448コア版GeForce GTX560Tiの実力測定

パッケージPalit GeForce GTX560Ti 448コア版

メーカー名&URL
Palithttp://www.palit.biz/palit/index.php?lang=jp



どうも、先日の雪で帰宅時に道路が凍結していましたが、
一度は足が滑ったものの転倒はせずにすんだ(酒)です。
皆さんもこういった日はくれぐれもご注意を。

今回は、変わり種のGeForce GTX560Tiを扱ってみました。





●448版GTX560Tiは、
 GTX570からCUDAコア数を減らした製品
今回紹介する
Palit:GeForce GTX 560 Ti 448 cores
は、昨年12月に発売された
EVGA:GeForce GTX 560 Ti Classified
同様、海外向けとして発表された限定版の製品です。
これまでのGTX560Tiと異なり、CUDAコア数が448基(通常版は384基)
に増えており、これだけなら性能アップと言えるのですが、
代わりに動作クロックが低下しているため、
結局のところ通常版と性能等がどう違うのか分かりにくくなっています。
という訳で、ここでは448コア版の本製品をチェックします。


通常版560Ti ・通常版GTX560Ti


448版560Ti ・448コア版GTX560Ti


GTX570 ・GTX570



GPU-Zで本製品と通常のGTX560Ti VRAM2GB、そしてGTX570をチェックすると、
448版560TiのGPU、メモリ、シェーダーの動作クロック、
さらにメモリのバス幅や容量はGTX570と同じことが分かります。
これは本製品が通常版560Tiの強化版ではなく、
GTX570からCUDAコア数を32(1ユニット)減らした製品だからです。


3製品写真
通常のGTX560Ti VRAM2GB(写真上)と、GTX570(写真下)を見てみると、
本製品は外見もGTX570と同じ事が分かります。
なお、補助電源コネクタは、3製品共に6ピンx2となります。


ではチェックを開始します。
チェック環境と内容は以下の通りです。
 マザーボード:ASRock Z68 Extreme4
 CPU:Core i7 2600K
 MEMORY:PC3-10600 4GB×4
 ハードディスク:WD 1002FAEX
 電源:750W(80PLUS)
 OS:Windows 7 Ultimate 64bit


・3Dベンチマーク
 3DMark 06(以下06) :解像度1920×1080、AA x4、Trilinear、Select Tests「SelectALL」
 3DMark 11(以下11) :Extreme
 Heaven Benchmark 2.5(以下Heaven):1920×1080
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920×1080

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時   :OS起動後、3分ほど放置した状態の数値
 ビデオ負荷    :3DMark11「GraphicTEST 1(1280×720)」をループして約5分後の数値。
 最大負荷    :ビデオ負荷+「Prime95」を同時に実行し、約5分後の数値

比較対象として、先ほどの通常版GTX560Ti VRAM2GBと、GTX570を計測します。
GTX560TiがVRAM 2GB製品のため、本来の1GB製品より3D性能・消費電力共に
少し上がりますが、参考としてご覧ください。


・3D性能
  3DMark 06 3DMark 11 Heaven 大討伐
通常版GTX560Ti 18980 X1508 962 9319
448コア版GTX560Ti 22135 X1752 1110 11106
GTX570 22574 X1858 1159 11739

・消費電力
  アイドル時 ビデオ負荷 最大負荷
通常版GTX560Ti 71W 247W 337W
448コア版GTX560Ti 74W 276W 370W
GTX570 79W 311W 405W



・3D性能グラフ 3D性能グラフ


・消費電力グラフ
消費電力グラフ





●良好なワット&コストパフォーマンスを発揮
結果として、消費電力は通常版560Tiと570のほぼ中央ですが、
3D性能は中央ではなく570寄りのスコアとなりました。

価格については、
通常版GTX560Ti VRAM2GB:19,980円(1GBは17,780円)
448コア版GTX560Ti:22,980円
GTX570:27,980円
となっており、448コア版はやはり通常版(1GB)とGTX570の間と言えます。

つまり本製品は、
価格と消費電力は真ん中でも性能はGTX570に迫りますので、
ワット&コストパフォーマンスはなかなかと言えそうです。
  ※価格はそれぞれ2012/1/26のものです。


ただし、GTX560Tiという型番でありながら消費電力が増えているのは事実ですので、
購入時は電源にご注意ください。
通常版にしろこの448コア版にしろ、これからGTX560Tiをお求めの際は、
製品名や箱に448という数字が無いかよくご確認ください。

正直なところ、スコアが570に近く消費電力も異なるのだから
製品名はGTX565Tiで良いのでは?
という印象ですが、そのことを差し引いても製品そのものは優秀です。
2万円前後でなるべく高性能ビデオカードを探している方には
ぜひ選択肢に加えてはいかがでしょうか。



■今回紹介した製品
Palit:GeForce GTX 560 Ti 448 cores


その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 15:17Comments(0)TrackBack(0)ビデオカード | 耳より情報2012年01月26日
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