システムクーラーでコンパクトPC内部を快適冷却

4クーラー PC AIRCON(左上)、RSF-03(左下)、OWL-FY08PCI(右上)、Spire EXHAUSTER/S(右下)

メーカー名&URL
Scythe(PC AIRCON):http://www.scythe.co.jp/
AINEX(RSF-03):http://www.ainex.jp/
Owltech(OWL-FY08PCI・Spire EXHAUSTER/S):http://www.owltech.co.jp/


こんにちは、昨日新しいネットワークRPGのクローズドテストに当選して、意気揚々の(酒)です。
最近余っているCPU(Sempron)やマザーボード(MicroATX)でもう1台作ろうと考え、どうせならコンパクトな物が欲しいと思ったのは良いのですが、
これからの季節、コンパクトなケースだと内部の冷却は大丈夫かと心配になり、早速チェックしてみました。





コンパクトケースは、省スペース性に優れるものの、排気用ファンが無い製品が多く、タワー型と比べ冷却能力は控えめとなります。
もちろんエアフローによる廃熱を考慮した設計になっており、電源容量に見合うCPUやビデオカードを搭載する限り、熱暴走など起きません。
※電源容量300W以下の製品が大半のため、補助電源コネクタを持つビデオカードの搭載は無理があります。

ですが、ここ最近補助電源コネクタを廃して消費電力を軽減したGeForce9600GTが登場しました。
「これでコンパクトケースに3D性能が高いビデオカードを正々堂々搭載できる!」と喜んだ方も多いと思います。
とはいえ、これらのビデオカードは、消費電力は減ったものの温度が高い製品も多く、そのまま搭載すると予想外の高温になる可能性があります。

そこで今回は、コンパクトケースにGeForce9600GTを搭載して内部の温度が上がった場合に、ちゃんと冷却できる方法を追求してみます。



●3タイプのシステムクーラーをチェック
冷却方法ですが、背面ファンが取り付け出来ないケースですので、システムクーラーを使うことにしました。
システムクーラーとは、いわゆるPCIスロットの位置に取り付けるファンで、取り付ける場所柄、CPUよりもビデオカードの冷却に向いています。


システムクーラーには、
・ケース内の熱を排気
・ケース内の空気をビデオカードに吹き付ける
・排気と吹き付けの両用
の3タイプがあり、ケースの形状や冷やす対象によって得手不得手があります。
という訳で、今回は3タイプを用意して、それぞれの冷え具合や特徴をチェックしました。


チェック対象はこの4製品。
・排気タイプ
OWL オウルテック:OWL-FY08PCI



Speeze オウルテック:Spire EXHAUSTER/S



・吹き付けタイプ
RSF-03 AINEX:RSF-03



・排気&吹き付けタイプ
AIRCON Scythe:PC AIRCON


※RSF-03とPC AIRCONは風量調節が可能ですが、HIGHにするとファン音が大きくなるため、今回はLOWで計測しています。
つまり、音を気にしなければ、より冷やせる訳です。


PCスペックは、
マザーボード:FOXCONN G31MX-K 2.0
CPU:Core 2 Quad Q9400
MEMORY:PC2-6400 1GB×2
光学ドライブ:LG GH22N

960GT ビデオカードは、補助電源不要の9600GTです。LowProfile対応のため、ブラケットを交換すればスリムケースにも搭載可能な点が大きな魅力ですが、その分ファンが小さく、大型ファン搭載製品より温度が高くなりがちです。

では開始。
  アイドル時 負荷時
システムクーラー無し 59℃ 96℃
OWL-FY08PCI 58℃ 89℃
Spire EXHAUSTER/S 57℃ 90℃
RSF-03 57℃ 94℃
PC AIRCON 51℃ 83℃
※RSF-03は、背びれ部分が高く、今回のケースはサイドパネルが密閉できませんでした。よって参考値として見てください。

排気&吹き付けのPC AIRCONが威力を発揮し、排気専用の2製品も、ファン1つの製品ながら6〜7℃下げています。
なお、PC AIRCONの吹き付けファンですが、最初の状態だと風向きは反対側を吹き付け、つまりビデオカードから見れば吸っている事になります。
試しにファンを180度回転させビデオカード側へ吹き付けにしたら、86℃前後に上がりました。
RSF-03も意外と冷えないことから、吹き付けタイプはこういったコンパクトケースを苦手としている様です。


このままでは吹き付けタイプの面目が無いため、RSF-03をYMケースでも試してみました。
PCスペックは
マザーボード:FOXCONN P45A-S
CPU:Core 2 Duo E8500
MEMORY:PC2-6400 1GB×2
ビデオカード:GeForce9800GT
です。

  アイドル時 負荷時
RSF-03無し 55℃ 82℃
ビデオカードの隣に取り付け 50℃ 74℃
ビデオカードから1スロット離して取り付け 49℃ 75℃

さらに、コンパクトケースで最も冷えたAIRCONもチェック。設置場所は1スロット離してます。
  アイドル時 負荷時
PC AIRCON無し 54℃ 82℃
取り付け後 49℃ 79℃
まさにコンパクトケースの反対で、吹き付けタイプの方が冷えました。
吹き付けタイプは、ビデオカードに吹き付けて熱くなった空気がすぐ排気される、つまり排気用ファンがあるケースで効果を発揮するようです。



●ケースの形状、取り付け方に注意
今回の結果を見る限り、
・コンパクトケースは排気タイプが有効。奥行きも短く取り付けやすい。
・特に排気&吹き付け(ファン方向は吹き付けではないですが)タイプは効果大。ただし奥行きがあり、配線との干渉に注意。
・吹き付けタイプは、背面ファンがあるケースがオススメ。
といったところです。
※全ケースで同じ結果となるとは限りませんのでご注意ください。


なお、排気タイプですが、ビデオカードに隣接させると効果が弱まります(吹き付けタイプはさほど影響なし)。

隣接 排気タイプをビデオカードに隣接させると、熱くなる前の空気を両方で吸い合ってしまいます。排気タイプは1〜2スロット分空けて取り付けてください。


違う9600GT 隣接の場合でも、ファンの位置が違うビデオカードだと、温度もまた変化します。
取付時は、隣接・離す、双方を試して最も冷える位置を探し出してください。
ちなみに、写真の9600GTは搭載ファンが大きく、システムクーラー無しで83℃、PC AIRCON使用で77℃でした。



という訳で、システムクーラーの効果と、タイプ別の特徴が無事分かりました。
コンパクトケース使用の方はもちろん、「タワー型だけどビデオカードをもう少々冷やしたい」、という方もぜひお試しください。



その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 18:37Comments(0)TrackBack(0)拡張カード | ビデオカード2009年04月24日
トラックバックURL
この記事にコメントする
名前:
URL: 情報を記憶: