ドスパラ - 製品レビュー

●GT440はGT430のクロック向上モデル
このGT440は、GT430とCUDAプロセッサ数やテクスチャユニット・ROP数は同じですが、
GPU・シェーダ・メモリクロックを引き上げる事で性能を高めたモデルです。
なお、NvidiaのHPにあるGT440 OEM版は、ここで紹介するGT440とはスペックが異なる別製品ですのでご注意下さい。
※NvidiaのGeForce製品ページは　こちら！

ここでは、実際にGT430と比べてどの程度性能が上がっているのか、
さらに消費電力もどれほど増えるかをチェックします。


Palit：GT440を入手。
GT430（写真上）の様なLowProfile形状ではなく幅が狭いスリムケースでは使えませんが、
カード長は同じため奥行きが短いケースには入れやすいでしょう。

ではチェック開始です。使用PCは以下の通り。
マザーボード：ASRock H55M-GE
CPU：Core i5 655K
MEMORY：PC3-10600 2GB×2
ハードディスク：WD10EADS
OS：Windows 7 Ultimate 32bit

チェック項目と設定は以下の通り。
・3DMark 06：解像度デフォルト（1280×1024）、Select Tests「SelectALL」
・3DMark Vantage（以下Vantage）：High
・3DMark 11：Performance
・MHFベンチマーク「絆」（以下絆）：解像度1920×1080
・FINAL FANTASY(R) XIV（以下FF14）ベンチマーク：Low

・PC全体の消費電力（ワットチェッカーで計測）
　アイドル時：OS起動後約5分後
　負荷時　　：負荷時　　：CPU負荷ツール「Prime」と、
　　　　　　　　3DMark06「Batch Size Tests：512 Triangles（解像度：1920×1080）」を同時に実行し、約10分後の数値

なお、同構成で3DMark06をGT240（GDDR5版）で計測した結果がありましたので、参考として表記します。

・3D性能

	3DMark06	Vantage	3DMark 11	絆	FF14
GT440	9594	3591	1212	4430	2200
GT430	8001	2829	1013	3649	1815

※GT240の3DMark06：9890

・PC全体の消費電力

	アイドル時	負荷時
GT440	49W	160W
GT430	49W	142W

・3D性能グラフ（クリックで拡大）



●GT430から20%の性能アップを確認
チェックの結果、GT430と比べて約20%の性能アップを確認できました。消費電力は18Wほどの増加です。
DirectX 9ベースの3DMark 06はGT240よりわずかに劣りましたが、その差は3%程度に収まっています。
感想としては、大半のネットワークRPGは問題ありませんし、
FPS（1人称シューティング）でも画面効果を減らすなど負荷を下げればスムーズにプレイ可能でしょう。

このGT440は、補助電源不要のDirectX 11対応GeForceでは現時点で最高スペックの製品です。
コンパクトPCでもなるべく3D性能を高く、そしてプレイしたいゲームがNvidia推奨なのでGeForceを希望、
といった方にオススメできます（CUDA用としても手頃かと思います）。
ただし、コンパクトケースは電源容量が小さい製品が多いですので、
消費電力が気になるという方はGT430が安心です。
PCの電源やケースサイズ、そしてプレイしたいゲームが求める3D性能を確認の上、
希望の製品をお選び下さい。



■今回紹介した製品
Palit：GeForce GT 440 (NE5T4400HD01-1083F)


その他記事一覧は　こちら