新VerociRaptor「WD1000DHTZ」の速度検証

製品写真 WD1000DHTZ

メーカー名&URL
Western Digital:http://www.wdc.com/jp/


最近寝る時間帯も暑くなってきましたが、
極力エアコンを付けずに頑張っている(酒)です。
今回は高速ハードディスクで知られる「VerociRaptor」の
最新モデルをチェックしてみます。





●「VerociRaptor」が大幅スペックアップ
ここで紹介するVerociRaptorは、
2.5インチサイズの本体に高速10000回転のプラッタを搭載し、
周囲を3.5インチサイズのヒートシンクで覆うという
独自の形状で知られる製品です。
 ※製品の詳細は メーカーHPをどうぞ!

その最新モデルとなる
Western Digital:WD1000DHTZ
は、前モデルと比べ、キャッシュの増量や大容量化といった
パワーアップがされています。
 ※前モデルの紹介記事は こちら!

という訳で、早速計測を開始します。
使用PCやチェック内容は以下の通り。
マザーボード:ASRock B75M
CPU:Core i7 3770S
Memory:PC3-12800 4GB×2
OS:Windows 7 Ultimate 64bit

・CrystalDiskMark 3.01c
・LineageII起動時間
  ※スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間。
   OS起動直後と、タイトル表示後ゲームを終了してすぐ再起動の2回を計測。
・同一ディスク内データコピー
  ※ファイル数2,399、容量10.6GB

比較用として、
1TBプラッタ搭載の「SEAGATE:ST2000DM001」と、
SandForceコントローラーSF2281搭載の120GB SSDを用意しました。
また、WD1000DHTZは、OS用ドライブとデータ用増設でチェックしています。
 ※ST2000DM001とSSDはデータ用増設ドライブとしてのみ。
  CrystalDiskMarkでは、SSDのみデフォルトと0Fillの2パターンを計測。



起動用 増設 ・WD1000DHTZ

ST2000 ・ST2000DM001

SSD SSD_0FILL ・SSD



  データコピー時間 LineageII起動時間
WD1000DHTZ起動用 2分43秒77 20.22(13.03)、20.59(13.03)
WD1000DHTZ増設用 2分29秒65 20.22(13.03)、20.59(13.03)
ST2000DM001 2分33秒25 25.99(14.10)、25.19(14.04)
SSD 2分42秒19 16.18(13.96)、16.50(13.37)
 ※LineageIIのカッコ内の数値は、
   ゲームを終了してすぐ再起動したときのものです。


なお、WD1000DHTZは複数のマザーボード(チップセット)で
CrystalDiskMarkをチェックしました。
結果は以下の通りです(いずれも起動用ドライブ)。

Z77P4 ・Z77

X79A ・X79

880GM ・880G(SATA2接続)

A75M ・A75

SATA2接続の880Gで、512KBのWriteが幾分遅くなっていますが、
その他はほぼ同じ結果となりました。




●ハードディスクではトップクラスの性能を発揮
計測結果を見ると、
本製品はCrystalDiskMarkのランダム性能が
ハードディスクとしては非常に優秀です。
その効果もあり、データコピーではSSDを抑えてトップとなり、
LineageII起動時間はSSDとST2000DM001の間となりました。

コストパフォーマンスに関しては、
さすがに他のハードディスクと比べると高価ですが(同じ1TBのST1000DM003は6,740円)、
その分速度が勝っています。
そしてSSDは、最も低価格な512GB製品が3万円台前半のため、
1TB換算だと6万円台半ばの計算になります。
つまり本製品の価格は、同容量のハードディスクやSSDの中間というところでしょうか。

なお、通常の1TB製品をISRTやADRENALINEで高速化するという手もありますが、
その場合別途SSDの購入や、
さらにISRTの場合は対応マザーボードも必要ですのでご注意ください。
 ※ISRT(インテル・スマート・レスポンス・テクノロジー:Intel Smart Response Technology)
  の記事は こちら!
  ADRENALINEの記事は こちら!



結論として、本製品は前モデルとほぼ同様に、性能・コストパフォーマンス共に
ハードディスクとSSDの間に収まる、良いとこ取りの製品と言えそうです。
とにかく速さと大容量を兼ね備えたドライブが欲しい方は、
(特にケースサイズの都合でハードディスクが1つしか入らない場合)
ぜひ本製品の購入を検討してはいかがでしょうか。




■今回紹介した製品
Western Digital:WD1000DHTZ


その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 17:43Comments(1)ハードディスク | 耳より情報2012年07月05日
この記事へのコメント
1. Posted by インフォ大名   2012年07月05日 18:42
非常にわかりやすいレビューです
いまのハードディスクはすごいですね
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