高回転の排気ファンでPCを冷却
ULTRA KAZE 3000rpm
メーカー名&URL
Scythe:http://www.scythe.co.jp/
ここ最近の暑さに負けて、短時間ながらもついに
冷房のスイッチを入れてしまった(酒)です。
そろそろ夏本番という事で、時々ですが冷却ネタを紹介していく予定です。
今回はPC背面の排気ファン(12cm)に注目してみました。
●背面ファンを高回転製品に交換
背面の排気用ファンは主にCPUクーラーのすぐ後ろに取付けるため、
風量が上がればCPUクーラーから発生した熱を素早く排気可能です。
また、CPUだけでなくその周囲も冷却が期待できます。
そこで、背面の12cmファンを高回転の製品に交換し、
実際に温度がどのように変化するのか見てみましょう。
用意した12cmファンは
Scythe:ULTRA KAZE 3000rpm
です。
なお、一般的な12cmファンは厚さ25mmですが、
本製品は38mm(写真左)あり、その分ケース内のスペースを取ります。
マザーボードのCPUソケットの位置次第では、
CPUクーラーと干渉する可能性がありますので、予めご確認ください。
ではチェックを開始します。主なスペックとチェック内容は以下の通り。
なお、比較対象として、1000./1900/2500回転の製品を用意しました。
・使用PC
マザーボード:ASRock H61M
CPU:Core i7 3770k
Memory:PC3-12800 4GBx2
ビデオカード:Palit GeForce GTX550Ti
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
・チェック内容
CPU負荷ツール「Prime95」と、3DMark 11「Graphich TEST1」を同時に実行し、
約10分後に ASRockの付属ツール「AXTU」で
「CPU Temperature」と「M/B Temperature」を測定
ビデオカードの温度はGPU-Zで測定。
ケースはMicroATX対応のミニタワーを用意。
複数のファンを取り付けるのが前提の大型ケースよりも、
12cmファン1つの効果が分かりやすいかと思います。
CPU温度 | M/B温度 | ビデオカード温度 | |
---|---|---|---|
1000回転 | 87℃ | 53℃ | 80℃ |
1900回転 | 80℃ | 49℃ | 77℃ |
2500回転 | 78℃ | 45℃ | 75℃ |
3000回転 | 75℃ | 43℃ | 73℃ |
●回転音は大きくなるが冷却能力も大幅アップ
結果をご覧の通り、回転数に比例して冷却性能がアップしています。
CPU温度は1000回転と比べて12℃も下がり、
マザーボードやビデオカードも順調に冷えました。
ファンが1つしか付けられない小型のケースで冷却を強化したい方は、
回転数が高い製品に交換してみてはいかがでしょうか。
ただし、当然ですが高回転の製品は音も大きくなります。
個人的な主観としては、12cmファンは2000回転を超えると一気に音量アップという印象です。
今回チェックしたファンの場合、
1000回転は気にならず。
1900回転も周囲がよほど静かでなければ(個人的には)大丈夫。
2500回転以上は非常に気になりました。
とはいえ、12cmファンに限らず、
回転数が上がるほど音が大きくなるのは自然の摂理と言えます。
「冷えれば音が大きくても構わない」という方以外で、この様な製品をお求めの場合は、
ケースの防音対策などを施した方が良いでしょう。
■今回紹介した製品
Scythe:ULTRA KAZE 3000rpm
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