デュアルコアAPU「A4」シリーズの2製品をチェック

A4 AMD A4シリーズ

メーカー名&URL
AMD:http://www.amd.com/jp/Pages/AMDHomePage.aspx

価格:各製品発売中!
各店舗でも発売中!


AMDのA4シリーズが発売されましたが、A4-3400は各所でレビュー記事があるものの、
発売日がずれたA4-3300は見当たりません。
ならば我らがという訳で、今回はA4シリーズの2製品を見てみる事にしました。
 ※A8-3850の記事は こちら と  こちら!
 ※A6-3500の記事は こちら!





●デュアルコアAPUの2製品をチェック
用意したAPUは、A4-3300/3400の2製品です。

このA4はAMDのAPU:Aシリーズのエントリーモデルで、
CPUコアがデュアル、またRADEONコアのシェーダー数が160(A8は400、A6は320)に削減。
さらにL2キャッシュもコアあたり512KB(A8・A6は1MB)に減っています。
 ※Aシリーズのスペック一覧は こちら!

価格は6,000円前後で買い求めやすいのですが、
減っている項目が多い為、性能がどれくらいになるか気になる方もいるでしょう。
実際に価格以上の低性能になると意味がありませんので、
ここでチェックしてみます。
 ※Aシリーズの販売ページは こちら!

使用PCやチェック項目は以下の通りです。
なお、先日のパーツの犬に、
搭載メモリをPC3-12800にするとAPUは3D性能がアップするという記事がありましたので、
今回はPC3-10600と12800の2種類を用意しました。
 ※A-DATA製PC3-12800メモリの記事は こちら!

 ・マザーボード:ASRock A75M-ITX
 ・ハードディスク:WD1002FAEX
 ・電源:160W(Mini-ITX用ケースの付属品、80PLUS非対応)
 ・OS:Windows 7 Ultimate 64bit

・CPUベンチマーク
 Hyperパイ:1M桁(1コア計測)
 CINEBENCH:CPU測定


・3Dベンチマーク
 3DMark 06:解像度デフォルト(1280×1024)、Select Tests「SelectALL」
 3DMark 11:Performance
 MHFベンチマーク「絆」(以下絆) :1280×720
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐) :1280×720
 FINAL FANTASY(R) XIVベンチマーク(以下FF14):Low

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時   :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 CPU負荷    :「Prime95」を実行して約5分後の数値
 両方負荷    :「Prime95」と「絆」を実行して1周終わるまでの最高値




・CPU性能、消費電力(カッコ内はPC3-12800メモリ)
  Hyperパイ CINEBENCH アイドル CPU負荷 両方負荷
A4-3300 30.685(29.459)秒 1.45(1.48) 30W 66W 77W
A4-3400 28.938(27.799)秒 1.55(1.58) 33W 76W 92W
A6-3500 31.246(30.248)秒 1.96(1.98) 31W 80W 92W

・3D性能(カッコ内はPC3-12800メモリ)
  3DMark 06 3DMark 11 大討伐 FF14
A4-3300 3435
(3806)
P443
(P472)
1092
(1155)
1315
(1396)
L743
(L804)
A4-3400 3940
(4545)
P551
(P584)
1393
(1472)
1685
(1771)
L936
(L1002)
A6-3500 4985
(5445)
P726
(P761)
1836
(1997)
2290
(2483)
L1194
(L1306)

・消費電力グラフ(クリックで拡大)
消費電力グラフ

・3D性能グラフ(クリックで拡大)

3Dグラフ




●価格重視のサブPC向けに優れた製品
A4の3D性能は、シェーダー数が減っている影響で、
A6-3500比でA4-3300:35〜40%減、A4-3400:25〜30%減となりました。
A4-3400がA4-3300と比べて高いのは、CPUだけでなくシェーダーのクロックも高い為です。
 ※シェーダークロック:A4-3300 443MHz、A4-3400 600MHz

ただし、Z68チップセット・i5 2500k・RADEON HD6450(DDR3版)の環境で
3DMark 06を計測したところ、スコアは3798でした。
3Dmark 06のスコアはCPU性能も影響することを考えると、
A4はRADEON HD6450(DDR3版)の様なエントリー向けビデオカード
以上の性能を持つと言って良さそうです。

CPU性能については、AシリーズはもともとAthlonIIと同等のため、
ネットやブラウザゲーム、動画用には十分な性能です。
なお、A4-3400の消費電力がA6-3500と同じなのは、
コア数こそ少ないもののCPUクロックが標準で600MHzも高いためで、
このクロック差により、Hyperパイの速度はA5-3500に勝っています。
また、メモリに関しては、やはりPC3-12800にするとスコアが全体的にアップしました。

こう見ると、A4シリーズはデュアルコアAthlonIIと、
RADEON HD6450(DDR3版)以上の性能を併せ持つ事になります。
現在AthlonIIのデュアルコア(2.8GHz)は約5000円、RADEON HD6450が4,000円前後です。
6,000円前後でデュアルコアCPUとエントリービデオカードが両方揃うA4は、
高いコストパフォーマンスを備える製品と言えます。
この事から、これから価格重視のサブPCを作成したい方にとって、
A4シリーズは有力な候補となるのではないでしょうか。




■今回紹介した製品
AMD:A4シリーズ
各店舗でも発売中!

その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 10:46Comments(0)CPU | ビデオカード2011年10月20日
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