人気SSDの後継製品「C400」の速度検証

Crucialパッケージ
Micron RealSSD C400採用「M4」シリーズ

メーカー名&URL
Crucial:http://www.crucial.com/index.aspx

価格:各製品絶賛発売中


今年はエアコンを控えようと、GW最終日にエコな扇風機を買いに行ったらすでに欲しい製品が全滅でした。
行動が遅れて欲しかった物が買えないという、液晶テレビの時と同じミスをしている(酒)です。

今回は、SSDの新たな注目株の一つ、C400シリーズをチェックしてみます。





●ランダムが速いSSD「C300」の後継製品
本製品は、初のSATA3.0対応SSDとして昨年2月に登場して以来、
高い人気を誇っている「Micron RealSSD C300」の後継モデルです。
※C300の紹介記事は こちら!

C300はランダム性能が優れている事で知られていますが、
本製品は後継という事で当然ながらC300より性能が向上しているとの事。
という訳で実際に測定してみましょう。


製品写真

今回チェックするC400は、
Crucial:M4
シリーズから、64GB・128GBの2種類を用意。
なお、CrucialのC300採用製品はパッケージ・製品共にイエローが基調でしたが、C400はブルーになっています。
本製品のコントローラーは、Marvell製「88SS9174-BLD2」を採用。
C300のコントローラー「88SS9174-BJP2」より高クロック動作が可能で、
その分高速転送に対応しているそうです。
※Intel 510やPLEXTOR PX-M2Sのコントローラーは「88SS9174-BKK2」


ではチェックを開始します。使用PCは以下の2台です(接続はAHCI)。

・H67環境
マザーボード:ASRock H67 ATX(B3 Stepping)
CPU:Core i7 2600
Memory:PC3-10600 4GB×2
OS用ハードディスク:WD1002FAEX
ビデオカード:GeForce GTX550Ti
OS:Windows 7 Ultimate 64bit

・890GX環境
マザーボード:ASRock 890GX Extreme4 R2.0
CPU:PhenomII X6 1100T
Memory:PC3-10600 4GB×2
OS用ハードディスク:WD1002FAEX
ビデオカード:RADEON HD6790
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
AHCIドライバ:1.2.1.282(Catalyst 11.4)


比較対象として、H67環境ではC300の64GBも見ています。
チェック方法は、
・CrystalDiskMark 3.01a
・ATTO Benchmark 2.46
・LineageII起動時間
 ※スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間。
 OS起動直後と、タイトル表示後ゲームを終了してすぐ再起動の2回を計測。
・同一ディスク内データコピー
 ※ファイル数2,399、容量10.6GB
です。

・H67環境
128GB_H67 C400 128GB


64GB_H67 C400 64GB


C300_64GB C300 64GB


・890GX環境
128GB_890GX_AMD超最新 C400 128GB


64GB_890GX_AMD超最新 C400 64GB



  LineageII起動時間 データコピー時間
H67環境:C400 128GB 16秒・13秒 1分29秒
H67環境:C400 64GB 16秒・13秒 2分22秒
H67環境:C300 64GB 16秒・13秒 3分14秒
890GX環境:C400 128GB 17秒・14秒 1分34秒
890GX環境:C400 64GB 17秒・14秒 2分17秒



●890GX環境は最新AHCIドライバでも問題なし
今度は890GX環境の場合、AHCIドライバの違いでIntel 510の様に速度が低下するかをチェックします。
※Intel 510の記事は こちら!

64GBを使い、
・OS標準ドライバ
・マザーボード付属ドライバ「1.2.0.164」
・Intel 510が低下したドライバ「1.2.1.275(Catalyst 11.2)」
の3種類を追加チェック。現在の最新ドライバでの計測は、先の結果をご覧ください。


64GB_890GX_OS標準 ・OS標準ドライバ


64GB_890GX_付属CD ・マザーボード付属ドライバ「1.2.0.164」


64GB_890GX_AMD1つ前 ・Intel 510が低下したドライバ「1.2.1.275」


1.2.1.275でも問題ありませんでした。
逆にOS標準ドライバだと4Kや4K QD32が落ち込みますので、
本製品を890GXで使用時は、AMDドライバをインストールする事をお勧めします。
なお、現在最新のドライバ「1.2.1.282」は、Intel 510紹介時より新しいので、
510の速度も正常化するかと思いましたが、残念ですが変わりませんでした。



●より高速化して使い勝手が向上
結果を見ると、4K:Readのみ少しだけC300が速いものの、その他は全てC400が高速です。
LineageII起動時間は同じ、コピー時間は短縮と、実際の体感速度も同等以上。
C300の後継に相応しい製品と言えるでしょう。
SATA3.0環境がある方は、Intel 510や本製品のような高速SSDをぜひ活用してみてください。
※IDE設定での使用や、Marvell等の外部チップ製SATA3.0に接続時は速度が落ちるので注意。

なお、本製品は64GBなら11,970円(2011/5/12現在)で購入できますので、安価で高速なOS起動環境も構築可能です。
ただし、Intel 320の紹介時にも触れていますが、64GBをOS起動用ドライブにすると容量不足になりやすいため、
X25-Vの記事を参考に容量不足に対処してください。
※X25-Vの記事は こちら!




■今回紹介した製品
価格:Crucial:M4シリーズ

その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 15:55Comments(0)TrackBack(0)SSD | 耳より情報2011年05月12日
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