ネイティブUSBハードディスク XXSを拝見

概要 FMD-XXS 250US

メーカー名&URL
Freecom http://www.freecom.com/ecproduct_detail.asp?ID=3886



気になる製品を求め色々チェックしていたところ、「ネイティブUSB」という外付けハードディスクを発見。
個人的に「ネイティブUSB」という言葉の響きがカッコいいと思い、チェックしてみました。






●ハードディスクにUSB端子を直結
まずは、何がネイティブなのかを確認。
そもそもネイティブ(Native)とは、「自分の国の」「生まれつき」といった意味になります。
PCでは主にソフトウェアで使われる単語です。
では、USB外付けハードディスクの場合はどうなるか?

「生まれつきUSB外付けハードディスク」

何だかよく分かりません。



通常のUSB外付けハードディスクでは、シリアル/パラレルATAのコネクタに、変換基板を接続してUSBコネクタを装備していますが、
このハードディスクは、最初からハードディスク本体にUSBコネクタが付いています。
※写真はAKIBA PC Hotline!の、今週見つけた新製品9月20日号などで確認できます。

つまり、最初から(生まれつき)USB端子が付いている。という事で、「ネイティブUSB」と呼ばれる訳です。


そんなネイティブUSBについて説明し終えたところで登場するのが、
製品写真

Freecom製外付けUSB ハードディスク:FMD-XXSシリーズ
です。

本製品は、ネイティブUSB ハードディスクを搭載する2.5インチ外付けハードディスクで、変換基板を使うUSB対応製品よりも、コンパクトなのが魅力。
そのサイズは、長さ109.8mm×幅79.5mm×厚さ13.5mmとなります。

4ケース比較

手元にあった、一般的な2.5インチ外付けハードディスクと比較しました。そのコンパクトさに注目(FMD-XXSは赤丸内)。
左の2.5インチハードディスク(長さ100mm×幅70mm×厚さ9.5mm)と比べても、一回り大きいだけなのが分かります。
持ち運びが多いタイプの製品だけに、少しでも小さくなるのは嬉しいことでしょう。
※すぐ右のコンパクトケースよりは4mm幅広ですが、その代わり15mm短くなります。



●コンパクトでも十分な速度を発揮
コンパクトさが大きな売りの本製品ですが、USB ハードディスクとしての性能はどうでしょうか?
変換基板を用いないネイティブUSBは、速度にどう影響するかも気になるところです。

今年2月にチェックした様に、
USB外付けハードディスクはチップセット(サウスブリッジ)の違いで速度に差が出るので、複数のPCで見てみました。

用意したPCは、
マザーボード:MSI P45Neo-F(Intel P45チップセット、サウス:ICH10)
CPU:Core 2 Duo E8600
MEMORY:A-Data PC2-6400 1GB×2
ビデオカード:GeForce 9800GT


マザーボード:Atom (945GCチップセット:サウス:ICH7)
CPU:Dual-Core Atom 330
MEMORY:SAMSUG PC2-6400 2GB×1
ビデオカード:オンボード


マザーボード:FOXCONN A7DA(AMD 790GXチップセット、サウス:SB750)
CPU:Athlon x2 6000+
MEMORY:A-Data PC2-6400 1GB×2
ビデオカード:RADEON HD4850



さらに、
コンパクトな外付けハードディスクなら、コンパクトなノートPCとセットにしたいはず。という事で、シングルコアAtom搭載のネットブックを用意。

マザーボード:Atom (945GSEチップセット、サウス:ICH7)
CPU:Atom N270
MEMORY:Trancend PC2-5300 1GB×1
ビデオカード:オンボード
という1台です。
デュアルコアAtomと差が出るかにも注目です。




では測定開始。

P45-01 P45-02 P45Neo-F(サウス:ICH10)


790GX-01 790GX-02 A7DA(サウス:SB750)


ATOM_DC-01 ATOM_DC-02 Dual-Core Atomマザー(サウス:ICH7)


ATOM_SC-01 ATOM_SC-02 Single-Core Atomマザー(サウス:ICH7)



最初は「ネイティブだからきっと速そう」と期待しましたが、ハードディスクが速くてもUSB側に限界があるため、2月の結果と比べても差がありません(最高速で33〜34MB/S)。
とはいえ、他製品と比べて遅い訳ではないので、十分実用的です。

なお、SB750では少しREADが遅くなりましたが、今回見たチップセットでは、20MB/S程度になる極端な低速化現象は発生せず。
多くのマザーボードでも標準的な速度が出るようです。
※全てのチップセットでの安定動作を保証するものではありません。

ちなみにAtom比較はデュアルコアがわずかに高速でした。とはいえ差は最大5%ほどのため、気にするほどではないでしょう。




●ノートPCとのセットに最適
元々2.5インチの外付けUSB ハードディスクは、ノートPCとのセットとして持ち運ぶ用途に向いている製品です。
その中でも、速度に問題がなく、さらにコンパクトさが光る本製品は、ノートPCの増設用ハードディスクとしてぜひお勧めしたい一品です。

なお、本製品のケースは、プラスチック・金属ではなく、シリコンゴムのカバーです。
ノートPCと一緒のバッグに入れて接触しても天板に傷をつけにくく、この点もノートPCとのセット向けと言えそうです。



ただし、本製品は付属のUSBケーブルが短いのが残念。

ケーブル

付属ケーブルは10cmしかないので(右は別製品の付属品)、デスクトップPCで使う場合はご注意ください(USBコネクタが高い位置にあると使いにくい)。

その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 18:38Comments(1)ハードディスク | 耳より情報2008年10月03日
この記事へのコメント
1. Posted by 木村 孝   2010年02月03日 19:37
年末に あきばおーで ASUS Eee ロゴ付きの
HDD-USB 30GB 3500円 安いから買いました
1.8吋HDD それなりに 使えます 型番
HDR-EXT-SHE251 30GB External です
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