お買い得ケース「H80」の冷却能力を探る

パッケージ H-80

メーカー名&URL
GMC:http://gmc.co.kr/index.html

価格:8,880円(6/18現在)

ついに気温が30℃に到達し(6/17)、いよいよ夏本番を感じさせる中、
あえてエアコン設定を弱めにしてエコへの取り組みをさりげなくアピールしている(酒)です。

今回は、この季節には気になる冷却ネタとして、2回前のDEEP COOLクーラーに続き、
タワー型ケースのH-80を紹介します。





●GMCは韓国NO.1シェアのケースメーカー
このH-80は、前面、背面、上面、サイドパネルにそれぞれファンを備えるミドルタワーケースです。
なお、発売元のGMCですが、は韓国のケース専門メーカーで、シェアは韓国NO.1とのこと。

4種類のファンを標準搭載に加え、
サーマルセンサーも備えながら約9,000円というコストパフォーマンスも魅力で、
現在高い人気を誇っています。
ただし、機能充実で買い求めやすい価格というのは一見良い事ずくめですが、
その分品質にしわ寄せが来ていないか気になる方もいると思います。
という訳でチェックしてみました。


まずは製品の概要から。さらに詳しい図解をご覧になりたい方は、製品紹介ページをどうぞ。
※製品紹介ページは こちら!(英語です)

概要
本製品はゲーマー向け製品ではなく、エアフロー重視モデルですが、
デザインはゲーマー向けの様なメカニカルなイメージ。


前面コネクタ
前面コネクタは定番のUSB・サウンドの他、IEEE1394やeSATAも対応。

温度表示
コネクタ上部にHDD LEDや温度表示パネルがあります。
内部にサーマルセンサーがあるので、温度が気になる位置に固定しましょう。

前面ファンオープン

前面吸気ファンはカバーが開閉可能で、ホコリが溜まった場合も掃除が容易です。

サイドファンとフィルター
サイドや前面ファン、また本体下部の吸気部分には、埃の進入を軽減するフィルターを標準装備。

光るファン
ちなみに前面とサイドの吸気用ファンは動作時に赤く光ります。

背面
背面には水冷ユニット用の穴もあります。

内部構造
内部構造を確認。右下のハードディスク用ベイは取り出し可能です。

付属品ケース
付属品入りケースは5インチベイに固定。
ケースは内側から取り出せないため、前面カバーを外して引き抜きます。
光学ドライブの取り付けも前面からになります。


付属品
付属品はこの通り。ドライブ取り付けはスクリューレスです。


外観を見た感想は、たわみや角の隙間・バリもなく良好です。
付属品もケースに入っており、ケーブルタイがあるなど使い勝手への配慮も行き届いています。
さすがにスチールが分厚いケースではありませんが、その分軽く持ち運びやすいです。
前面が膨らんでいるデザインは好みがあると思いますが、ケースそのものの質は十分でしょう。


次は実際に製作してみます。
主な構成は、
マザーボード:ASRock P55 Deluxe3
CPU:Core i7 870
MEMORY:PC3-10600 4GB×2
ハードディスク:WD10EADS
OS:Windows 7 Ultimate
です。

ケーブルマネジメント
H80はケースの裏側でケーブルマネジメントが可能のため、
プラグイン式ではない電源を使用してもケーブルが邪魔になりにくいのがポイント。
なお、ケーブルタイ(結束バンド)が付属しているのは好印象です。

HDD方向
ハードディスクは、コネクタ部分が裏側になる方向に取り付け。
SATAや電源ケーブルは、取付け前に挿しておくか、反対側のパネルを開けてそこから挿す必要があります。
※3.5インチベイの上に貼ってある図解は、ハードディスクの方向が間違っていますのでご注意下さい。

電源
電源はケース下部に設置。今回はファンを上向きに設置していますが、電源の下はゴム足があり浮くように固定されるため、
ファンを下に向けても吸気に影響はありません。


なお、本製品はタワー型としては奥行きがコンパクトのため、搭載可能なビデオカードの長さに制限があります。
基本は268mmまでですが、3.5インチシャドウベイに入り込んでも構わないならば290mmの製品まで大丈夫です。

5970搭載
5インチシャドウベイの最下段は、フロッピードライブやカードリーダー向けの3.5インチベイになります。
長さが305mmのRADEON HD5970は、ベイの金具である写真の赤丸部分に乗り上げるため使用できません。
PCI-E X16スロットが複数有るマザーボードなら、下のPCI-E X16スロットに挿して
ハードディスク用のベイを外せば搭載できますが、その場合ハードディスクが取り付けられないので非現実的です。


5870搭載
RADEON HD5870は無事でした。


製作した印象は、全体的に作りやすいですが、ハードディスクの方向が気になる方は多そうです。
ベイが引き出せ、スクリューレスのため取り付けそのものは容易ですが、
ケーブルの取りまとめを綺麗にしたい場合は、
ハードディスクの着脱ごとに反対側のパネルを外す手間が面倒かもしれません。



●システム全体に冷却効果有り
PCが完成したので早速温度測定を開始します。

SLI
ビデオカードは、リファレンス形状の
GeForce GTX470
を2枚用意、SLIにしました。

計測画面
温度測定は、Palit:GeForceGTX465を計測した先週のパーツの犬と同じく、
計測ツールが、GPU-ZとHWMonitor1.15を使用。
負荷ツールが3DMark06を解像度1920×1080、AA×4の設定で「Triangle 512」をループ。
チェック方法は
・アイドル時
PCを起動して約5分後の温度
・負荷
3DMark06開始から約10分後の温度
です。チェック項目は、CPUのコア、ハードディスク、ビデオカードの温度です。
ビデオカードは上下両方の温度を見ています。
なお、比較対象の「通常ケース」は、前面吸気と背面排気用に12cmファンを備え、電源を上部に設置する一般的な構造のミドルタワーです。


・通常ケース
  アイドル時 負荷時
CPU 44℃ 85℃
ビデオカード(上・下) 63℃・60℃ 96℃・95℃
ハードディスク 33℃ 34℃

・H-80
  アイドル時 負荷時
CPU 42℃ 84℃
ビデオカード(上・下) 58℃・48℃ 92℃・85℃
ハードディスク 30℃ 31℃

さすがにH-80が冷えました。ファン4カ所は伊達ではありません。
効果は上のパーツほど弱くなるものの、これは熱が上に行くことを考えると妥当かと思います。
CPUが同等ですが、これは通常のケースでも、CPUのすぐ隣に背面ファン、上には電源のファンがあるためです。

それでもサイドパネルの25cmファンの効果で、全体的に冷却が効いています。
ただし、25cmファンは低回転のため、風力は意外と弱いと感じました。
もっと冷やしてみたい場合は、代わりに12cmファンを4つ取り付ける方法もあります(12cmファンは別売りです)。


GTX465
なお、ビデオカード1枚での温度はどうなるか。
先週のパーツの犬で紹介したPalit:GeForce GTX465で確認します。
※Palit GeForce GTX465の記事は こちら!

  アイドル時 負荷時
通常ケース 44℃ 83℃
H-80 42℃ 76℃
元々リファレンス形状より冷えるPalit製品ですが、H-80ではさらに冷えるため76℃に落ち着きました。
GeForece GTX400シリーズがこの温度で収まるのは、「なかなか」だと思います。



●カード長やデザインが問題なければ非常に優秀なケース
チェックの結果、作りや付属品も隙がなく、冷却効果も確認できました。
ハードディスクの方向と、RADEON HD5970が出来ない点に注意する必要はありますが、
全体的な感想として、製品の完成度・コストパフォーマンスは非常に優秀です。
ゲーマー向けデザインが気にならない方はもちろん、苦手な人もケースとしての完成度は優秀ですので、
これからの季節に向けてPCを構築したい場合、ぜひ本製品を候補にしてはいかがでしょうか。

なお、本製品は電源別売りですが、
現在Huntkey BK-6000(600W電源)とのセット購入割引キャンペーンを実施中です。
電源も一緒に揃えたい方はぜひご利用下さい。
※電源とのセット販売ページは こちら!


■今回紹介した製品
H-80


その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 15:31Comments(1)TrackBack(0)その他 | 耳より情報2010年06月18日
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この記事へのコメント
1. Posted by touka   2010年08月13日 19:04
こんばんわ
初めまして、
組み立てるのが初めてなんですが聞きたいことがあります。
H-80でマザボードは
ASUS
P7P55D-Eで入ります?機動しますか?
教えてください。
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