GT430搭載のMini-ITXマザーボード「Z68 GT430 ITX-WiFi」を見る

パッケージ ZOTAC:Z68 GT430 ITX-WiFi

メーカー名&URL
ZOTAC:http://www.zotac.com/index.php?lang=jp


どうも、
我が家のマウス(左ボタンだけ)が不調なようで、時々操作不能になり困っている(酒)です。
マウスやキーボードは地味な存在ですが、極めて重要な機器だと再認識しました。

今回は、Z68初のMini-ITXマザーボードとして話題になったZOTAC製品をチェックします。





●何でも搭載の多機能Mini-ITXマザーボード
ここで紹介する
ZOTAC:Z68 GT430 ITX-WiFi
は、Mini-ITXというコンパクトなマザーボードながら、
無線LANやmSATAコネクタを備え、
さらにGeForce GT430までオンボードで搭載、CPUの画面出力と合わせて最大4画面出力可能という豪華絢爛な製品です。
GT430搭載という事は3D性能も期待できますので、この辺りを見ていきましょう。


形状
まずは形状チェックから。GT430のクーラーが目を引きます。
メモリはノート用を使います。
なお、手元にPalitのGT430があったので、PCI-E x4に増設すればMini-ITXでSLI!
と思ったものの、GT430はSLIに対応していません。
実際に試しましたがダメでした……。


背面
背面はご覧の通り。
上のDVIとDisplayPort(赤囲み)がGT430、下のDVIとHDMI(青囲み)がCPU側の出力です。
最大4画面出力は可能ですが、GT430とオンボードの組み合わせの場合、
画面は拡張モードのみ可能で、ミラー(クローン)はできません。
 ※画面モード解説も充実のRADEON HD5000時代の記事は こちら!


インストール
なお、AHCI設定でOSインストール時は、ドライバDVDのメニューに「IRST(Intel Rapid Storage technology)」が見えません。
BIOSでRAID設定、つまりISRT(Intel Smart Response Technology)が使える状態にしないと表示されません。
 ※インストール可能時は赤丸部分に表示されます。

IRSTはISRT専用ソフトではなく、ドライブの詳細を確認するツールも兼ねていますので、
AHCI時でもインストールしたい方はいると思います。
その場合は、DVD内の「Intel Chipset」→「Raid_Driver」→Setup.exe
から手動でインストールしてください。


ではチェックを開始します。
使用PCやチェック項目と設定は以下の通り。
CPU:Core i5 2400(TDP:95W)
MEMORY:PC3-10600 SO-DIMM 4GB×2
ハードディスク:SEAGATE ST31000524AS
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
ケース:バラック
電源:300W(80PLUS対応)

・3Dベンチマーク
 3DMark06    :解像度デフォルト(1280×1024)、Select Tests「SelectALL」
 3DMark 11   :Performance
 FINAL FANTASY(R) XIV(以下FF14)ベンチマーク:Low・High
 MHFベンチマーク「絆」(以下絆)      :1280×720

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時   :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 CPU負荷   :「Prime95」を開始して約5分後の数値。
 CPU&ビデオ両方負荷:「Prime95」と絆(1280×720)を同時に実行し、1周終わるまでの最高値
  ※消費電力は、GT430以外にCPU(HD2000)接続時も計測(GT430はBIOSでDisable)


また、USB3.0チップがデスクトップPC用マザーボードとしては珍しいVIA製でしたので、
その速度も見てみました(使用ドライブ、Intel 510 250GB)。


・3D性能
  3DMark 06 3DMark 11 FF14
GT430 8430 P1211 L1978・H1004 3682

・消費電力・温度(アイドル時・負荷時)
  アイドル時 CPU負荷 CPU・ビデオ負荷
GT430接続 38W 145W 175W
HD2000接続 26W 149W 152W

・VIA USB3.0速度
VIA_USB3




●コンパクトなゲームPCが欲しい方に最適
結果を見たところ、GT430やUSB3.0の性能はそれぞれ問題ありません。
ただし消費電力は、i5 2400・80PLUS電源の環境でMAX:175Wでしたので、
80PLUS非対応電源のMini-ITX用ケースに入れる場合、190W以上になるかもしれません。
ケース(電源)選びはくれぐれもご注意を。
ちなみに、CPUをi5 2500T(TDP:45W)に交換してGT430接続時の消費電力だけ測定したところ、
アイドル時:36W、CPU負荷:90W、CPU・ビデオ負荷:117W
となりました。


本製品はビデオカード搭載のため、一般的なMini-ITXマザーボードより消費電力は上がりますが、
その代わり3D性能はオンボード最強のAMD:A8-3850より高く、よほど高負荷なゲームでない限り快適にプレイ可能です。
さらに拡張スロットが残っているので、TVチューナーなどの増設も可能です(PCIスロット用は使えないので注意)。
無線LANもありますから、キーボードやマウスも無線にすれば配線もすっきりです。
3DゲームもできるコンパクトPCを欲しい方は、ぜひ本製品を視野に入れてはいかがでしょうか。


■今回紹介した製品
ZOTAC:Z68 GT430 ITX-WiFi



その他記事一覧は こちら




Posted by dospara_review at 16:20Comments(0)TrackBack(0)マザーボード | ビデオカード2011年08月11日
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