AMD・Nvidiaのハイエンドビデオカードをチェック

2製品 RADEON HD6990・GeForce GTX590

メーカー名&URL
AMD http://www.amd.com/jp/Pages/AMDHomePage.aspx
Nvidia http://www.nvidia.co.jp/page/home.html


パーツの犬ツイッターで知ったDisplayPort(以下DP)搭載で2万円切りの液晶モニタを早速購入。
本気で3画面化を目指し始めた(酒)です。
今週よりブログを再開しますので、今後もよろしくお願いします。
※パーツの犬ツイッターは こちら!

先日RADEONとGeForceの最上位製品が発売されました。
少し遅くなってしまいましたが、やはり注目製品を見ずにはいられない、という事でチェックしました。





●デュアルGPU搭載の2製品をチェック
今回紹介する製品は、
RADEON HD6990
GeForce GTX590
です。まずは2製品の形状を見てみましょう。

HD6990の長さ
HD6990はカード長が300mmを超える(305mm)ので、ケースのサイズにご注意下さい。
なお、両製品共にケース内部にも排気することから、
同じ高さにハードディスクを設置は避けたほうが良いです。

出力コネクタ
ディスプレイ出力はご覧の通り。
HD6990は1枚で最大5画面、GTX590は最大3画面の同時表示が可能です。
HD6990は仕様上6画面出力対応ですが、その場合「DisplayPort 1.2 マルチ・ストリーム・トランスポート機能」対応のディスプレイやDP用ハブが必要です。
ただし、スペックで4画面出力と表記しているメーカーがあります。
理由は不明ですが、おそらく付属品のMiniDP→HDMI・DVIといった変換ケーブルを使うと、4画面までに制限されるものと推測されます。
※6/11:6画面出力の解説を追記しました。

なお、HD6990に限らずマルチディスプレイを考えている方は、
付属品に複数の画面出力用ケーブルがあるか確認しておきましょう。
※ちなみに私はHD6870を購入したのですが、
MiniDP→DPの変換ケーブルが付属しない製品だったため、
今回の液晶モニタ用にケーブルを別途購入。DPケーブルは高いです……。

補助電源
補助電源コネクタは、どちらも8ピン×2です。


では3D性能チェックを開始します。使用PCは、
マザーボード:ASRock P67 Pro3
CPU:Core i7 2600K
Memory:PC3-10600 2GB×2
ハードディスク:WD20EARS
電源:850W(80PLUS)
OS:Windows 7 Ultimate 32bit
ドライバVer:Catalyst11.4 Preview(HD6990)、267.91(GTX590)
※計測日は3/29です。
※5/27:スペックの誤字を修正しました。

チェック項目と設定は以下の通り。
・3DMark 06:解像度1920×1080、Select Tests「SelectALL」
・3DMark Vantage(以下Vantage):High
・3DMark 11:Extreme
・LOST PLANET2(以下LP2):解像度1920×1080、テストタイプB
・Heaven Benchmark 2.5(以下Heaven):解像度1920×1080
・FINAL FANTASY(R) XIV(以下FF14)ベンチマーク:High

・PC全体の消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時:OS起動から約5分後
 負荷時  :CPU負荷ツール「Prime95(4コア負荷)」と
        3DMark 11の「Graphics Test 1」をループさせ、約10分後の数値

なお、MHF絆はSLI非対応のため今回は除外し、同じカプコンのLP2に変更しました。
FF14はウインドウモードだとCrossFireXが非対応のため、非公式ですが全画面化しています。
※両製品は標準設定でCrossFireX・SLI動作となります。


・3D性能
  3DMark06 Vantage 3DMark 11 FF14 LP2(DX9・DX11) Heaven
HD6990 26181 24828 3285 6305 86.1・65.9 1997
GTX590 25706 28337 2994 6145 87・78.2 2090

・PC全体の消費電力
  アイドル時 負荷時
HD6990 90W 480W
GTX590 102W 543W

・3D性能グラフ(クリックで拡大) グラフ
※LP2のスコアは数値が少ないため、グラフでは100倍にしています。





●得意分野に強いGTX590とバランス重視のHD6990
計測結果を見ると、
DirectX 9ベースのベンチマークはHD6990が優位。
※LP2はGTX590が勝っていますが、
  GeForce推奨ゲームで1フレーム未満の差というのは大健闘でしょう。

逆にDirectX 10・11は、3DMark 11を除きGTX590が優位でした。
GTX590の特徴として、ほとんどのベンチマークのスコアは一進一退ですが、VantageやLostPlanet2のDirectX 11など、
得意と思われる項目では大差をつけました。

なお、消費電力はカードが大きいHD6990の方が60W以上低くなっています。


感想として、両製品を選ぶポイントは……。
・HD6990
 現在プレイ中のメインゲームがDirectX 9ベース
 これからのゲームは決めていないので、満遍なく性能を発揮できるカードが良い
 4画面以上の同時出力に興味あり
 性能を求めつつもなるべく価格・消費電力を抑えたい

・GTX590
 これから主流になるDirextX 11ゲームを、少しでもスムーズに表示したい
 ゲーム市場でまだまだ数が多いGeForce推奨ゲームをプレイしている・する予定
   (特に国内大手のスクウェアエニックスやカプコンのPCゲームは大半がGeForce推奨です)
 ゲーム以外のGPGPU対応ソフトは、GeForce向けが比較的多い
 ケースサイズの都合でカード長が短い方が良い

といったところでしょうか。

なお、上記では強引に区分けしていますが、両製品共に超高性能ですから、
逆のパターン(例:GTX590でDirectX 9・HD6990でDirectX 11ゲーム)になっても遅いという事はありません。
それでも自分がプレイ中(予定)のゲーム等を少しでも快適にしたいという方は、
ぜひ今回の結果を参考にして下さい。



■今回紹介した製品
RADEON HD6990
GeForce GTX590


その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 17:01Comments(3)TrackBack(0)ビデオカード | 耳より情報2011年03月31日
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この記事へのコメント
1. Posted by ねむねむ☆   2011年04月01日 07:23
再開できてなによりです。
DJポイントによる「東北地方太平洋沖地震 義援金」募集はとても良い試みだと思いますが、先月全部使っちゃったよぉ〜〜クスン
2. Posted by よりみち   2011年05月12日 17:10
ハードディスク: 電源:850W(80PLUS)・・・てなに???
3. Posted by 星史朗   2011年06月10日 22:39
HD6990についてなんですがMSIやGIGABYTEの製品を見ても最大4画面って書いてあるんですけど何か制限でもあるんですかね?
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