低価格低消費電力VGA、複数挿しの効果はいかに?
RADEON HD4600シリーズ
メーカー名&URL
各社取り揃えてます!
こんにちは、空気が乾燥する季節となり、ぱちぱち君(静電気)に悩まされている(酒)です。
先日、人から「P45Aのマザーボードを買ったら P35A-Sが余ったので売るよ」と言われました。
我が家のマザーボードもP35チップセットのため断りましたが、今になって「CrossFire対応マザーボードが格安で入手出来るなら、これまた低価格な補助電源不要のビデオカードでCrossFireすれば面白かったのでは」と思い、実際に見てみることにしました。
●RADEON HD4600シリーズでCrossFireに挑戦
RADEON HD4670の登場により、低価格な補助電源要らずのビデオカードでも、3Dmark06で8000以上のスコアが出るようになりました。
それなら、HD4600シリーズでCrossFireにすれば、補助電源不要のままHD4800シリーズと同等の3D性能が得られそうな予感がします。
用意したPCは、
マザーボード:FOXCONN RENAUSSANCE(X58チップセット)
CPU:Core i7 920
メモリ:PC3-8500 1GB×3
OS:Windows Vista Ultimate
です。
さりげなく時流に乗り、i7環境を揃えてみました。
「全然低価格じゃない!」という突っ込みが聞こえますが、近くに最新パーツがあれば使いたくなるのは、パソコン好きの宿命ですのでご容赦ください。
構成に関しては置いておき、ビデオカード1枚とCrossFireの違いを見てください。
使用ビデオカードは、
比較用のHD4850(写真上)、補助電源なしビデオカードは、HD4670(写真左下)・HD4650(写真右下)を用意。
VGAドライバは
Catalyst 8.11 Hotfix
です。
チェック用ベンチマークはこちら。
・3DMark06
(C)CAPCOM CO.,LTD. 2007 ALLRIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO.,LTD. 2008 ALL RIGHT RESERVED.
各ベンチマーク共に低負荷、高負荷の2種類を計測。低負荷はデフォルト、高負荷設定は以下の通り
・3DMark06:高負荷は解像度1920×1200、アンチエイリアスx8、両負荷ともにSelect Testsは「SelectALL」
・MHF:解像度(RESOLUTION)1920×1200
・DMC4:解像度(RESOLUTION)1600×1200、アンチエイリアス(MSAA)
・DMC4の結果は、RANKと共に各シーンごとの描画フレーム数も表示。
●CrossFireは2倍近いパフォーマンスに
早速ですが、ベンチマーク結果を見ていきます。
・HD4850:1枚
| 3Dmark06 低負荷 | 13792 |
|---|---|
| 3DMark06 高負荷 | 7686 |
| MHF低負荷 | 12322 |
| MHF高負荷 | 5812 |
| DMC4低負荷 | RANK S:(125.18、110.59、149.78、87.08) |
| DMC4高負荷 | RANK S:(96.12、72.12、109.54、66.66) |
・HD4650:1枚
| 3Dmark06 低負荷 | 6911 |
|---|---|
| 3DMark06 高負荷 | 3435 |
| MHF低負荷 | 5192 |
| MHF高負荷 | 2269 |
| DMC4低負荷 | RANK B:(57.18、49.44、67.33、44.69) |
| DMC4高負荷 | RANK D:(35.51、26.97、41.86、29.88) |
・HD4650:CrossFire
| 3Dmark06 低負荷 | 12598 |
|---|---|
| 3DMark06 高負荷 | 6573 |
| MHF低負荷 | 10140 |
| MHF高負荷 | 4464 |
| DMC4低負荷 | RANK S:(110.87、96.32、126.04、84.61) |
| DMC4高負荷 | RANK A:(69.55、52.28、73.91、57.29) |
・HD4670:1枚
| 3Dmark06 低負荷 | 8952 |
|---|---|
| 3DMark06 高負荷 | 4570 |
| MHF低負荷 | 6839 |
| MHF高負荷 | 3012 |
| DMC4低負荷 | RANK A:(73.90、64.47、83.79、57.72) |
| DMC4高負荷 | RANK C:(46.57、34.99、53.49、37.86) |
・HD4670:CrossFire
| 3Dmark06 低負荷 | 15242 |
|---|---|
| 3DMark06 高負荷 | 8614 |
| MHF低負荷 | 13474 |
| MHF高負荷 | 6033 |
| DMC4低負荷 | RANK S:(142.05、124.28、158.91、107.54) |
| DMC4高負荷 | RANK S:(100.59、78.62、109.79、74.57) |
テストごとのグラフは以下の通りです。
※DMC4は、4シーンのフレームレート平均値を計測
この結果を見る限り、エントリー向けカードのCrossFireは、意外とスコアが伸びるようです。
次におまけとして、
CrossFireは違う種類のカードでも可能で、そしてこのX58 RENAUSSANCEにはPCI Express X16用スロットが4本あります。
それなら3枚以上の結果も見てみたく、HD4670のCrossFireに4650を追加して、変則3枚構成にチャレンジしました。
なお、低価格マザーボードにPCI Express X16スロットが3本以上あるとも思えず、ここまでくると現実的ではない構成のため、ベンチマークはMHFのみ実施です。MHF低負荷 11212
MHF高負荷 5823
HD4670のCrossFireよりスコアが落ちました。おそらくMHFが3枚挿しには対応していないためです。
3枚挿しは対応ソフトが非常に少ないことから、効果は薄いでしょう。
なお、X58 RENAUSSANCEでは、CrossFire時はプライマリ表示のカードが下側のため注意。3枚でも一番下がプライマリでした。※SLIでも下がプライマリとなることを確認しています。
●2枚挿しは有効だが、価格と買い足すパーツに注意
今回の結果は、
・HD4670のCrossFireは、HD4850の1枚に勝る。製品名で例えるならHD4855〜4860くらい。
・HD4650のCrossFireは、HD4850には及ばないものの、3DMark06デフォルトのスコアが12598と十分。製品で例えるとHD4830くらい。
となりました。
今回は比較的性能が高い最新カードで試しましたが、1枚だと3DMark06のスコアが4000〜5000程度のカードの場合でも、 2枚にすれば7〜8000程度になるはずです。
このスコアだと、さすがに海外の最新FPSを高解像度エフェクト入れまくりプレイはつらいですが、設定を下げればいけます。 また、3DのオンラインRPGなら問題なくプレイ可能です。
2枚挿すと数値が伸びるのはSLIも同様のため、
低価格なCrossFire(SLI)対応マザーボードや、ミドルクラスのRADEON・GeForceが余っている方は、
上手く利用することで、コストパフォーマンスに優れる3Dゲーム用マシンが作れそうです。
ただし、
・CrossFireの結果は、PCI Express x16スロットを2本使用済みなのを忘れずに。当然ですがHD4850をCrossFireにすれば、さらにスコアが伸びます。
・HD4600シリーズも発熱が高いため、ファンが小さいビデオカードを2枚使う時は、HD4850の1枚より排気に注意。
・1枚は補助電源いらずの消費電力カードでも、2枚以上搭載すれば、消費電力はHD4850と変わりません。
という欠点もあります。
今回は低価格路線で行くという趣旨ですので、肝心の価格もチェック。
例えばHD4670が1枚余っている場合、
・買い増し
HD4670をもう1枚:8,280円
CrossFire対応マザーボード:11,480円
計:19,760円
・買い替え
HD4850:15,480円
CrossFire非対応マザーボード:10,980円
HD4670を中古買取に回す:約-6,000円
計:約20,960円
※上記価格は11/28現在のものです
こう見ていくと……、
・余剰パーツがHD4670の場合だと、余る4670を中古に回したとしても買い増しが安く、さらに性能もHD4850以上となります。
・余っているビデオカードがより古く低価格な製品だと、買い増しがさらにお得ですが、性能は下がります。
・最初からビデオカードとマザーボードを買う、もしくはCrossFire対応マザーボードのみ余っている場合は、HD4850の方が安くなります。
ほかにも電源が古い方は補助電源無しカードのほうが良いとか色々な要素はありますが、単純計算だと上記の通りです。
パーツの種類と性能、そして要求するスペックを吟味して、買い替えor買い増しどちらが良いか、じっくりご検討ください。
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