GeForce GT220・240を使ってエコ&3DPCを作成

各種製品絶賛発売中!
どうも、最近PCゲームを買ったものの、ゲーム起動直後にOSが100%ハングアップするため対処に苦慮している(酒)です。
NvidiaのGeForce GT200シリーズは、3D性能はエントリーorミドルクラスですが、
DirectX 10.1やHDMI音声出力を備えるなど、以前の9シリーズより機能が強化され、しかも省電力化しているとのことです。
という訳で、今回は9600GT GEの代わりにGT200シリーズを用いて、エコPC作成にチャレンジします。
※5月と10月のエコPC作成記事は こちら と こちら!
●GT220 DDR3とGT240 DDR5を測定
チェックするビデオカードは、
・Palit GT220 DDR3 1GB
・Palit GT240 DDR5 512MB
の2種類です。
使用PCは、
10月のエコPCとほぼ同じ環境にしました。
マザーボード:Foxconn A7GM-S(780Gチップセット)
CPU:AthlonII x2 240e
メモリ:PC2-6400 1GB×2
ハードディスク:WD15EADS
光学ドライブ:LG GH22N
OSも前回に合わせ、XP Professional SP3です。
ただし、前回とハードディスクや電源が異なるため、前回と同じ9600GT GEも用意して消費電力を再計測しています(3D性能は10月のものです)。
チェックソフトと各設定は以下の通り。
・3Dmark06
デフォルト時:Select Testsを「SelectALL」に変更
高負荷時:解像度1680×1050、Select Testsを「SelectALL」に変更
・モンスターハンターフロンティアベンチマーク(以下MHF)
デフォルト時:1280×720
高負荷時:解像度1680×1050
(C)CAPCOM CO., LTD. 2007 ALLRIGHTS RESERVED.

・Final Fantasy Benchmark 3(以下FFbench)
High(1024×768)
(C)2002-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. (写真は通常のゲーム画面です)

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時:OS起動後、2分ほど放置した状態の数値
MAX:「Prime95」と、MHFベンチマークの最高負荷設定(1920×1200)を同時に実行し、1周終わる間の最高値
・3D性能
3DMark06(デフォルト時) | 3DMark06(負荷時) | MHF(デフォルト時) | MHF(負荷時) | FFbench(High) | |
---|---|---|---|---|---|
GT220 DDR3 1GB | 6806 | 5937 | 3748 | 2094 | 8769 |
GT240 DDR5 512MB | 9069 | 8282 | 5924 | 3429 | 9069 |
9600GT GE | 9794 | 8752 | 5850 | 3348 | 9198 |
・消費電力
アイドル時 | 負荷時 | |
---|---|---|
GT220 DDR3 1GB | 50W | 121W |
GT240 DDR5 512MB | 51W | 133W |
9600GT GE | 69W | 151W |
3D性能は、GT240は3DMarkが9600GT GEから6%ほどダウン、FFが少しダウン、MHFは少しアップと競っており、ほぼ互角です。
GT220は、9500GTと9600GT GEのほぼ中間と言えます。
※以前計測した9500GT環境(CPU:Core 2 Duo E8400)は、3DMark06デフォルト:5752、FFbench(High):7640でした。
消費電力に関しては、GT240が大健闘。9600GT GEと3D性能が互角ながら、18Wほど軽減しています。
メーカーHPのスペック「最大グラフィックスカード出力(W)」ではGT240が9600GT GEより10W高いものの、実測値は下がる模様です。
●性能と消費電力のバランスは優秀
今回の計測を見ると、
GT220:3D性能は9500GTと9600GT GTの中間、最大消費電力は9500GTと同等。
GT240:3D性能は9600GT GEと同等、最大消費電力は9600GT GEより18W程度低い。
となりました。
GT220・240シリーズは、絶対的な3D性能を備える製品ではありませんが、
9500GT〜9600GTと互角の3D性能と、進んだ省電力化、
かつ今回は触れていませんが、DirectX 10.1やカード単体でのHDMIサウンド出力にも対応している点も含めると、製品バランスはなかなかと言えそうです。
※GT220:DDR2製品やGT210の3D性能は、9500GT未満となります。
なお、GT220にはメモリがDDR2、GT240はメモリがDDR3搭載の下位モデルが同じく発売中ですが、
これらの製品はメモリ性能が異なるため3D性能が下がりますのでご注意下さい。
その代わり低価格のため(GT240 DDR3は1GBの価格がDDR5 512MBと同じです)、
VRAM容量や予算重視の方にお勧めです。
まとめとして、高解像度のハードなレースゲームやFPSをプレイするにはより上位のビデオカードが向いていますが、
比較的軽い設定、もしくはネットワークRPG(一部除く)がメインという方には問題ありません。
消費電力が9600GT GEより大幅ダウンということは、長時間の露店放置でも電気代を抑えられるのが魅力ですから、
そういった用途が多い方はぜひGT200シリーズの購入を検討してはいかがでしょうか。
その他記事一覧は こちら
この記事にコメントする