インテル新CPU「Clarkdale」の消費電力と3D性能チェック

パッケージ 新i5・i3・Pentium

メーカー名&URL
Intel:http://www.intel.co.jp/index.htm#/ja_JP_01

価格:7種類発売中


どうも、先日購入して使用中のマザーボードに、大きな不具合がある事が判明。
最近買った3メーカー4種類のマザーボード中、3つが不具合という高い当選確率を発揮しているのに、
なぜ宝くじには当たらないのかと嘆いている(酒)です。

今回は、今年1/7に登場したClarkdale、
つまりCore i5・i3・Pentiumの消費電力と3D性能を一挙公開します。





●7種類のCPUを測定
ClarkdaleのCPUは基本的にTDP73Wですが、
i5 661のみ内蔵グラフィック機能の動作クロックが900MHzと高く(他は733MHz)、TDPが87Wとなります。
※Clarkdaleの詳細スペックは、 販売ページ  や、新CPU特集ページ をご覧下さい。

そこで、i5 661を中心に、TDP73Wと87W製品の違いをチェック。
さらにTDP73Wの製品同士では、クロック差やTurboBoost・HT(Hyper-Threading Technology)の有無で消費電力と3D性能がどう変わるかを確認するため、
全製品を測定しました。


使用PCは、
マザーボード:ASRock H55M Pro
MEMORY:PC3-10600 2GB×2
ハードディスク:WD20EADS
光学ドライブ:LG BH10NS30
OS:Windows 7 Ultimate

チェック項目は、
ワットチェッカー
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時   :OS起動後、2分ほど放置した状態の数値
 CPUのみ負荷 :負荷ツール「Prime95」を実行し、約5分後の数値
 CPU・グラフィック両方負荷:「Prime95」とモンスターハンターベンチマーク(解像度1024×768)を同時に実行し、1周終わるまでの最高値

FF11
・Final Fantasy Benchmark 3(FFbench)
 High(1024×768)
(C)2002-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. (写真は通常のゲーム画面です)

・3Dmark06
 解像度デフォルト、Select Testsを「SelectALL」に変更
です。

  アイドル時 CPUのみ負荷 両方負荷 FFbench 3DMark06
i5 670 54W 106W 124W 3574 1844
i5 661 58W 115W 143W 3589 2153
i5 660 54W 106W 124W 3525 1833
i5 650 54W 105W 123W 3491 1779
i3 540 53W 96W 118W 3267 1772
i3 530 53W 96W 116W 3145 1764
Pentium G6950 51W 81W 94W 2833 1312


・消費電力グラフ
消費電力グラフ

・ベンチマークグラフ
ベンチグラフ

TDPが高いi5 661以外は、モデルナンバー通りの数値となりました。
i5 661はi5 660やi5 670より消費電力が最大20W程度高いものの、その分3DMark06のスコアは勝っています。
3DMarkで2000突破というスコアは、AMDのPhenomII & 790GXチップセットと互角以上と言え、
本格3Dゲームはさすがに難しいものの、ブラウザ上で動作する軽い3Dゲームなどは十分プレイできるでしょう。
※5/12:誤字修正しました、ご指摘ありがとうございます。

3Dに興味がなく、主な用途がメールやインターネットなら、より省電力なTDP73W製品で問題ありません。



●ビデオカード増設時のi5 661の消費電力も確認
i5 661は、予想通り消費電力・3D性能共に高くなりました。
ここで気になったのが、TDPが高い理由はグラフィック機能のクロックなのだから、
別途ビデオカードを増設して内蔵グラフィック機能を停止すれば、
消費電力がi5 660と同じになるか? という事です。
では実際に確認してみましょう。

増設したビデオカードは、
Palit:GeForce GT240
です。

  アイドル時 CPUのみ負荷 両方負荷 FFbench 3DMark06
i5 661 67W 121W 186W 8348 9979
i5 660 65W 120W 182W 8294 9960
i5 661はi5 660より消費電力・3D性能共にわずかに高いものの
内蔵グラフィック時と比べ、個体差か、もしくは誤差の範囲内で収まっており、同等と言えます。
i5 660かi5 661、どちらを購入するか迷っている方は、
・オンボードグラフィックが前提の場合、消費電力優先ならi5 660、3D優先ならi5 661。
・ビデオカードも購入するなら、消費電力や性能、価格は同じため、どちらでも構いません。

という訳で全CPUのチェックが完了しました。
ClarkdaleのCPUを購入される際は、ぜひ今回の測定結果を参考にして下さい。



その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 14:52Comments(6)TrackBack(0)CPU | 耳より情報2010年01月29日
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この記事へのコメント
1. Posted by コップ35   2010年04月18日 06:39
CO2 25パーセント削減にナリマヘンナー。

2. Posted by カバー   2010年05月11日 19:41
5 プラウザ?
3. Posted by 流浪人   2015年09月20日 04:40
2015年データ 参考までに
i3-530 windows7 home 32bit SP1
Intel最終driver
RAM 4G*4 勿体ないw

FFbench 3790 ※High
DQX ver1.10 1595 ※1024*720 ウィンドウ 標準
3DMARK ver1.20 1637 ※解像度デフォルト、Select Testsを「SelectALL」に変更

4. Posted by 流浪人   2015年09月20日 12:28
Clarkdal延命処置、まだ使える。

windows7 home 32bit sp1 メモリ4G認識
driverは最新

FFXI High(1024×768)
DQX ver1.10 1024*768 標準 ウィンドウ画面
3DMARK06 ver1.20 解像度デフォルト select full

i3-530 内蔵GPU
FFXI 3790 DQX 1595 3DMARK06 1637

i3-530 GT730 DDR3
FFXI 6480 DQX 7973 3DMARK06 6483

GT730をDDR5にすればGT240同等で省電力化だね。

5. Posted by 流浪人   2015年09月30日 18:32
ワットチェッカーが安く手に入ったので
消費電力を計りました。

※計測条件は同じ。
※PRIME95とMHGベンチは最新

530(内蔵GPU)
アイドル時 CPUのみ負荷 両方負荷
46w 103w 120w

530(GT730DDR3)
アイドル時 CPUのみ負荷 両方負荷
48w 106w 132w

アイドルが少なめに計測されて不思議でしたが
調べてみるとC6ステートが効いている?
※この時代のBIOSはC6ステートを手動ONする必要があるとか。
※ほぼ常時起動で5年経っているので
電源効率経年劣化して高負荷電力値が数%高いかも。

GT730DDR5にしても高負荷で
+10Wくらいなので電源にも優しいですね。
こうなるとGTX750にも興味が湧きます。
ケースに入ったらの話ですが。
6. Posted by 流浪人   2015年10月15日 03:08
Clarkdale世代core i3 530 SSD換装で延命
PX-256M6V特売だったのでドライブ入れ替え。

前 HDD HD502J
後 SSD PX-256M6V

MB H55-M Pro

CrystalDiskMark5.0.2 ※設定デフォルト
HD502J
SQ R/W (Q32) 122.176 / 124.483
RM R/W (Q32) 0.812 / 0.986
SQ R/W4k(Q1) 122.70 / 119.337
RM R/W4k(Q1) 0.480 / 0.876

PX-256M6V
SQ R/W (Q32) 285.046 / 270.673
RM R/W (Q32) 191.001 / 190.296
SQ R/W4K(Q1) 276.854 / 259.036
RM R/W4K(Q1) 27.629 / 57.442
※4kアライメント済み

公表write335MBなので
H55 SATA2接続にちょうど好かった。
Clarkdale世代は激安の遅めSSDで十分ですね。

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