シングルとデュアルAtomの差をチェック
Dual-Core Atom(D945GCLF2)
メーカー名&URL
Intel:http://www.intel.co.jp/products/desktop/motherboards/D945GCLF2/D945GCLF2-overview.htm
価格:10,380円(10/17現在)
皆さんご存知の様に、Atomがデュアルコアとなり新登場しました。
そこで、実際の性能や使い勝手がデュアルコア化でどう変わったのか、見てみたいと思います。
メーカー名&URL
Intel:http://www.intel.co.jp/products/desktop/motherboards/D945GCLF2/D945GCLF2-overview.htm
価格:10,380円(10/17現在)
皆さんご存知の様に、Atomがデュアルコアとなり新登場しました。
そこで、実際の性能や使い勝手がデュアルコア化でどう変わったのか、見てみたいと思います。
●3D性能は同等にてCPU・LANを検証
以前、パーツの犬でシングルコア版を見た際は、主に3D性能をチェックしています。
※シングルコアAtomの記事は こちら
まずは同じチェックをと思いましたが、
本製品はCPUこそデュアルコア化ですが、チップセット・メモリのシングルチャネルという点はそのままです。
実際、FF Benchmarkで50しか変わらず、意味が薄いため終了しました。
という訳で、変わっている場所は、CPUのコアとオンボードLANのため、CPUとLANを計測します。
用意したPCはこちら。
・デュアルコア
Intel:D945GCLF2
搭載CPU:Intel Dual-Core Atom 330
メモリ:1GB
・シングルコア
Atom N270搭載ネットブック
メモリ:1GB
・データ移動先PC
マザーボード:FOXCONN A7DA(790GXチップセット)
CPU:Athlon x2 6000
そして、チェック内容は、
・CPU:円周率計算ソフトのSuperπで、104万桁を計算する時間
・LAN:ファイル数2329、容量10.6GBのデータを別PCへコピーする時間。
・転送速度チェックはTCP Monitor Plusを使用。
なお、デュアルコアマザーのD945GCLF2は、BIOSでHT(Hyper-Threading Technology:ハイパースレッディングテクノロジー)機能のON/OFFが可能のため、両者でチェック。同時にCPU使用率も見ています。なお、シングルコアにはHT設定がなく常に有効です。
ではスタート。
・Superπ 104万桁
1回目 | 2回目 | CPU使用率 | |
---|---|---|---|
シングルコア(HTあり) | 93秒 | 93秒 | 52% |
デュアルコア(HTなし) | 93秒 | 93秒 | 52% |
デュアルコア(HTあり) | 93秒 | 93秒 | 26% |
・データ転送
1回目 | 2回目 | 最大転送速度 | |
---|---|---|---|
シングルコア | 26分32秒 | 25分32秒 | 約10.4MB/S |
デュアルコア | 8分30秒 | 8分25秒 | 約29.9MB/S |
円周率計算ですが、動作クロックが同じだけに、見事なまでに全て93秒でした。
CPU使用率は、2コア(HT含む)で52%、4コアだと26%と、やはり4コア相当の時は使用率が減ります。
データ転送は、デュアルコアマザーボードのLANが1000BASE-T、シングルコアは100BASE-TXのため差が出ています。ただし、理論上1000BASE-Tは100BASE-TXの10倍の転送速度ですが、実際には3倍というところでしょうか。
●よりファイルサーバーに適したデュアルコアAtom
チェック結果を見る限り、
・CPU処理能力はさほど変わらず、ただしコアが増えた分使用率は減っている。
インターネットやメール主体で、他のソフトは使わない、という方には効果が薄いですが、
動画を見ながらインターネットのような複数作業を同時、また動画エンコードなどCPUコア数がモノをいうアプリケーションはより快適に動作します。
・1000BASE-T対応になったLANは効果大。
LANのデータ転送速度が向上し、他PCとのデータ連携がスムーズになりました。
元々Atomは、その低消費電力ゆえにファイルサーバーとしての活躍が期待されていますが、LANの高速化で使い勝手が大幅にアップしたと言えます。
という訳で、ファイルサーバーとしての使い勝手が向上したDual-Core Atom。
ぜひ Windows Home Serverと合わせて購入し、家庭内サーバーを構築してはいかがでしょうか。
※Windows Home Serverの記事は こちら
なお、LANこそ100BASE-TXのシングルコア版ですが、他PCとのネットワーク接続や同時に複数の作業、コア数が影響するアプリケーションをさほど行わなければ、 その他スペックはデュアルコア版と比べて見劣りする訳ではありません。
逆にデュアルコア版より消費電力が少ない利点もありますので、用途に合わせてどちらのAtomにするか選んでください。
その他記事一覧は こちら
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