VelociRaptor新モデル「WD6000HLHX」の速度検証
WD6000HLHXメーカー名&URL
Western Digital:http://www.wdc.com/
価格:31,980円(7/2現在)
どうも、最近すっかり暑くなり、
健康に良くないとは分かっていても、寝る時のエアコン付けっぱなしが増えてきた(酒)です。
前々回の大容量ハードディスク「WD20EARS-00MVWB0」の記事が好評でしたので、
今回は高速ハードディスクを扱ってみたいと思います。
●あの「VelociRaptor」がさらに高速&大容量化
今回紹介するのは、「VelociRaptor」シリーズの最新製品である
Western Digital:WD6000HLHX
です。
「VelociRaptor」と言えば、
10000回転のプラッタを搭載することで高速化を実現。
さらに、2.5インチハードディスクとほぼ同サイズ(厚さが違います)で、
周囲を3.5インチサイズのヒートシンクで覆うという特徴的なデザインもあり、注目を集めているハードディスクです。
特に前モデルは、SSDが一般化する前だったため、その速度が際立っており人気を誇っていました。
我が家のメインPCも、OS起動用として前モデルの74GB、データ用に別ドライブという構成にしています。
最近はSSDが一般化したため速度のインパクトは薄れましたが、
それでも「VelociRaptorの新製品」という名前に期待している方は多いはず。
という訳で、ここで速度をチェックしてみましょう。
※ちなみに本製品の読み方は、
恐竜の名前から取っている事から「ヴェロキラプトル」が正解らしいですが、
「ベロキラプター」と言う方がほとんどかと思います。周囲の4人に聞いたら全員同じでした。
私はジュラシックパークが好きだったので本名を知っているものの、
読み方は何事も無く「ベロキラプター」ですから気にする事はなさそうです。
ではチェック開始です。
環境は、チップセットでSATA3.0に対応しているAMD890GXと、
Marvellコントローラー搭載で別途対応しているインテルチップセット2種類、計3製品を用意しました。
・P55環境 マザーボード:ASRock P55Deluxe3
CPU:Core i7 870
MEMORY:PC3-10600 4GB×2
ビデオカード:GeForce GT240
・X58環境
マザーボード:ASRock X58 Extreme3
CPU:Core i7 980X
MEMORY:PC3-10600 4GB×3
ビデオカード:GeForce GT240
・890GX環境
マザーボード:ASRock 890GX Extreme3
CPU:PhenomII X6 1055T
MEMORY:PC3-10600 4GB×2
ビデオカード:RADEON HD5850
OSはいずれもWindows 7 Ultimate 64Bit
インテル環境はSATA3.0がチップセット内蔵ではないため、別途コントローラーが必要です。
今回チェックした2マザーには、Marvell製コントローラーが搭載されており、
マザーボード上の白いSATAコネクタに接続する事でSATA3.0動作になります(写真はX58 Extreme3)。
チェック方法は、最初に定番のベンチマーク2種類。
・CrystalDiskMark 2.2
・ATTO Disk Benchmark
そして実際のソフト起動時間やデータコピー計測。
・LineageII起動時間
※スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間。
OS起動直後と、タイトル表示後ゲームを終了し、すぐ再起動の2回を計測。
・同一ディスク内データコピー
※ファイル数2,399、容量10.6GB
比較対象として、2TBの容量で10,000円を切る高コストパフォーマンスで大人気の
WD20EARS-00MVWB0の数値を、6/4の記事から参考として引用します。
※WD20EARS-00MVWB0の記事は こちら!
・P55環境
・X58環境
・890GX環境
・参考:WD20EARS-00MVWB0
| LineageII起動時間 | データコピー時間 | |
|---|---|---|
| P55環境 | 21秒・12秒 | 3分39秒 |
| X58環境 | 18秒・11秒 | 3分44秒 |
| 890GX環境 | 20秒・12秒 | 3分43秒 |
| 参考:WD20EARS-00MVWB0 | 27秒・12秒 | 4分52秒 |
さすが、高速を誇るだけあり見事な数値です。
シーケンシャルだけなら昨年10月にパーツの犬で紹介した
Samsung:HD103SJ
のXPでの速度に一歩譲りますが、同じWindows 7環境は勝っています。
特に注目したいのが512Kや4Kのランダムアクセスで、WD20EARSはもちろん、HD103SJも圧倒しています。
※HD103SJの記事は こちら!
念のため、近くにあった同じSATA3.0対応製品の
WD1002FAEX
も見たところ(890GX環境)、シーケンシャルは近い数値ですがランダムで差が出ています。
ランダムアクセスの強さが、LineageIIの起動時間短縮に貢献しており、
特にCPU性能も高いX58では、タイトル表示前の黒い画面が短くなり、初回起動18秒とSSDに匹敵しています。
この結果はLineageIIに限らず、OS起動時間やウインドウ・ブラウザを開くといった全てのレスポンスに影響しますので、本製品の優秀さが見て取れると思います。
●速度と容量のバランスに優れる製品
チェックの結果を見ると、さすが高速ハードディスクと言える製品でした。
なお、本製品の容量600GB、そして価格は31,980円(7/2現在)と、ハードディスクとしては確かに割高ですが、それでもSSDより容量辺りの単価は下がります。
つまり、本製品は、
速度・容量・価格のバランスが、通常のハードディスクとSSDの中間に位置する事になります。
こう聞くと中途半端に感じるかもしれませんが、
今回の検証結果を見る限り、実際のソフト起動やデータコピー時間はSSDに引けを取りません。
それでいて600GBあるという事は、
OS用だけでなく、ゲームのプログラム等、高速アクセスを求めるデータをインストールしても、空き容量に余裕があります。
つまり、本製品は中途半端ではなく、通常のハードディスクとSSDの良いとこ取りと言えるでしょう。
速さと容量と1つのドライブで得たい方は、本製品が有力な候補になると思います。
■今週紹介した製品
Western Digital:WD6000HLHX
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