2010年最後の大物パーツ「RADEON HD6900」大検証

パッケージ RADEON HD6900シリーズ


メーカー名&URL
AMD:http://www.amd.com/jp/Pages/AMDHomePage.aspx

価格:各社製品絶賛発売中!

2週間ほど前にメインPC用のケースを買い換えた(USB3.0対応)のに、
マザーボードがUSB3.0非対応にて宝の持ち腐れのため入れ替えないまま、
こうなったらマザーボードも買い換えるべきかと思考中の(酒)です。

今回は、今年最後のビデオカード新製品となる、
「RADEON HD6900」シリーズをチェックします。
大手サイトでも(多分まだ)見ていない、
HD6970のクロスファイア(以下CF)もチェックできましたのでご期待下さい。





●RADEON HDのシングルコア最上位シリーズ
今回見たHD6900シリーズは、RADEONのシングルコアモデルでは最上位の製品となります。
以前紹介したHD6870は、価格や消費電力を抑えた代わりにDirectX 9・10ベースの性能がHD5870には少し及びませんでしたが、
このHD6900はより高性能化しています。ここでは実際に3D性能と消費電力を計測してみましょう。
※RADEON HD6870の紹介記事は こちら!

比較
上がHD6970、下がHD6950です(写真はMSI製品)。
非常に似ていますが、よく見るとファン軸の太さやフィンの枚数が違います。

出力
出力コネクタは同様で、
DVI x2(上側はデジタル出力専用のシングルリンク)、HDMI、MiniDisplayPort x2
となります。

補助電源
補助電源コネクタは、HD6970は8ピン + 6ピン、HD6950は6ピン x2です。

では早速計測開始です。使用PCは、
マザーボード:ASRock X58 Extreme3
CPU:Core i7 960
Memory:PC3-10600 2GB×3(PC3-8500動作)
HDD:WD10EADS
電源:750W(80PLUS対応品)
OS:Windows 7 Ultimate 32bit
です。

チェック項目と設定は以下の通り。
・3DMark 06:解像度1920×1080、Select Tests「SelectALL」
・3DMark Vantage(以下Vantage):High(液晶ディスプレイが1920×1080のため、Extreme選択不可)
・3DMark 11:Performance
・MHFベンチマーク「絆」(以下絆):解像度1920×1080
・FINAL FANTASY(R) XIV(以下FF14)ベンチマーク:High
・Heaven Benchmark 2.1(以下Heaven):解像度1920×1080

・PC全体の消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時:OS起動後約5分後
 負荷時  :CPU負荷ツール「Prime95」と、3DMark06「Batch Size Tests:512 Triangles(解像度:1920×1080、アンチエイリアスx4)」
       を同時にループさせ、約10分後の数値

HD6970のCFチェックは、2枚目の入手が後日のため、
計測はベンチマークのみとなりますがご了承下さい。

なお、CF時は付属ドライバだと3DMark 11・絆と続けて画面が乱れました。
そこで、HD6900シリーズ用最新ドライバの
Catalyst 10.12a hotfix
を使用しています。
ただし、hotfixでも絆のみ画面が乱れました(その他ベンチマークは問題なし)ので、参考としてご覧下さい。
※FF14は全画面表示にしないとCFが効かないため、CFのみ非公式ですが全画面化ツールを使用しています。


・3D性能
  06 Vantage 11 FF14 Heaven
HD6950 20160 13120 4534 10471 4474 1144
HD6970 20550 14682 5000 11745 4790 1288
HD6970 CF 21429 22834 8336 22730 5241 2331

・消費電力
  アイドル時 高負荷時
HD6950 112W 372W
HD6970 113W 417W

・3D性能グラフ(クリックで拡大) グラフ



●優れたワットパフォーマンスを披露
3D性能は、HD6970がHD6950の約1割アップ、消費電力は45W差でした。
HD6870と比較しては、さすがに上位モデルだけあり性能向上を確認。
特に、DirectX 11対応の「Heaven」は、HD6870の1.5倍前後と大きな伸びを見せています。

なお、HD6950の消費電力が、HD6870紹介時に計測したHD5870より20W以上も少ないのは、おそらく電源が異なるためです。
当時は80PLUS非対応、今回は80PLUS対応の為、実際には差が縮まり同等になるかと思います。
※RADEON HD6870の記事は こちら!

現在HD6900シリーズは上位の6970の人気が高いですが、
今回の結果を見ると、HD5870の性能を超え、しかも消費電力は同等に収まっているHD6950のバランスも良好です。
また、両製品ともVRAMを2GB搭載しているので、より高解像度高負荷(多画面)でも性能が落ちにくいでしょうし、
大量のテクスチャデータが必要な、海外の最新ゲームも快適プレイが期待できます。
両者の価格はHD6950が3万円前後、HD6970は4万円前後となっていますので、性能差と予算を考えて好みの製品をお選び下さい。
※HD6900シリーズの販売ページは こちら!

CFに関しては、ドライバチューニングがまだこれから、というところなのか、
3DMark 11やFF14で伸び悩んでいます(3DMark 06はソフト側が頭打ち)。
それでもHeavenや絆では約1.9倍と、良好な結果となりました。
ただし、現在は画面が乱れるソフトもある点にご注意下さい。


■今回紹介した製品
RADEON HD6900シリーズ


その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 15:48Comments(2)ビデオカード | 耳より情報2010年12月22日
この記事へのコメント
1. Posted by ねむねむ☆   2010年12月23日 15:09
今年一年お疲れ様でした。
有用な情報をありがとうございました。

などとコメントしたのにまだ年内に更新があったりちてね 笑
2. Posted by 素人の考え   2011年02月22日 11:07
GPGPUパフォーマンスはどうなのでしょう。
ゲームなんかは全くしないのでGPGPUパフォーマンスが気になります。
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