CrucialのADRENALINEでPCを活性化
CT050M4SSC2BDA(ADRENALINE)
メーカー名&URL
Crucial:http://www.crucial.com/
近日中にメインPCのビデオカードをHD6870からアップグレード予定。
本命はHD7850ですが、ゲーム時以外の消費電力を抑えるべくHD7750(7770)の
Crossfireもありかな、と吟味中の(酒)です。
今回は、SSDをキャッシュにしてハードディスクを高速化させる製品
「Crucial:CT050M4SSC2BDA ADRENALINE(以下アドレナリン)」をチェックします。
メーカー名&URL
Crucial:http://www.crucial.com/
近日中にメインPCのビデオカードをHD6870からアップグレード予定。
本命はHD7850ですが、ゲーム時以外の消費電力を抑えるべくHD7750(7770)の
Crossfireもありかな、と吟味中の(酒)です。
今回は、SSDをキャッシュにしてハードディスクを高速化させる製品
「Crucial:CT050M4SSC2BDA ADRENALINE(以下アドレナリン)」をチェックします。
●IntelとAMDの環境で速度を計測
このアドレナリンは、CrucialのSSD「m4」64GBと、
専用のキャッシュ設定ツールがセットとなる製品です。
SSDをキャッシュ化してハードディスクを高速化するというのは、
「インテル・スマート・レスポンス・テクノロジー:Intel Smart Response Technology」
(以下ISRT)と同等の機能で、
使用頻度が多いプログラムやファイルを高速なSSDのキャッシュに保存、読み込むことで
PC全体の体感速度を向上させることができます。
※ISRTの解説記事は こちら!
ただし、ISRTとアドレナリンには、それぞれ特徴があります。
主な内容は以下の通りです。
ISRT:
・使用可能なチップセットに制限あり(Z68・Z77・H77等)
・キャッシュ容量を選択可能(18.6GB or 64GB)
・モードも2種類選択可能(拡張 or 高速)
・高速化したいハードディスクも選択可能
・使用時はBIOS設定をRAIDにする必要あり
・↑の理由により、OSの再インストールが必要になる事も
・ハードディスクとSSDはチップセット内蔵SATAに接続必須
アドレナリン:
・IntelだけでなくAMDチップセットでも使用可能
・MarvellやAsmedia等のSATAに接続しても使用可能
・AHCI、IDE設定でも使用可能
・OS再インストールの必要は無し
・キャッシュ容量、モードは選択できず
・高速化できるハードディスクはOSが入っている物のみ(容量は2TBまで)
ではチェックを開始します。
なお、本製品はパッケージなどの説明がすべて英語の為、
使用法が分かりにくい方もいると思います。
という訳で、まずはツールの入手やインストールの方法を解説します。
SSDが入っている箱の底に、ツールのダウンロード用アドレスやKeyが書いてあります。
サイトでは名前とメールアドレス、そしてKeyを入力し、
「DOWNLOAD DATAPLEX」をクリック。
確認画面で「DOWNLOAD NOW」をクリックすればダウンロードが開始されます。
ファイルは圧縮してあるので解凍して下さい。
install.exeをクリックしてインストールを開始します。
ウインドウを進めてこの画面になったら、Keyを入力(ハイフンも)します。
ドライブの選択画面です。
高速化できるハードディスクはOSが入っているドライブで固定となります。
確認画面です。入力がOKなら「Install」をクリックしてください。
あとは「はい(Y)」や「Finish」を押して行き、再起動すれば完了です。
設定が終わったところで、次に速度を計測しましょう。
使用PCやチェック内容は以下の通りです。
・Intel環境
マザーボード:H67 ATX
CPU:i7 2600k
MEMORY:PC3-10600 4GB×2
ハードディスク:WD10EARX
・AMD環境
マザーボード:ASRock A75M
CPU:A8-3820
MEMORY:PC3-12800 4GB×2
ハードディスク:ST31000524AS
ビデオカードは両方オンボード、
OSは両方Windows 7 Ultimate 64bit
・CrystalDiskMark 3.01c
・OS起動時間
※「Windowsを起動しています」の表示から、スタートアップに登録してある
「マイコンピュータ」を開くまでの時間を3回計測。
1回目はツールインストール直後の再起動中の時間。
・LineageII起動時間
※スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間。
OS起動直後と、タイトル表示後ゲームを終了してすぐ再起動のセットを3回計測。
・H67
・A75M
OS起動時間 | LineageII起動時間 | |
---|---|---|
H67 HDDのみ | 30.47 30.22 29.98 | 37.78 35.34 35.12 (16.75) (16.15) (16.33) |
H67 アドレナリン | 36.75 13.87 9.09 | 19.89 17.10 16.44 (15.10) (14.81) (14.88) |
A75M HDDのみ | 24.93 24.81 24.82 | 34.40 33.53 34.12 (19.62) (19.90) (19.81) |
A75M アドレナリン | 27.65 21.50 20.15 | 34.25 20.66 19.41 (17.81) (18.34) (17.40) |
LineageIIのカッコ内の数値は、ゲームを終了してすぐ再起動したときのものです。
ご覧のとおり、それぞれの環境で高速化を確認できました。
特にH67でのOS起動時間は目を見張るものがあります。
また、伸び率はIntel環境に譲るものの、
ISRTが出来ないAMD環境でも確実に高速化したのはポイントでしょうか。
CrystalDiskMarkは、Cドライブを計測してもそのままSSDの速度が反映される様です。
なお、両環境共にOS再起動の1回目が遅いですが、
これはキャッシュに取り込んでいるためでしょう。
●注意点もあるが効果は抜群
無事高速化できたアドレナリンですが、
使用時には複数の注意点が有りますので、ここで紹介していきます。
・登録時のメールアドレスやID入力は正確に
ツールのダウンロード時に入力するアドレスとIDは、
当然ですが間違えると使用できません。
メールアドレスは間違ってもツールのダウンロードはできますが、
一度アンインストールして別環境に移動した際に、
移動先でインストールできません。
・ツールのインストール時にもインターネット接続が必須
インストールの途中でIDを入力する項目があり、
ここでライセンス認証を行うためです。
・ツールインストール後、SSDはOSから見えなくなります
これはISRTのキャッシュ領域が見えなくなるのと同じです。
アドレナリンは14GBを内部設定(最適化)用、そして残り50GBをキャッシュにします。
そのためマイコンピュータや管理ツールから確認はできません。
・キャッシュ化の最初の1回目の起動は遅くなる事が多い
先の計測結果をご覧のとおり、各種起動の1回目は数秒遅くなる事があります。
ただし2回目以降は見事高速化しました。
・今のPCを再セットアップするor別PCに接続して使う場合は、
予めツールのアンインストールで認証を解除してください。
アンインストールは、「プログラムのアンインストールまたは変更」で、
Dataplexを選びます。
なお、アンインストール時にもネット接続が必須です。
・SATA2はもちろん外部SATA3.0に接続の場合も速度が低下
チップセット内蔵のSATA3.0は帯域が600Mbpsですが、
MarvellやAsmediaのSATA3.0は、マザーボード上にPCI-E x1 Gen2で
接続されており、帯域は500Mbpsとなるためその分速度が低下します。
(古いマザーボードはGen1接続のため、帯域が半分の250Mbpsになります)
※これは通常のSSDを接続して使う場合も同様です。
試しに、Asmedia製SATA3.0搭載のH77マザーボードで計測したところ、
シーケンシャルReadが100MB/s低下しています。
以上でチェックは完了です。
これら注意点があるものの、
幅広い環境で手軽に体感速度をアップできる面白い製品と言えます。
特に、ドライブを高速化したいがOS再インストールは避けたい、
という方にオススメです。
PCの高速化を考えている方は、CPUやビデオカードの強化だけでなく、
ぜひ本製品を試してはいかがでしょうか。
■今回紹介した製品
Crucial:CT050M4SSC2BDA(ADRENALINE)
その他記事一覧は こちら
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この記事へのコメント
1. Posted by 吉見博善 2012年08月05日 20:25
アドレナリンを複数所有していますが、内1台が再インストールしようとすると、既にライセンスが登録されていると表示されます。アンインストールは出来ていますので、ダウンロード時の、名前・アドレスが間違っている可能瀬がありますが、確認する方法はありますか?
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