低電圧メモリでPCを省電力化

MEMORY 低電圧版DDR3メモリ

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どうも、食欲の秋という事でいろいろと増えてしまった(酒)です。
皆さんもどうかお気を付け下さい。

今回は、低電圧駆動のメモリを入手したので、
通常のメモリと比べ消費電力がどうなるかを見てみました。





●1.35v&1.25v駆動メモリの消費電力をチェック
現在出回っているDDR3メモリの多くは1.5v駆動ですが、
最近1.35vで駆動するDDR3Lや、
さらに1.25v駆動のDDR3Uも見かけるようになりました。

低電圧という事は、消費電力や発熱が減るため、
小型のケースにも搭載しやすくなるのが利点です。
ただし、実際にどれだけ減るのか比較したことが無く、
それだけ効果があるのか気になっている方も多いと思います。
という訳で、低電圧のメモリをチェックしてみましょう。


XMP設定
ここでは、1.35v&1.25v駆動可能なXMPメモリを使用します。
なお、XMPメモリは挿しただけだとJEDEC設定で動作しますので、
UEFI(BIOS)でXMP Profile設定を呼び出してください。
 ※XMP:「eXtreme Memory Profile」の略。
  エントリー向けチップセットはXMP非対応のものがあります。
  メモリ購入前にマザーボードの仕様をご確認ください。


使用PCとチェック内容は以下の通り。メモリは容量4GBの4枚挿しとなります。
・使用PC
 マザーボード:ASRock Z77 Pro4
 CPU:Core i7 3770K
 ハードディスク:HITACHI HDS721010CLA332
 電源:750W(80PLUS)
 OS:Windows 7 Ultimate 64bit

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時:OS起動後、約5分放置した状態
 最大負荷:「Prime95」のBlend(8コア)負荷を掛け、約5分後の数値


なお、今回使用のメモリ動作クロックは、
1.35v時:PC3-12800、1.25v時:PC3-10600となります。
また、1.65vメモリが無かったので、
PC3-12800の1.5vメモリを1.65v駆動させました。
あくまで参考値としてご覧ください。
  アイドル 負荷時
1.65v 39W 128W
1.5v 39W 124W
1.35v 37W 121W
1.25v 35W 113W



●少しずつだが省電力効果を発揮
検証結果を見ると、
電圧が低いメモリほど消費電力も減っており、
低電圧の看板に偽りなし、というところでしょうか。

1.25v製品の減りが大きいのは、
このメモリのみ動作クロックがPC3-10600と低いため、
その点も影響していそうです。

なお、アイドル時の数値は誤差と言えなくもないですが、
1.35vメモリのチェック時にワットチェッカーをずっと見たところ、
一瞬たりとも36W以下になりませんでした。
逆に1.25Vメモリだと、OS起動後すぐ36Wと35Wを繰り返し、
時間が経過するとほぼ35Wとなりました。
この事から、確実に差はあると思われます。

感想としては、何十Wも変わる訳ではないものの、
アイドル時も含め確実に省電力となります。
電源を入れている時間が長い、
特にエンコードなどで長時間負荷を掛ける方。
もしくは、省電力PCやSSDを駆使して最大負荷時でも100Wを切るようなエコPCを
作りたい方は、ぜひメモリも低電圧版を選んではいかがでしょうか。



■今回紹介した製品
低電圧版DDR3メモリ


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Posted by dospara_review at 17:04Comments(0)TrackBack(0)メモリ | マザーボード2012年09月27日
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