1000BASE-T対応HUB導入で、ネット環境を快適化

パッケージ LSW3-GT-5NS・LSW3-GT-5NS/BK

メーカー名&URL
BUFFALO:http://buffalo.jp/

価格:4,480〜4,800円(8/26現在)

どうも、
UPSを買ったは良いものの、モデムとルーターを接続していないため、
停電時にはすぐネットが切れてしまうことに気付いて、先日慌てて設置し直した(酒)です。

つい先日、周囲から
「最近のマザーボード搭載のLANはほぼ1000BASE-T対応なのに、ルーターやHUBは100BASE-TXを使っている人が多い」
という会話が聞こえ、そういえば家のルーターも100BASE-TXだった気が……、と慌てて帰宅しました。





●自宅のネットワーク環境を再点検
自宅のルーターを確認したところ、残念ながら100BASE-TXでした。
我が家はサブPCをサーバーとして主要データを保存しており、
録画済の動画を見たい時などは、メインPCから直接クリックで再生しています。
何だかレスポンスが遅いと感じていましたが、これが原因の一つだったのかもしれません。
皆さんも、ぜひ一度自宅のネットワーク接続を確認してみてください。

試しにデータをメインPCにコピーしてみたら、転送速度は9.8〜10.3MB/sでした。
これではPCのLAN速度がもったいないので、早速1000BASE-T対応HUBを探してみました。


製品
用意した製品は、5ポート対応で電源内蔵タイプの
BUFFALO:LSW3-GT-5NS/BK
です。メタル筐体でファンレス設計により、静音性も優秀です。
白いLSW3-GT-5NSもあります!

本製品は接続しているPCの電源や、LANケーブルの長さを自動認識して電力供給量を調節する「おまかせ節電」機能を搭載。
また、企業向けネットワーク構築向けの「EAPOLフレーム透過」「BPDU透過」機能にも対応していますが、
家庭内ネットワーク用途にはほぼ関係ありません。
この機能が気になる方は、ぜひネットでお調べ下さい。
※メーカーの製品紹介ページは こちら!

また、もう少しコンパクトな製品が好みなら、電源がACアダプタとなりますが、同じBUFFALOの
LSW3-GT-5EP
がオススメです。EAPOL・BPDU透過機能はありませんが、その分低価格になります。


では実際に、100BASE-TX対応HUBから交換すると、どのくらい高速化するか見てみましょう。
使用PCはX58とG41チップセットの2台を用意。OSは両方Windows 7 Ultimate 64bitです。
両マザーボード共にRealtek社のLANチップを搭載。
100BASE-TXのHUBは、2006年2月発売製品を使用しています。

なお、本製品はジャンボフレーム対応ですので、1000BASE-Tでの速度は、
ジャンボフレーム設定変更後の数値も見ています。

ジャンボフレーム:
LANの転送は、データを1,518バイトのフレームに分割して送信していますが、
これは10BASE-T時代の規格のため、現在の通信速度に対してフレームが小さくなり効率が低下しています。
このバイト数を大きくして送信出来る機能を「ジャンボフレーム」と呼びます。
ジャンボフレームを使用するには、送受信側のPCやHUBなど、
データが通過する範囲の機器全てが対応している必要があります。


今回使用したHUBは最大16Kバイト、マザーボードは両製品とも9Kバイトまでのジャンボフレームに対応しているため、
マザーボード側の設定を9Kにしてみます。

JF設定01
ジャンボフレームの変更は、デバイスマネージャ上で行います。
ネットワークアダプタ(今回のマザーボードは両方Realtek製)のデバイスを開いて下さい。

JF設定02
「詳細設定」タブを選択。

JF設定03
「プロパティ」にジャンボフレームがありますので、選択。
右の「値」を9Kにしましょう。
※プロパティ表示が英語で「Jumbo Frame」の場合もあります。

なお、ジャンボフレームの表示が無い場合、
メーカー最新ドライバにより機能が追加される可能性もありますが、基本的に非対応となります。


コピー画面
測定方法は、ハードディスクのチェックで使用している10.6GBデータのコピー時間を計測。
コピー中の平均転送速度は「TCP Monitor Plus」でチェックしました。
コピーは両マザーで送受信を行っています。


・X58 → G41 へのデータコピー
  平均転送速度 データコピー時間
100BASE-TX 10.88MB/s 16分54秒
1000BASE-T 55.8MB/s 3分15秒
ジャンボフレーム設定後 65.1MB/s 2分49秒

・G41 → X58 へのデータコピー
  平均転送速度 データコピー時間
100BASE-TX 10.92MB/s 16分50秒
1000BASE-T 52.2MB/s 3分35秒
ジャンボフレーム設定後 59.1MB/s 3分01秒

効果絶大です。
1000BASE-Tに交換で約5倍高速化し、さらにジャンボフレーム変更も効果が出ています。

なお、受信時はPCの性能や、オンボードLANチップがPCI・PCI-E、どの形式で接続されているかにより
影響が生じます。LANが1000BASE対応でも古いチップセット・CPU環境だと予定より速度が出ない事がありますのでご注意下さい。



●ネットワーク上のPC間でデータ移動が多い方はぜひ
100BASE-TXから1000BASE-Tへの交換は効果がありました。
好結果は喜ばしいものの、ここ何年も1000BASE-T対応マザー同士を100BASE-TX対応ルーターで繋げていた私としては、複雑な心境でもあります。
という訳で、マザーボードが1000BASE-T対応だけどルーターやHUBが100BASE-TXという環境の方は、
今すぐ購入をオススメします。
なお、今回の製品は5ポート対応ですが、それでは足りない方もいると思います。
1000BASE-T対応製品は各種取り扱っていますので、必要な製品をお選び下さい。
※1000BASE-T対応HUBの販売ページは こちら!

なお、今回のHUB導入は、あくまでPC間のデータ転送速度アップが目的です。
インターネット回線からPCに到達するデータ速度は変わらないため、インターネットの通信速度が向上する訳ではありませんのでご注意下さい。
※もしも光など高速回線を契約済みで1000BASE-T対応モデム・ルーターを使用しているのに、
気付かずに100BASE-TXのHUBを繋げてしまっている方は、交換することで速度が改善する可能性があります。


■今回紹介した製品
LSW3-GT-5NS/BK


その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 16:56Comments(0)TrackBack(0)その他 | 耳より情報2010年08月26日
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