Palit製ツール「ThunderMaster」でOCとエコを実現

メーカー名&URL
Palithttp://www.palit.biz/palit/index.php?lang=jp
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ビデオカードを買い替えたいと思い製品を物色(現在はRADEON HD7750)。
どうせなら今後登場予定のゲーム機と互角以上という事で、
RADEON HD7850やGeForceGTX660を候補にした(酒)です。
今回はPalit製品に付属しているツール「ThunderMaster」
の最新バージョンをチェックしてみます。
●Palit製ツール「ThunderMaster」で
手軽に性能アップ
ThunderMasterは、Palitのビデオカードに付属、
もしくはホームページよりダウンロードできる設定ツールです。
ビデオカードの各種データを確認できるほか、
オーバークロック(以下OC)も可能となっています。
(しかも他社のビデオカードでも使えます)
そして、この3月に登場した最新バージョンの「1.9」には、
消費電力を減らすのに役立つ機能が追加されたとの事。
そこで、今回はOCとその新機能について確認してみました。
※OCはメーカー保証外行為となりますので、自己責任でお願いいたします。

Palit製品のドライバディスクからドライバをインストールすると
このツールも一緒に入ります。現在の製品には1.7か1.8が付属している様です。

最新バージョンは、
このページからダウンロードして下さい。

1.9では左上に搭載しているGPU名が表示されます。
また、日本語表示にも対応しました。

OCの方法ですが、
電源アイコンを押します。

あとはGPUとビデオメモリのクロックを自由に変更すればOKです。
電圧変更も可能です(画面はバージョン1.7)。
ではOCの効果を確認してみましょう。
使用PCやチェック内容は以下の通りです。
マザーボード:ASUS P9X79 DELUXE
CPU:Core i7 3930K
MEMORY:PC3-12800 4GB×2
ハードディスク:WD 1002FAEX
OS:Windows 7 Ultimate 64bit
3DMark(無料版) :Fire Strike
PSO2体験版(以下PSO2):簡易設定5、ウインドウ(解像度1280x720)
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080
チェック時のクロックは以下の通りです。
・定格:GPU1058MHz、メモリ5000MHz相当(ツール上だと2500MHz表示)
・GPUのみOC:GPU1211MHz
・GPUメモリ両方OC:GPU1211MHz、メモリ5386MHz相当(ツール上では2693MHz表示)
GPUを1300MHzに近づけるとベンチマーク中に定格に戻った為、
この個体では1211MHzまでとしました。
3DMark Fire Strike |
PSO2 | 大討伐 | |
---|---|---|---|
GTX650定格 | 1858 | 4077 | 5462 |
GPUのみOC | 2039 | 4816 | 5917 |
両方OC | 2177 | 4989 | 6010 |
ご覧の様に、GPUのみ、両方、それぞれのOC時に
順調にスコアアップしました。
なお、OCのコツとしては、一気にクロックを上げず、
2〜30MHzずつ小刻みに上げていく事でしょうか。
安定して動作する有効範囲を少しオーバーという状態では、
ツール側でクロックを元に戻してくれますので、
そうなった場合は少し下げて様子を見て行きましょう。
ですが、一気に上げすぎるとPCがハングアップしますので、
くれぐれも注意して下さい。

試しにGPUとメモリを最大値にしたところ、
OKを押した瞬間に画面が緑になってPCがハングアップしました。
●「FPS上限」を固定して
消費電力を大幅に抑える
次に1.9の新機能である、FPS固定機能を見てみましょう。
これはその名の通り、ビデオカードがゲーム画面を1秒間に描画する回数
(FPS:フレームレート)の上限を固定するというものです。
例えば上限を60FPSにすると、
本来100〜500FPS出せる性能のビデオカードでも、
60FPSまでしか出なくなります。
この機能に何の意味があるかですが、
リフレッシュレートが60Hz対応のディスプレイを使っている場合、
ゲーム画面のFPSが100でも500でも、
実際に我々が見ているディスプレイの画面は、
1秒間に60回しか書き換えられていません。
つまり極端に言えば、60Hzモニタの場合、FPSは60あれば
実際のプレイでさほど支障はありません。
その上で、FPSを抑えるという事はビデオカードの性能を
フルに発揮しないで済むため、消費電力が減るはずです。
という訳で、実際にどうなるかチェックしてみましょう。

設定はOCと同じく電源アイコンを押します。
1.9だと「FPS上限」という項目が追加されています。


FPSの上限は1〜254まで1フレーム単位で変更可能。
255にすると、表示が「MAX」となり制限が無くなります。
画面の様に、27FPSといった変わった数値でもちゃんと機能しました。
では消費電力をチェックしてみましょう。
使用PCはベンチマーク時と同じ。
チェック内容は、PSO2の簡易設定1、解像度1280x720、ウインドウモードを
上限60FPSと、MAXの2パターンで測定し、
都市を走るシーンが終わるまでの最大値をワットチェッカーで確認。
簡易設定を1に下げたのは、
MAX時にフレーム数を少しでも多く上がるようにして、
上限60FPSの時と差を出すためです。
なお、このチェック時にはGTX660もあったので、一緒に見てみました。

GTX660搭載時には「消費電力上限」が追加されていますが、
これはGPU Boostに関連する項目となります。
GTX650にはGPU Boostが無い為表示されません。
MAX | 上限60FPS | |
---|---|---|
GTX650定格 | 174W | 134W |
GPUのみOC | 181W | 134W |
両方OC | 183W | 136W |
GTX660 | 250W | 131W |
MAXと上限60FPSを比較したところ、
GTX650定格で40W、そしてGTX660だと120Wも消費電力が減りました。
高性能ビデオカード搭載時に負荷が低いゲームをプレイする場合、
この機能は非常に効果的と言えるでしょう。
さらに興味深い事に、
上限60FPS時の消費電力は、GTX650よりGTX660の方が低くなっています。
これはベンチマーク(ゲーム)の種類や設定次第で変わる為、
全ての状況でGTX660の方がエコになる訳ではありませんが、
こういう場合もある、という事は知っておいて損は無さそうです。
今使っているビデオカードの性能が少しだけ物足りない、
逆に高性能だから古いゲームをプレイするのは消費電力がもったいない、
と思っている方は、ぜひこのツールで
性能アップや消費電力ダウンを試してはいかがでしょうか。
■今回紹介した製品
Palit製ツール「ThunderMaster」
(Palit製品の販売ページはこちら!)
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この記事へのコメント
1. Posted by 七味とうがらし 2013年12月25日 16:57
設定しても反映されず保存もされないんですけど
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