ドスパラ - 製品レビュー

●SAMSUNG独自のコントローラーを搭載
最近紹介しているSSDは、コントローラーにMarvellかSandForceを
搭載している製品がほとんどです。
そんな中、SAMSUNGは以前より自社開発の独自コントローラーを採用しているのが特徴です。

大手サイトの記事によると、 本製品のコントローラー「MCX」は、3コア仕様により処理をスムーズにし、
さらに、フラッシュメモリもキャッシュメモリも自社製品を採用しているため、
チューニングも徹底できているとの事。
その成果が実際の速度にどう表れるかを確認してみましょう。


ではチェックを開始します。
今回用意したのは120GB製品となります。


製品写真はご覧の通りです。
なお、厚さ7mmのため、
薄型ノートPCにも搭載しやすいという利点があります。


付属ユーティリティの「SAMSUNG SSD Magician」では、
データのバックアップやファームのアップデート等が可能。


次に速度を見てみましょう。
使用PCとチェック内容は以下の通りです。
なお、製品を2個用意できましたのでRAID 0も計測しました。
　・マザーボード：ASRock H77Pro4/MVP
　・CPU：Core i7 3770K
　・Memory：PC3-12800 4GBx4
　・ビデオカード：GeForce GTX560
　・OS：Windows 7 Ultimate 64bit

・CrystalDiskMark 3.01c
　　※本製品は0Fillの影響がないためデフォルトのみを計測。
・ATTO Benchmark 2.46
・OS起動時間
　　※電源を入れ、「Windowsを起動しています」が表示されてから、
　　　スタートメニューに登録してある「マイコンピュータ」が開くまでの時間。
・LineageII起動時間
　　※スタートメニューで「スタート」を押してから、タイトル画面が表示されるまでの時間。
　　　OS起動直後と、タイトル表示後ゲームを終了してすぐ再起動の２回を計測。
・同一ディスク内データコピー
　　※ファイル数2,399、容量10.6GB


・1台


・RAID 0

	OS起動時間	データコピー時間	LineageII起動時間
1台	14秒31	59秒06	14秒65（13秒53）、14秒75（13秒19）
RAID 0	14秒47	29秒89	14秒29（13秒11）、14秒20（13秒14）

　※LineageIIのカッコ内の数値は、
　　 ゲームを終了してすぐ再起動したときのものです。




●起動・コピー共にトップクラスの製品
結果を見てみると、
CrystalDiskMarkやATTOはReadで500MB/s出ており十分な速度ですが、
これは他のコントローラー採用SSDも同様ですので、目立ってはいません。

OS起動時間に関しては、「Windowsを起動しています」画面で、
本製品の場合、光の玉が集まってWindowsロゴが完成してからデスクトップ画面に進みます。
光の玉がロゴになる前にデスクトップに進む他コントローラー製品がある事を考えると、
この点でも速いとは言えません。


ですが、本製品はOS上での実効速度で本領を発揮します。
まずはデータコピー時間ですが、この1分未満というタイムは、
今までに見たSSDで最速です。
あまりに速いので念のため3回計測しましたが、いずれも1分未満でした。
またLineageIIの起動時間も、
昨年末の大型アップデート後にチェックした製品ではやはり最速です。
1回目で14秒台というのはほぼ限界速度ではないでしょうか。

RAIDに関しては、起動時間はほぼ限界の為か同等ですが、
データコピー時間がほぼ半分ですから、効果は出ています。
無圧縮動画の取り込みや書込みといった高速転送が必要な作業において、 威力を発揮することでしょう。


本製品はコントローラーが独自という事で注目度が低いものの、
実際のソフト起動やデータの読み書きにおいて超高速、
さらに薄型でユーティリティも付属するなど、
製品として非常に優秀です。
これからSSDを購入しようと考えている方は
本製品も視野に入れてはいかがでしょうか。




■今回紹介した製品
SAMSUNG：MZ-7PC128B/IT


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