夏のフラッシュメモリスペシャル 第2回:CFをRAIDでSSDに!

概要 TS8GCF266(写真左) CR-7300(写真右)
メーカー名&URL
TS8GCF266:Transcend http://www.transcend.co.jp/index.asp
CR-7300:PhttoFasthttp://www.photofast.co.jp/index.html


パーツの犬と共同でお送りする、フラッシュメモリスペシャルです。
第2回目となる今回は、コンパクトフラッシュ(CF)をSSD化してみたいと思います。





CR-7300

ここで紹介する「CR-7300」は、昨年8月に扱った
AREA:SD-ID22CF-R1
のように、2枚のCFをHDDとして認識させて使用可能なアダプタです。

ただし、本製品は、2枚のCFをRAID接続可能になっています。
ボード上のジャンパを切り替えると、
・FAST(RAID 0):2枚のCFにデータを分散して書き込むことで高速化
・SAFE(RAID 1):2枚のCFにそれぞれ同じデータを書き込む。容量は1枚分となるが、1枚のCFが壊れてもデータが残る
・BIG(JBOD):容量が異なる2枚のCFを1つのディスクとして利用可能
上の3モードを利用できます。
※JBODは2枚のCFの容量を1つにするため、RAID 0と似た機能と思われがちですが、高速化はしません。違う容量のCFが2枚余ってしまった場合に役立ちます。

今回はFASTモードに注目し、実際に高速化が可能かをチェックします。




●高速化は確実に効果有り
では早速セッティング。


TRANSCEND CF 用意したCFは、
Transcend:TS8GCF266
です。昨年の記事でも使用した製品で、発売から1年たちますが、いまだに最速クラスを誇っています。



取り付け 取付けは、この様に2枚とも同じ向きに挿すだけです。



ディップ ジャンパスイッチはここにあります。左が「SAFE」、中央が「FAST」、右が「BIG」です。


USB なお、外付けUSBドライブとしても使用可能です(ケーブルは別売り)



ではチェック開始です。
測定項目と比較ドライブは、前回の「パーツの犬」SSD記事と同じ内容です。
なお、FDBENCHではモードの違いごとに数値を計測してみました。

モード変更 モードを変えると、パーテーションの削除や再構築が必要のため、先のモードで書き込んでいたデータは使用不能になります。モード変更時は予めバックアップをしてください。


・FDBENCH(RRはランダムリード、RWはランダムライト、数値は10000で10MB/S)
  READ WRITE RR RW
CR-7300 & CF2枚(SAFE) 13067 9178 7387 2491
CR-7300 & CF2枚(FAST) 68956 44853 56952 7700
CR-7300 & CF2枚(BIG) 40699 27416 22138 5577
TS32GSSD25S-M(MLC) 116961 38656 66840 12669
MSD-S3025032NA(SLC) 80376 78921 72804 36005
WD5000AAKS(500GB HDD) 75294 74445 23154 32277
WD3000GLFS(300GB HDD) 120187 119069 32926 47816



・Lineage教動時間
  OS起動直後 2回目
CR-7300 & CF2枚(FAST) 31秒 23秒
TS32GSSD25S-M(MLC) 26秒 21秒
MSD-S3025032NA(SLC) 15秒 11秒
WD5000AAKS(500GB HDD) 27秒 14秒
WD3000GLFS(300GB HDD) 23秒 11秒



・1.21GBのデータコピー
WD3000GLFS(300GB HDD) → CR-7300 & CF2枚(FAST)  :49秒
WD3000GLFS(300GB HDD) → MSD-S3025032NA(SLC)   :18秒
WD3000GLFS(300GB HDD) → TS32GSSD25S-M(MLC)   :35秒
WD3000GLFS(300GB HDD) → WD5000AAKS(500GB HDD) :25秒

CR-7300 & CF2枚(FAST) → WD3000GLFS(300GB HDD)  :28秒
MSD-S3025032NA(SLC) → WD3000GLFS(300GB HDD)   :17秒
TS32GSSD25S-M(MLC) → WD3000GLFS(300GB HDD)   :18秒
WD5000AAKS(500GB HDD) → WD3000GLFS(300GB HDD) :22秒



結果ですが、CR7300でのRAID 0は、HDDやSSDには劣るものの、READで70MB/S近くと、CF1枚ではありえない速度を達成しています。つまりRAIDは機能しているようです。
ただし、ランダムライトの数値は予想ほど伸びていません。FASTとBIGモードを比べた場合、ランダムリードは2倍以上ですが、ランダムライトは1.3倍程度でした。
このため、OSの起動ディスクなどで使用すると、書込みの際に速度低下を感じやすいと思います。
※第1回でも触れましたが、メモリを増設して仮想メモリを切る・テンポラリファイルやIEのキャッシュ保存先をRAMディスクに移動することで、改善の余地があります。

Lineage教動時間、データコピーは、FDBENCHの数値に沿った結果といえます。




●CFをすでに持っている人には面白いパーツ
CR-7300はCFを無事高速化できました。速度は最新SSD・3.5インチHDDには及びませんが、2.5インチHDDの代わりとして使うなら十分な数値といえます。
ただし問題点が1つ。最近はSSDが低価格化しており、前回紹介したTS32GSSD25S-M(MLC)は、32GBで15,000円程度です。
本製品と高速CFを2枚同時に購入すると、SSDより高くなってしまいます。

逆に、すでにCFを持っている(余っている)なら、CR-7300を購入するだけで、高速化やバックアップ用ドライブの作成が可能です。
余っているCFが同容量でも違う容量でも、それぞれ使い道があるのは嬉しいところです。

という訳で、このCR-7300は、CFが余っている・もっと活用したい、という方にとって、非常に便利なパーツと言えるでしょう。
CFがない条件で新たにSSDがほしい場合は、そのまま前回記事で扱ったようなSSDの購入をオススメします。


次回のフラッシュメモリ特集では、引き続き製品レビューにおいて、「SDメモリカード6枚をRAIDでSSD化」にチャレンジします。
SDメモリカードは1枚の速度は高速CFに劣りますが、6枚集まるとどうなるか……。8/15ごろ公開予定ですので、ぜひご期待ください。


その他記事一覧は こちら


Posted by dospara_review at 15:53Comments(0)TrackBack(0)ドライブ類 | マルチメディア2008年08月01日
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