Palit製GeForce GTX770の性能測定

メーカー名&URL
Palit:http://www.palit.biz/palit/index.php?lang=jp
Palit製品の販売ページはこちら!
パーツ館でも発売中!
最近の暑さのため、家で扇風機を稼働し始めた(酒)です。
とはいえ、エアコンはまだ耐えられそうです。
今回は、先週登場したPalitのGeForce GTX770を紹介します。
●GTX680を高クロック化したGTX770
3D性能と消費電力をチェック
GTX770は、GPUコアやCUDAコア数などはGTX680と同じですが、
GPUとメモリを高クロック化している製品です。
特にメモリはGTX680より1002MHz相当も上がっており、その分性能が向上しています。
ただし、同じコアでクロックアップした製品という事は、
消費電力も増加している事が予想されますので、この点も含めチェックしてみましょう。
※NVIDIAのGTX770詳細ページはこちら!

用意したGTX770は、PalitのJetStreamの2製品です。
上がオーバークロック製品の「NE5X770H1042-1045J(以下JetStream OC)」、
下はビデオメモリ4GB版の「NE5X770010G2-1041J(以下JetStream 4GB)」です。
OC版はGPUコアが104MHzクロックアップされています。
※Palit製品の販売ページはこちら!


出力コネクタや補助電源はどちらも同じです。
なお、カード長はOC版が5mmほど長くなります。
(4GB版:約275mm、OC版:約280mm)
では性能チェックを開始します。使用PCやチェック内容は以下の通りです。
・使用PC
マザーボード :ASRock Z87 Extreme4
メモリ :PC3-12800 4GBx2
ハードディスク:HGST HDS721010CLA332
電源 :900W 80PLUS Silver
OS :Windows 8 Pro 64bit
・ベンチマーク
3DMark無料版 :Fire Strike
PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):デフォルト(簡易設定5、1920x1080フルスクリーン)
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080
HeavenBenchmark4.0(以下Heaven):1920x1080、テッセレーションNormal
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時 :OS起動後、3分ほど放置した状態の数値
ビデオ負荷 :3DMark11を実行し、GraphicsTEST1〜3が終わるまでの最高値
最大負荷 :ビデオ負荷+CPU負荷ツール「Prime95」を同時に実行しての最高値

比較対象のGTX670・GTX680が無かったため、
Jetstream(4GB)をThunderMasterでGTX680と同じクロックに下げて、
「GTX680相当」としてチェックしました。
メモリクロック調整が-501MHzなのは、ThunderMasterのメモリ表記が
7010MHzではなく3505MHzと表示されるためです。
501MHz下げると3004MHz、つまり6008MHz相当となります。
※オーバークロックも省電力化も可能なThunderMasterの記事はこちら!
・3D性能
3DMark Fire Strike |
PSO2 v2 | Heaven | 大討伐 | |
---|---|---|---|---|
JetStream 4GB | 6800 | 42463 | 1662 | 18649 |
JetStream OC | 7341 | 50577 | 1765 | 20270 |
GTX680相当 | 6386 | 37502 | 1542 | 17198 |
・消費電力
アイドル | ビデオ負荷 | 最大負荷 | |
---|---|---|---|
JetStream 4GB | 61W | 306W | 357W |
JetStream OC | 61W | 325W | 379W |
GTX680相当 | 60W | 288W | 357W |
・3D性能グラフ

・消費電力グラフ

●GTX680の上を行く性能
JetStream OC版の効果も上々
測定結果はご覧の通り、GTX770の定格(JetStream4GB)で、
GTX680より10%前後の性能アップを確認しました。
JetStream OC版ではさらにスコアがアップしています。
消費電力はGTX680と比べ定格が23W、OCが36Wアップとなります。
GTX780は、当時の記事だとGTX680から約60Wアップでした。
※GTX780の記事はこちら!
(PC環境が異なるので目安としてご覧ください)
感想として、このGTX770は、定格版が性能消費電力共に少しGTX680寄り、
OC版が少しGTX780寄りというところでしょうか。
GTX670を見ていないものの、GTX680との差を考えると約30%の性能アップというところでしょう。
このGTX770はGTX780の様に新コアではありませんが、
5万円前後で購入できるビデオカードとしては最強クラスと言えます。
これからハイエンドビデオカードを購入予定の方は、
ぜひこのPalit版を選択肢の一つとしてはいかがでしょうか。
■今回紹介した製品
Palit:GTX770 JetStream
パーツ館でも発売予定!
その他記事一覧は こちら
トラックバックURL
この記事にコメントする