回レビューのデータです)。
・Superπ(104万桁、3355万桁)
Phenom X4 9750 :104万桁 34秒、3355万桁 31分18秒
Phenom X3 8750 :104万桁 33秒、3355万桁 31分32秒
Phenom X3 8450 :104万桁 37秒、3355万桁 35分58秒
Athlon64 X2 5600+ :104万桁 30秒、3355万桁 26分38秒
Sempron X2 2100 :104万桁 51秒、3355万桁 46分07秒
※このテストは3D性能を求めるものではないため、780GとPhenomの組み合わせという利点は影響しません。そのため動作クロックが高い5600+が好成績となっています。
・FinalFantasyBenchmark3(High)
Phenom X4 9750 :4468
Phenom X3 8750 :4444
Phenom X3 8450 :4268
Athlon64 X2 5600+ :3907
Sempron X2 2100 :2693
(C)2002-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.(写真は通常のゲーム画面です)
・3DMark06(解像度1280×1024、Select Tests=SelectALL)
Phenom X4 9750 :1513
Phenom X3 8750 :1511
Phenom X3 8450 :1509
Athlon64 X2 5600+ :1222
Sempron X2 2100 :990
・三國志 Onlineベンチマーク(標準・高グラフィック)
Phenom X4 9750 :標準:1935、高:687
Phenom X3 8750 :標準:1977、高:677
Phenom X3 8450 :標準:1943、高:659
Athlon64 X2 5600+ :標準:1796、高:601
Sempron X2 2100 :標準:1473、高:458
・大航海時代 Onlineベンチマーク(解像度SXGA、色数32bit、フルスクリーン表示)
Phenom X4 9750 :ノーマル:539、最高:435
Phenom X3 8750 :ノーマル:499、最高:409
Phenom X3 8450 :ノーマル:474、最高:402
Athlon64 X2 5600+ :ノーマル:420、最高:333
Sempron X2 2100 :ノーマル:338、最高:268
数値を見る限り、さすがに9750が勝っているベンチマークが多いですが、3DMarkのように互角なものもあり、コア数ほどの性能差は感じられません。
Sempronは 5600+と比較する限り、クロックが1GHz低く、2次キャッシュも少ないため、順当な結果ではないでしょうか。
●X3とX4を活かす使い道は?
喜ばしい結果の8750ですが、逆に言えば、このままだと9750の立場がぐらつきます。
これは、今回の内容があくまでPhenomと780GチップセットのオンボードVGAを前提にしたベンチマークのためで、負荷がそれほど高くないためです。
実際に4Gamerのレビューなどを見ていただければ分かるのですが、 9750はより負荷が高い3Dゲームや、使用コア数を設定できる動画編集ツールなどで、4コアという威力を発揮する模様です。
その点を踏まえ、X3とX4どちらにするか迷った場合は、
・Phenom X3
ゲームはするが、780GのオンボードVGAでも事足りる。
別途VGAも使うが、用途は3Dオンラインゲームなどがメインで、FPSなどのアクションはあまりプレイしない。
動画編集もそれほど興味なし(行う場合でも時々なのでエンコード速度はさほど気にしない)。
ケースが省スペース用なので、発熱や消費電力を抑えたい。
・Phenom X4
GeForce8800GTや9000シリーズ、またはRADEON HD3800シリーズなど高性能VGAも一緒に揃え、最新3Dゲームを高解像度でバリバリ遊びたい。
動画・画像編集を頻繁に行うので少しでも作業時間を短縮したい。
といった用途に合わせて選択すると良いかもしれません。
※もちろんX3だと本格3Dゲームができないわけではありません。
なお、Sempron X2の場合は、
用途はゲームは2Dがほとんど、あとはインターネットやメール、文書作成程度。
とにかく価格を抑えたい。
という人に向いています。
また、Phenom X3はTDPが95Wのため、780Gマザーボード側がCPUを選ばないのは利点といえます。
もしすでにマザーボードが780G環境で、CPUはAthlon64 X2だったがこれからPhenomに買い換えるという方は、X4の125W製品は非対応の可能性があるものの、X3は対応の確率が高いでしょう。
初のトリプルコアCPUだけに、正直どのような結果になるか不安でしたが、スペックどおりAthlon X2とPhenomX4の間を埋める製品に仕上がっています(低負荷状態ではX4と互角)。
TDPや価格がX4より低いという利点もありますし、Phenom X4に手を出しづらかった人も、これを機会にPhenom環境への移行を考えてみてはいかがでしょうか?
大航海時代 Online
(C)2005-2008 KOEI Co., Ltd. All rights reserved.
その他記事一覧は こちら
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by 2008年09月15日 15:41
すごく参考になりました
この記事にコメントする




