A-DATAメモリを増設して効果を確認!

メーカー名&URL
A-DATA:http://www.adata-group.com/index_jp.html
どうも、
冷え込んだ先週土日に、エアコンは切っていましたが扇風機の風を直撃させたまま
寝ていたら体調を崩した(酒)です。皆さんもお気を付け下さい。
現在A-DATAの4GBx2枚組メモリが非常にお買い得で、なんと3,000円を切りました(8/25現在)。
まさに増設チャンスと言えるのですが、「増設の効果は?」と聞かれると、
「体感も含めいろいろ高速化する、重くなりにくい」という返事だけで終わってしまうのが現状です。
という訳で、今回は実際に増設すると何がどう高速化し、重くなりにくいのかを見ていくことにしました。
●メモリ増設時はCドライブ容量に注意
メモリの増設前に、まずはCドライブの容量をチェックしましょう。
今回の様に大容量メモリ増設時は、Cドライブ上にある
・pagefile.sys(仮想メモリ用ファイル)
・hiberfil.sys(休止にした時メモリの内容を退避させるファイル)
という2種類の隠しファイル容量も増加して、Cドライブを圧迫します。
※この2ファイルは、隠しファイルやオペレーションシステムファイルを表示する設定にしないと見えません。


左の写真は今回チェックするX58環境に4GB×6枚を搭載して24GBにした状態です(右の写真は6GB)。
この2ファイルだけで40GBを超えます。
さらにOS用ファイル・各種ドライバ・ブラウザやTEMP用キャッシュも加わるため、
何をせずとも60GBは使ってしまいます。
さらに各種ツールやゲームもCドライブにインストールすると……。
つまりCドライブに小容量(主に80GB以下)のSSDを使っている方は注意が必要です。
ですが、この2ファイルは設定次第で移動・削除できます(移動の場合は別ドライブが必要)。
Cドライブ容量ををすぐ増やせない場合、この方法で対応するのも手でしょう。
※2ファイルの移動や削除方法は、以下の記事をご覧ください。
Intel X25-Vの記事は こちら!
さらに、TEMPやブラウザのキャッシュ用フォルダをCドライブから移動・削除すると、
Cドライブのアクセスが減り、使用しているハードディスクやSSDの負担が減るという利点もあります。
特にSSDの書込み回数が気になる方には嬉しい事かと思います。
この移動方法は テッシーのデビュー記事 でどうぞ!
※テッシーデビュー記事のOSはXPのため一部表記が異なります。
Windows 7では以下の部分に注意しながら進めてください。
・TEMP場所変更:
プロパティ表示の「詳細設定」タブが「システムの詳細設定」メニュー、になりました。
・Internet Explorerキャッシュ変更:
インターネットオプション上の「インターネット一時ファイル」が「履歴の閲覧」に変わっています。
●容量アップで効果を確認
では実際にメモリ増設の効果をチェックします。
使用PCは以下の通り。
マザーボード:ASRock X58 Extreme3
CPU:Core i7 980
ハードディスク:HITACHI HDS5C3020ALA632
ビデオカード:GeForce GTX560
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
チェック項目は、
・負荷無しでのLineageII起動
・負荷をかけながらのLineageII起動
負荷の内容は、CPU負荷ツール:Prime95(12コア負荷)+CINEBENCH 11.5のCPUテストを同時に実行。
メモリは通常設定、仮想メモリオフ、仮想メモリオフ&TEMPをRAMディスクに移動 の場合も調べてみました。
なお、8GB構成は4GB×2枚となります。
※RAMディスクの作成はフリー・市販ソフトなどがあります。作成は自己責任となりますのでご注意ください。
・負荷なし
標準設定 | 仮想メモリオフ | 仮想メモリオフ・RAMディスク作成 | |
---|---|---|---|
3GB | 27・17秒 | 27・17秒 | |
6GB | 27・17秒 | 26・17秒 | |
8GB | 26・16秒 | 26・17秒 | 26・16秒 |
12GB | 27・16秒 | 27・16秒 | 26・16秒 |
24GB | 24・16秒 | 24・15秒 | 23・14秒 |
・負荷あり
標準設定 | 仮想メモリオフ | 仮想メモリオフ・RAMディスク作成 | |
---|---|---|---|
3GB | 44・34秒 | 計測不可 | |
6GB | 36・28秒 | 36・27秒 | |
8GB | 36・27秒 | 36・27秒 | 58・48秒 |
12GB | 35・26秒 | 36・26秒 | 36・25秒 |
24GB | 35・25秒 | 34・25秒 | 33・23秒 |
結果がややこしいですが、簡単に説明すると以下の通りです(RAMディスクは4GB設定)。
なお、これらはあくまで一般的な負荷の場合です。大容量の画像や動画を編集するなら、メモリ容量が多いほど快適になるでしょう。
・複数の負荷をかけるつもりはない(ゲームだけ・動画の視聴だけ)なら3〜4GBでもいけます。
3GBでも24GBでも起動時間は3秒ほどしか変わりませんでした。
ただし、古いゲームなど一部アプリケーションには、
起動中にデータを溜め込んで解放せず、メモリ使用量がどんどん増えていくソフトがあります。
この場合、3GB搭載時は起動時は問題なくても、長時間プレイすると動作が重くなったり、
メモリ不足の警告文が出ます。
この様な経験がある方は、やはり増設をお勧めします。
・負荷をかけつつゲームなど他の事をするなら、最低6〜8GBは欲しいです。
3GBと6GBでは8秒変わりました。なお、最初2GBも計測しましたが、問題外なほど重くなり、
3分たっても起動しないので断念しています。
・仮想メモリを切る&RAMディスクにTEMPを移すといったテクニックも駆使して負荷をかけるなら、
RAMディスク作成後にメモリ容量が8GB以上残る、つまり12GB以上搭載が好ましいです。
8GB搭載で仮想メモリオフ&RAMディスクを作成し実際のメモリ容量が4GBになった場合、
負荷時の起動時間が通常の3・6GB搭載時より遅くなっています。
なお、3GB時の仮想メモリオフは、各ツールからメモリ不足エラーが出たため計測不可。
・仮想メモリ&RAMディスク作成でも負荷はあまりかけないなら4GB残すように増設。
つまり8GB以上です。
以前パーツの犬で、8GB搭載時にRAMディスクで3GB使用&仮想メモリオフにしたら、
アンチウイルスソフト常駐+デュアルディスプレイ+LineageIIの二重起動で2時間後くらいに、
メモリ不足の警告が出たという報告例があります。
つまり仮想メモリを切って複数負荷を掛ける場合、残りメモリ容量が5GBでも心もとないという事です。
我が家は現在16GB搭載で、RAMディスクに4GB使用&仮想メモリを切っていますが、
アンチウイルス・スパイウェア対策常駐+LineageII&信長の野望 天道+ブラウザ複数ページを同時起動
(片方のゲームプレイ時は片方最小化ですが)でも警告は全く出ません。
なお、一部の画像編集ソフトなど、仮想メモリを切ると起動しないアプリケーションがあります。
その場合はpagefile.sysやTEMPをCドライブ以外に移して、
Cドライブの空き容量アップとアクセス減で少しでもスピードアップを図ってみてください。
●64Bit OSの方はこの機会にぜひ増設を
チェック結果を見たところ、
さすがにメモリ増設だけでは何倍も速くなる訳ではありませんが、
確実に起動時間が減り、かつ負荷時の低速化を抑える効果を確認できました。
さらに、仮想メモリオフやRAMディスクも活用できれば、
ハードディスクやSSDへのアクセスが減るというプラスアルファも得られます。
さらにこれは数値では出しにくい事ですが、
Windowsの操作全体がスムーズになり体感速度も向上します。
64BitOSを使っていながら、メモリが4GB未満という方は、せっかくの64bitを活かしていないことになりますので、
ぜひ増設をお考えください。
そして、32bitOS使用でメモリ不足を感じているなら、
これを機会にぜひ64bit環境の導入を検討してはいかがでしょうか?
(環境移行時は、使用ソフトが64bit対応かどうかを予めご確認ください)
■今回紹介した製品
AD3U1333C4G9-2 (DDR3 PC3-10600 4GB 2枚組)
その他記事一覧は こちら
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この記事へのコメント
1. Posted by hiroto 2011年08月26日 14:34
今自作しないで、いつ自作する!?って感じですね。
早いトコ構成を練らねば(`・ω・´)シャキーン
早いトコ構成を練らねば(`・ω・´)シャキーン
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