2.5ドライブ用RAIDケースの利便性を見る

外箱 3.5”SSD ENCLOSURE (ASECZZZZZZZBK)

メーカー名&URL
A-DATA:http://www.adata-group.com/JP/

ノートPCの内蔵ハードディスクを、4200回転:80GBから5400回転:250GBに交換して快適になった(酒)です。
古いドライブ搭載PCは、最新ドライブに変えると容量はもちろん、体感速度も変わることを今更ながら再認識しました。

ノートPC用ハードディスクと言えば、5月にRAIDを試しましたが、
その後「インテルチップセットのMicroATXマザーボードだと、オンボードRAID機能が無い製品が多いけど、その時はRAIDカード買うしかない?」
と質問されました。

そこで浮かんだのが、2.5インチドライブを2個搭載し、しかもRAIDが可能なリムーバブルケースです。





●RAID機能搭載ケースの速度をチェック
という訳で、条件に合う製品を探したところ、

製品 A-DATA:3.5” SSD ENCLOSURE with RAID(ASECZZZZZZZBK)


を発見しました。
名前にwith RAIDとあるように、もちろんRAID 0・1対応。他にも
・ノーマル(2台を別々に認識)
・JBOD(2台の容量を1台にまとめる。RAID 0に似ているが高速化は無し。ただし別容量・別型番の製品同士も使用可能)
が使える万能ケースです。
※RAID非対応版:ASENZZZZZZZBKも発売中です。


本製品の利点は、RAIDカードが不要なため、PCI・PCI-Eスロットを使わずに済む事。
また、ケースサイズは3.5インチハードディスクと同じなので、そのままベイに内蔵可能です。
これならオンボードRAIDがなく、さらにケースサイズの都合でRAIDカードが搭載できないPCでもバッチリでしょう。
XPでも簡単にRAID可能な点もポイントです。
※接続するマザーボードや、搭載するドライブ(特にSSD)と相性が発生する可能性があることを予めご了承下さい。


取り付け簡単
ハードディスク取り付けは、前面から押し込むだけ。取り外しもカバーを引くだけと簡単。


では速度を見てみます。

最初に速度をチェックしたPCは、
マザーボード:MSI X58 PRO-E(サウスブリッジ:ICH10R)
CPU:Core i7 975 Extreme Edition
MEMORY:PC3-10600 2GB×3
ハードディスク:WD 10EADS
ビデオカード:Palit GeForce9800GT Green
OS:WindowsXP Professional SP3
です。

2.5インチハードディスクは、
HGST HTS545050B9A300
を2台用意。

なお、ハードディスクやSSDの計測時は、姉妹サイト「パーツの犬」から新採用のベンチマーク「ATTO Disk Benchmark」を勧められたので、こちらでも早速チェックしてみます。


まずは1台での速度を確認。

X58 ケース入れず ・ケースを使わず接続


X58 ケース入れた ・ケースに入れて接続



どちらもシーケンシャルリードで80MB/s以上出ました。
特にケース搭載時の速度が変わらない点に注目。
ケースによっては、内蔵するSATAやRAIDコントローラーの影響で速度が下がることもありますが、少なくとも今回は大丈夫なようです。


ではRAIDをチェック。
X58 RAID ・RAID 0

見事に高速化。1台と比べ1.9倍は出ています。



●RAID環境を別PCに移動可能
速度に問題ない事が判明しましたので、次にリムーバブルケースやRAIDカードの利点 「RAID環境を別マザーボードにそのまま移動できる」も大丈夫か見てみます。

マザーボードのオンボード機能でRAIDを構築すると、別マザーボード(RAIDコントローラーが違うマザーボード)ではボリュームを作り直さない限り使えません。

例:インテルX58(ICH10R)でRAID構築 → AMD 780Gでは不可

そうするとデータは当然消えてしまいます。

ですが、このケース(もしくはRAIDカード)を使うと、RAID環境がそのまま別マザーボードに移動できます。
実際に、先ほど構築したRAID設定のケースを、AMD構成のPCに接続しました。
その構成は、
マザーボード:780G(サウスブリッジSB700)
CPU:Phenom X4 810
MEMORY:PC2-6400 1GB×4
ビデオカード:RADEON HD4770

です。


780Gに移動
無事認識しました。速度もX58と同等です。
なお、今回は増設データドライブとして利用しているため、移動はスムーズでした。
OS起動ドライブとしては、RAIDが無事でも最初にインストールしたチップセットドライバが、新PCのチップセットと干渉してOSが起動せず、結局再フォーマットという可能性があります。移動前にはバックアップをお忘れなく。


780Gで1台
ノーマルモードに戻して、1台の速度を見ました。X58 PRO-Eよりわずかに遅いものの、約80MB/s出ています。
※モードを変えると初期化やフォーマットの必要があるため、データは消えます。


最後に、Lineage教動と同一ディスク内データコピーの時間を計測。
今回は、移動先の780G環境で実施しています。
  Lineage供1回目 Lineage供2回目 データコピー時間
ノーマルモード 30秒 16秒 7分10秒
RAID 0 28秒 14秒 4分10秒

Lineage教動1回目が予想より伸びなかったものの高速化はしています、コピー時間は順調です。



●スペックに満足、あとは注意点を確認
チェックした結果、本製品は十分な速度と使い勝手を発揮したと言ってよいでしょう。
ただし、使用上の注意が2つあります。

・モード切替は、背面の「MODE SWITCH」で行いますが、スイッチ変更のみでは切り替わらない事があります。
背面
その場合、「CHANGE MODE」ボタンを押しながらPCを起動し、そのままボタンを5秒ほど押し続けると切り替わります。



・ノーマルモードで2台のドライブを使う場合、マザーボード側のSATAコネクタが、ポートマルチプライヤに対応の必要があります。
※ポートマルチプライヤ:1つのコネクタ(ポート)に複数台のドライブを接続可能な規格。
ポートマルチプライヤ
X58 PRO-Eの場合(写真はX58 PRO)、オンボード側のSATA(赤丸内)だと、1台しか認識しません。
eSATA用のJMC363コネクタ(青丸内)だと、2台とも認識します。
RAIDやJBODは、1台のドライブとして認識されるので、オンボード側のSATAでも大丈夫です。
※ポートマルチプライヤ対応SATAコネクタが無いマザーボードでは、ノーマルモードでの2台認識は出来ません。

という訳で、余った2.5インチドライブの使い道にお悩みの方、マザーボードにRAID機能がないけどSSDでRAIDしてみたいという方は、ぜひ本製品のようなケースをお試しください。



その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 16:32Comments(0)TrackBack(0)ドライブ類 | 拡張カード2009年07月10日
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