期待の新ビデオカード「RADEON HD7970」を速攻チェック!
RADEON HD7970
メーカー名&URL
AMDhttp://www.amd.com/jp/Pages/AMDHomePage.aspx
各社製品絶賛発売中!
明けましておめでとうございます。
今日から寒波という事で上下共に着る枚数を増やしたため
非常に動きが鈍くなっている(酒)です。
皆さんも風邪などひかない様にお気を付けください。
2012年初となる製品レビューは、RADEONの最新製品である
HD7970をチェックします。
メーカー名&URL
AMDhttp://www.amd.com/jp/Pages/AMDHomePage.aspx
各社製品絶賛発売中!
明けましておめでとうございます。
今日から寒波という事で上下共に着る枚数を増やしたため
非常に動きが鈍くなっている(酒)です。
皆さんも風邪などひかない様にお気を付けください。
2012年初となる製品レビューは、RADEONの最新製品である
HD7970をチェックします。
●RADEON HD7970の3D性能と消費電力を計測
このRADEON HD7970は、
その名の通りHD6970の後継となる新ビデオカードで、
シングルコア製品としては上位モデルとなります。
※HD7970の販売ページは こちら!
HD6970から基本スペックを向上させただけでなく、
アイドル時の消費電力をより下げる「AMD ZeroCore Power Technology」や、
PCI-E Gen3、そしてDirectX 11.1といった最新技術に対応しています。
その他詳細スペックはAMDのHPをご覧ください。
※製品の詳細ページは こちら!
ここでは実際に、3D性能や消費電力がどうなっているのかを見て行きましょう(今回はMSI製品を使用)。
また、一時的に2枚目も入手できましたので、CrossFireのチェックも実施します。
まずは形状チェックから。
HD6970のリファレンスとサイズは4mmほど大きいのですが、
奥側が丸みを帯びて細いため、コンパクトに感じます。
※HD6970の記事は こちら!
出力端子は、DVI-I、HDMI、miniDP x2、の合計4つです。
HD6970と比べDVI-Dが減っています。
CrossFire用ブリッジは2つ、その左にBIOS切り替えスイッチがあります。
こちらの使用は自己責任ですのでご注意を。
では計測を開始します。
HD7970単体の性能チェックはHD6970と比較、
さらにシングルとCrossFireの差も見てみました。
HD6970との比較、そしてCrossFireは計測日時と環境が異なるため、
マザーボードが変わっていますがご了承ください。
使用PCとチェック内容は以下の通りです。
なお、X79環境ではPCI-E Gen2/3の両方でチェックしています。
・HD6970との比較(Z68環境)
マザーボード:ASRock Z68 Extreme4
CPU:Core i7 2700K
MEMORY:PC3-10600 4GB×4
ハードディスク:WD 1002FAEX
電源:750W(80PLUS)
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
・シングルとCrossFireの計測(X79環境)
マザーボード:ASRock X79 Extreme4
CPU:Core i7 3960X
MEMORY:PC3-10600 4GB×4
ハードディスク:SEAGATE ST2000DM001
電源:1200W(80PLUS GOLD)
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
・3Dベンチマーク
3DMark 06(以下06) :解像度1920×1080、AA x4、Trilinear、Select Tests「SelectALL」
3DMark 11(以下11) :Extreme
Heaven Benchmark 2.5(以下Heaven):解像度1920×1080
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920×1080
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時 :OS起動後、3分ほど放置した状態の数値
ロングアイドル時:OS起動後、5分放置してディスプレイの電源が消えた状態
※ロングアイドルモードの解説は後半部分を参照ください。
ビデオ負荷 :3DMark11「GraphicTEST(1920×1080)1」をループして約5分後の数値。
最大負荷 :ビデオ負荷+「Prime95」を同時に実行し、約5分後の数値
ドライババージョンは、HD7970付属の
「8.921-111202a-129903E」を使用(HD6970も同じ)。
ただし、日本時間の1/11にAMDの最新ドライバ「8.921.2-120104a-131222E」が公開されたので、
X79&シングル環境で追加チェックを行っています。
・3D性能
06 | 11 | Heaven | 大討伐 | |
---|---|---|---|---|
Z68:HD6970 | 23002 | X1869 | 1120 | 13452 |
Z68:HD7970 | 25421 | 2376 | 1629 | 17607 |
X79:シングル付属ドライバ (カッコ内はGen3) |
26139 (26152) |
X2421 (X2425) |
1631 (1634) |
18952 (18997) |
X79:シングル最新ドライバ (カッコ内はGen3) |
26247 (26195) |
X2728 (X2732) |
1717 (1733) |
19164 (19291) |
X79:CrossFire | 27777 | X4691 | 3185 | 37150 |
・消費電力
ロングアイドル時 | アイドル時 | ビデオ負荷 | 最大負荷 | |
---|---|---|---|---|
Z68:HD6970 | 89W | 90W | 293W | 351W |
Z68:HD7970 | 67W | 85W | 295W | 353W |
X79:シングル | 91W | 101W | 311W | 446W |
X79:CrossFire | 95W | 105W | 489W | 687W |
・3D性能グラフ
・消費電力グラフ
期待の3D性能はHD6970から大幅アップでした。
前評判通り、後継モデルとして上々のスペックと言えるでしょう。
PCI-E Gen2とGen3の違いについては、
現在のベンチマークではまだGen2の帯域を使い切らないのか、差は極小でした(06は減ってます)。
なお、PCI-Eの設定ですが、マザーボードによってはGen2のままとなっていますのでご注意ください。
GPU-Z 5.7でPCI-EのBusを確認。
HD7970の場合、アイドル時は赤丸部分がx16 1.1と表示されます。
ベンチマークや3Dゲームをウインドウモードで起動して負荷を掛けると、
2.0や3.0となります。
もしX79マザーボード使用時に2.0となる場合、PCI-Eの動作モードがGen2となっています。
Gen2設定の製品をGen3で動作させたい場合、BIOS(UEFI)で設定を変える必要があります。
変更は難しいものではなく、
BIOS(UEFI)でPCI-Eの動作モードをGen3にするだけでOKです。
(写真の画面はASRock X79 Extreme4)
メーカーによってはOS上で変更な製品もあります。
ドライバの違いに関しては、付属品と比べて確実にスコアアップを確認。
特にDirectX 11のベンチマークはアップ率が高い様で、新ドライバで
CrossFireを試したら5000に到達したかもしれません。
少しでも性能アップを図りたい方は、自己責任となりますが試してみてはいかがでしょうか。
※ドライバの場所は こちら!(Windows 7 64bit専用です)
●AMD ZeroCore Power Technologyの
効果も確認
3D性能の向上が確認できたHD7970ですが、消費電力にも注目です。
HD6970と比べると、MAX負荷時に同等、アイドル時はダウンとなっています。
特にディスプレイを消したアイドル状態では、さらに消費電力が減っているのが分かります。
これはHD7000シリーズで搭載された「AMD ZeroCore Power Technology」機能の効果です。
このAMD ZeroCore Power Technologyは、
ビデオカードがアイドル状態+ディスプレイが消える
「ロングアイドルモード」になると、消費電力を3Wに抑えるというものです。
なお、ここで言う「ディスプレイ」とは、OS画面の事でモニターの事ではありません。
(OS画面が消えればモニターも連動で消えますが)
従って、
・ゲーム等を起動中にディスプレイを消す
・アイドル時にモニターの電源ボタンを押して消す
では機能が効かないのでご注意を。
なお、何も操作しないのにロングアイドルモードにならない方は、
以下の様に電源オプションをご確認ください。
コントロールパネル→電源オプションでこの画面になります。
ここで「ディスプレイの電源を切る時間の指定」を選びます。
ディスプレイの電源を切る時間を設定します。
これはスクリーンセーバーと同様ですので、
消えるまでにマウスを少しでも操作すると時間は最初からとなります。
AMD ZeroCore Power Technologyは、画面が消えるアイドルだけではなく、
CrossFire構成の場合に、2枚目を使わない状態でも適用されます。
実際にX79マザーボードでのシングルとCrossFireを比較すると4Wしか変わりません。
つまりアイドル時の2枚目は4Wで済んでいる訳です。
メーカー公証値が3Wですから、ほぼ誤差の範囲内でしょう。
チェックの結果として、本製品は最大消費電力はHD6970から増えることなく、
アイドル時の消費電力が下がり性能は大幅アップとなりました。
現時点でのシングルコアビデオカードでは最強の製品となる事から、
高負荷な3Dゲームをプレイしたい方にとって注目の製品と言えるでしょう
■今回紹介した製品
RADEON HD7970
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