J-Micron製、新コントローラー搭載SSDの実力はいかに

SSD外観 CSSD-SM64NJ2

メーカー名&URL
CFD:http://www.cfd.co.jp/

価格:15,980円(10/23現在)


Windows 7がいよいよ発売されました。
すぐ買うか、少し待ってRADEON HD5850 or 5770が潤沢になってから一緒に買うか、
そういえば家のマザーボードはPCI-Expressが1.1だから(P35チップセットなのです)これを機会に新しいのに……とか、久しぶりに物欲出まくりで嬉しい悩み中の(酒)です。

今回は、Windows 7の登場でさらに人気が出そうなパーツの1つである、SSDの新製品をチェックします。





●キャッシュ内蔵でパフォーマンス向上
今回紹介するSSD、
CFD:CSSD-SM64NJ2
は、コントローラーにJ-Micron製「JMF612」を採用した製品で、搭載キャッシュは64MBです。

J-Micron製コントローラーと言えば、約1年前の「Read:150MB/s、Write:90MB/s」前後のスペックのSSDで、多く採用されていた事で有名です。
これらの製品は当時としては高性能かつ低価格で人気でしたが、このコントローラーはキャッシュが内蔵できず、
プチフリーズという現象が発生する可能性があるとの事で、
最近はキャッシュ内蔵が可能なIndilinks製(A-Data製S592等に採用)や、Intel製コントローラー搭載SSDが人気となりました

そんな中、J-Micronがついにキャッシュに対応したという事で、注目している方も多いと思います。
という訳で、この新コントローラー搭載SSDの速度を見て行きましょう。


使用PCはこの2台です。
・Intel構成
マザーボード:MSI P55-SD50
CPU:Core i7 860
Memory:PC3-10600 2GB×2
ハードディスク:WD10EADS
ビデオカード:GeForce GTX275
OS:Windows XP Professional SP3

・AMD構成
マザーボード:ASRock M3A785GMH/128M
CPU:PhenomII X2 550
Memory:PC3-10600 2GB×2
ハードディスク:WD10EADS
ビデオカード:オンボード
OS:Windows XP Professional SP3

なお、IntelとAMDの両環境はCPUとビデオカードに差があるため、どちらのプラットフォームが速いかという比較ではありません。
各環境ごとに、ハードディスクからどれだけ高速化できるか、という点に注目してください。
※計測がWindows 7発売前のため今回はXPを使用。次回からWindows 7環境に移行します。


使用ベンチマークは
・CrystalDiskMark 2.2
・ATTO Disk Benchmark
です。

P55_BENCH ・Intel構成


785G_BENCH ・AMD構成


チップセットごとにRead、Writeで得手不得手がありますが、極端に遅くなる事は無く、どちらも十分な速度でしょう。
もちろん、旧製品と比べればその差は一目瞭然です。なお、ハードディスクは定番のWD10EADSのため計測は省きましたが、
速度はシーケンシャルRead・Write共に約90MB/sです。
※旧コントローラー搭載SSDの紹介は こちら!

あと、IndilinksやSamsung製コントローラー製品と比べ、2つのベンチマークで速度差が小さいのが特徴です。
Intel製SSDも差は小さかった事を考えると、新しいコントローラーだけに完成度が高く、ベンチマークに左右されず安定した数値を出すと考えられます。


次に、実際のOSやゲーム起動、データコピー時間を見ます。
チェック項目は、
・OS起動時間
・LineageII起動時間
※スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間。OS起動直後と、タイトル表示後ゲームを終了し、すぐ再起動の2回を計測。
・同一ディスク内データコピー
※ファイル数2,399、容量10.6GB
です。

・Intel構成
  OS起動時間 LineageII起動時間(1回目・2回目) データコピー時間
WD10EADS 41秒 25秒・13秒 5分20秒
CSSD-SM64NJ2 37秒 15秒・12秒 4分20秒

・AMD構成
  OS起動時間 LineageII起動時間(1回目・2回目) データコピー時間
WD10EADS 33秒 30秒・18秒 5分12秒
CSSD-SM64NJ2 25秒 20秒・16秒 4分11秒

当然と言えば当然ですが、やはりハードディスクより高速になりました。



●コストパフォーマンスも抜群で再び定番SSDとなるか
2チップセットで計測した結果を見ると、両者とも安定したスピードを発揮。特にIntel構成での数値は、Intel製SSDの結果に近いといえます。
※Intel製:新SSDの記事は こちら!(計測時の構成が異なるので参考としてご覧ください)

もちろん計測中にプチフリーズは発生しませんでした。
なお、AMD構成がIntel構成よりOS起動が早いのは、最初のロゴ表示までの時間が短いため、逆にLineageII起動が遅いのは主にビデオカードが原因です。

しかも本製品は、64GBで15,980円と、コストパフォーマンスも上々です。
この価格を武器に昨年に続きSSDの定番となるか、他コントローラー製品もより低価格になるのか、興味深いところと言えそうです。



その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 17:24Comments(0)TrackBack(0)ドライブ類 | 耳より情報2009年10月23日
トラックバックURL
この記事にコメントする
名前:
URL: 情報を記憶: