日英同盟再び、鎌アングルCPUクーラーの能力とは

鎌概要
鎌アングルCPUクーラー SCANG-1000

メーカー名&URL
Scythe:http://www.scythe.co.jp/

価格:4,480円(10/31現在)


最近、朝の冷え込みっぷりがきつく、ついに暖房の出番となった(酒)です。
気温は下がりましたがPCケース内はまだまだHotということか、この10月半ばに気になる形状のCPUクーラーが発売されました。
という訳で、今回はそのCPUクーラー
「鎌アングルCPUクーラー(以下:鎌アングル)」
をチェックしたいと思います。

なお、今回は最後にプレゼントがあります。乞うご期待!
※11/19 当選者全員を発表しました。





●鎌アングルは日英共同開発
この鎌アングルは、発売元であるサイズと、イギリスに本拠を置き、欧米で静音PCマーケットの大手として知られる、Quietpc.com社との共同開発クーラーです。
社名がすでにQuiet(静か、静音)ということからも、この方面に特化したメーカーと伺えます。

イギリス企業とサイズがなぜコラボ? という疑問ですが、実はサイズのCPUクーラーは欧米でも販売されています。
「SAMURAI」や「NINJA」というネーミングもあり、同社製品はあちらでも人気との事。
そんな縁からQuietpc.com側より共同開発の打診があり、本製品のお目見えとなったそうです。

では日英合作クーラーの実力を見ていきましょう。



L字ひれ 最大の特徴は、ご覧の通りフィン(金属性の薄いひれ部分)がL字型であること。
Lの面となる部分を、それぞれ電源・背面ファンに向け、 付属のファンで風を当てて、電源と背面ファンで吸うことで、トリプルファン効果が期待できるという構造です。


当たりそう なお、製品の特徴上、L字部分はCPUの位置から外寄りとなっており(電源や背面ファンに近づけるため)、 CPUソケットの位置が電源や背面ファンに近いマザーボードの場合、L字が電源などに当たる可能性があります。


逆向き 通常の取り付けで当たる場合、このように取り付けると、接触を回避しやすくなります。

金具 製品はマルチソケット対応。LGA775・AM2用はもちろん、Socket478用金具も付属。

ファン ファンは12cmタイプで回転数は最高1200回転。PWM対応の4ピン製品なので、CPU温度に応じて回転数を制御できます。




●取付け方向で冷え具合は変わるか?
では、肝心の冷却性能を、リテールクーラーと比較します。

使用PCは、
マザーボード:MSI P45Neo-F
CPU:Core 2 Quad Q9650
メモリ:A-Data PC2-6400 1GB×2
VGA:GeForce 9800GT



測定画面 CPU負荷ツールは「Prime95」を使用。計測ツールは、マザーボード付属の「DualCore Center」です。


では測定開始!
  アイドル時 負荷時
リテールファン 32℃(1335回転) 76℃(2316回転)
鎌アングル 29℃(525回転) 53℃(1014回転)
※カッコ内はファン回転数。負荷時は、負荷をかけながら約10分後、アイドルは負荷を止めて約10分後の数値となります。

クアッドCPUで50℃前半は良好な結果で、リテールとの差を感じます。しかも、ファン回転速度は1000回転程度のため、音も静かです。



今度は逆向きでの結果です。
  アイドル時 負荷時
ファン:ビデオカード側 28℃(568回転) 55℃(1236回転)
ファン:メモリ側 28℃(525回転) 55℃(1236回転)

ファン位置の違いでは温度が変わらず。通常取付時との差は2℃と、こちらも十分実用的です。
ただし、通常取付時のファンが1000回転なのに対し、こちらは最高回転のため、回転音は少し大きくなります。
さらに、通常取付時は回転数に余裕があるため、BIOS設定等で回転数を上げれば、より冷却効果を高められます。



50℃ P45Neo-FのBIOSでは、この項目でファン回転数制御ができます。


今回の標準設定は、
・CPU SmartFan Target:50℃、
・CPU.Min.FAN.speed:37.5%
としています。

この設定だと、ファンの回転数が上がるのはCPU温度が50℃になってから。
それまでファンは最高回転数の37.5%以下で回転しており、50℃を超えると、温度に応じ回転数が上がります。
先の温度は53℃。つまり50℃のスタートから3℃しか上がっていないため、最高回転に到達しなかった訳です。



40℃ 今度は「CPU SmartFan Target」を40℃に設定し、再チェックです。

  アイドル時 負荷時
50℃設定 29℃(525回転) 53℃(1014回転)
40℃設定 28℃(555回転) 50℃(1230回転)

ほぼ最高回転まで上がり、冷却効果もアップ。
とはいえ、50℃設定でも冷却十分、静音性はこちらが上です。静音性重視の方は50℃設定がオススメです。
もちろん自分で好みの設定もできます。
※マザーボードの種類、メーカーにより設定項目の名前や変更方法は異なります。




●冷却は十分だが、高さに注意
なかなかの冷却性能を発揮した鎌アングルですが、注意点もあります。

隠れる その形状ゆえに、マザーとの着脱時に、ピンがLGA775用なら3ヵ所、AM2/478用でも1ヵ所がL字の下に隠れてしまいます。
つまり、マザーボードや電源をケースに固定済みだと、L字下の部分が少々取り付けにくいです。



NINJAmini便利 3月の「パーツの犬」で扱った「NINJAmini」は、
フィンに切れ込みがあり、ドライバーを使えば簡単にピンを押せました。本製品に切れ込みが無いのは残念。





突起 本製品は、フィン上部に突起があるため全高は160mmになります。これは、あの「OROCHI」より高いです。


カバー有 今回のケースでは、サイドパネルのダクト固定用のカバーと接触してわずかに閉まらず。

カバー無 カバーを外すと閉まりました。 購入時はケースの幅だけでなく、パネル側の突起にも気をつけましょう。



他にも、先述の様に、マザーボードCPUソケットの位置次第では、電源やマザーボードのコンデンサ、ヒートシンクにも当たる可能性もあります。

結論として、形状は癖がありますが、電源や背面ファンを上手く使った構造で、冷却&静音能力は良好という印象です。
ケースの幅&マザーボードのCPUソケットの位置に問題が無ければ、快適PCライフが見込めることでしょう。




●CPUクーラーを3名にプレゼント!
無事チェックも終わったところで、今回のCPUクーラー+以前パーツの犬でチェックした2製品を株式会社サイズ様より頂きましたので、読者プレゼントします。
※これらの製品は開封品となります。予めご了承ください。

【プレゼントの種類と番号】
鎌プレゼント

1・今回チェックした「鎌アングルCPUクーラー」
※製品詳細はこちら


3クーラー

2・クアッドCPUでもファンレス可能な巨大クーラー「OROCHI」(写真右)
※製品詳細はこちら

3・上記2種類よりコンパクトな「NINJAmini」(写真左)
※製品詳細はこちら



※11/12 応募は締切りました。多数のご応募ありがとうございます。

【記入項目】
1:質問の答え

2:欲しいCPUクーラーの番号

3:「製品レビュー」コーナーの感想

4:ペンネーム

を記入してください。当選者には返信メールをお送りします。
なお、メールのタイトル名を変更すると、応募が無効となるのでご注意ください。
応募前に、ケースのサイズ&マザーボードの形状チェックをお忘れなく。


【質問】
サイズ社からは、巨大CPUクーラーだけでなく、巨大ファン搭載のPCケースも販売しています。
そんなPCケースの「XClio A380Plus」や「PROPELLER」ですが、サイドパネル用ファンの直径は何cmでしょう?

XClio A380Plus の記事は こちら!
PROPELLER    の記事は こちら!



多数のご応募お待ちしてます。







※11/18追記

プレゼント当選者発表です。

・鎌アングルCPUクーラー:愛媛県松山市の「luke-a」さん
コメントは
「いつも話題の製品や面白い製品を扱われていて、使用者の立場に立った、知りたいと思うことを
紹介していただいているので、非常に参考になります。もし可能であれば、もう少し更新頻度を上げていただけると嬉しいです」
でした。
更新は姉妹サイトの「パーツの犬」と交代制のため、ぜひセットで見てください。


・NINJAmini:東京都中央区の「堅揚げポテト」さん
コメントは
「マザーやCPUといった一般的にレビューの多い機種以外の記事が多くかつ話題性の高い品を選んでおり面白いと思います」
でした。
濃厚CPUレビューはニュースサイトにお任せして、こちらは多ジャンルをカバーで頑張ります。

という事で、このお二人に決定致しました。おめでとうございます。
OROCHIは当選者からの返信がないため、新たな当選者が決まり次第追記します。

今回外れた人も含め、多数のご応募ありがとうございました。
時期は未定ですが、次回プレゼントにぜひご期待ください。


※11/19追記
「OROCHI」当選者が決定しました。横浜市港南区の「ヲヤカタヒノマル」さん
コメントは
「内容も微妙なトコをついているようでなかなか面白く毎回楽しみにしています。過去のレビューなんかと絡んだ記事が多いのもよいと思います。今後もさらにマニアックな記事を期待します」
でした。
当コーナーのすき間紹介路線を理解していただき、非常に感慨深いです。

それでは皆さん、今後とも製品レビューをよろしくお願いします。


その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 18:35Comments(1)TrackBack(0)その他 | 耳より情報2008年10月31日
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この記事へのコメント
1. Posted by じゅん   2009年09月12日 16:26
応募できなくて残念でした><
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