RADEON HD5000シリーズを使ってエコ&3DPCを作成

各種製品発売中!
どうも、長年続けていたネットワークRPGを引退して時間が空いたと思ったら、
すぐさま新たなゲームのベータテストに参加を決めた(酒)です。
RADEON HD5000シリーズに補助電源不要なHD5450・HD5570・HD5670が発売され、
いよいよエントリー向けPCでもDirectX 11環境が構築可能になりました(対応ソフトはまだまだ少ないですが)。
また、HD5670はHD4670の後継モデルだけあり、3D性能にも期待が持てます。
という訳で、今回は用意できたRADEON HD5450・HD5670を使い、エコPCを作成してみましょう。
※以前のエコPC作成記事は こちら と こちら と こちら!
※2/17 HD5570の測定結果を追記しました。
●省電力版AthlonII環境で消費電力と3D性能を計測
今回チェックするビデオカードは、
MSI:RADEON HD5450
玄人志向:RADEON HD5670
です。
なお、今回はオンボードグラフィックも計測しました。
使用PCは以下の通り、これまでのエコPCとはマザーボードとメモリ、OSが異なりますが、CPUは同じです。
マザーボード:ASRock M3A785GMH/128M(785Gチップセット)
CPU:AthlonII x2 240e
メモリ:PC3-10600 2GB×2
ハードディスク:WD10EADS
光学ドライブ:LG GH22N
OS:Windows 7 Ultimate
チェックソフトと各設定は以下の通り。
・3Dmark06
デフォルト時:Select Testsを「SelectALL」に変更
高負荷時:解像度1680×1050、Select Testsを「SelectALL」に変更
・モンスターハンターフロンティアベンチマーク(以下MHF)
デフォルト時:1280×720
高負荷時:解像度1680×1050
(C)CAPCOM CO., LTD. 2007 ALLRIGHTS RESERVED.

・Final Fantasy Benchmark 3(以下FFbench)
High(1024×768)
(C)2002-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. (写真は通常のゲーム画面です)

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時:OS起動後、2分ほど放置した状態の数値
高負荷時:CPU負荷ツール「Prime95」と、MHFの解像度1920×1200を同時に実行し、1周終わるまでの最高値
・3D性能
3DMark06(デフォルト時) | 3DMark06(高負荷時) | MHF(デフォルト時) | MHF(高負荷時) | FFbench(High) | |
---|---|---|---|---|---|
785Gオンボード | 1732 | 1441 | 726 | 395 | 3733 |
HD5450 | 3538 | 3031 | 1534 | 866 | 4909 |
HD5570 | 7402 | 6594 | 4731 | 2728 | 6037 |
HD5670 | 9562 | 8570 | 6598 | 3854 | 6363 |
・消費電力
アイドル時 | 高負荷時 | |
---|---|---|
785Gオンボード | 34W | 85W |
HD5450 | 45W | 100W |
HD5570 | 47W | 119W |
HD5670 | 55W | 143W |
●省電力重視のHD5450と3D性能も高いHD5670
今回の計測結果を見ると、
HD5450:3D性能は785Gオンボードグラフィックの約2倍。本格3Dゲームは難しいものの、
プラウザゲームや3D描画が軽いゲームはプレイ可能。
消費電力は高負荷でもPC全体で約100W。形状がLowProfileのため、
スリムケースにも搭載可能。
HD5570:3D性能はGeForce GT220 DDR3とHD5670の中間で、リファレンスデザインが
LowProfileのビデオカードとしては最も高性能。
消費電力は最高負荷で約120W。スリムケースで3D性能も求めるなら
最有力候補の製品。
HD5670:3D性能はGeForce9600GT Green・GT240と同等以上。
最新3Dゲームを高負荷でプレイは難しいが、設定を下げれば問題なし。
消費電力は高負荷で150W未満。
とにかく低消費電力のHD5450、3Dゲームも可能で消費電力も150W未満で収まるバランスの良さが魅力のHD5670、と言えます。
HD5570はスリムケースでも3Dゲームをプレイしたい方に最適な製品です。
※GeForce 9600GT Green・GTS250のLowProfile対応製品も発売されていますが、数が少なく入手が難しいほか、消費電力は大きくなります。
スリムケースに搭載されている電源は容量が小さいため、搭載CPU次第では動作が不安定、もしくは電源が落ちる事もありますのでご注意下さい。
なお、いずれの製品もマルチディスプレイが可能ですが、ディスプレイ端子がD-Sub・DVI・HDMIの製品では3画面出力が出来ません。
(AMDチップセットとの組合せなら、マザーボード2画面・ビデオカード2画面の合計4画面出力が可能)
ビデオカードのみで3画面表示を考えている場合は、DisplayPort端子を持つ製品が必要のためご注意下さい。
その他記事一覧は こちら
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