新コア「GK208」採用のGeForce GT630・GT640を検証
新コア採用GeForce GT630・GT640メーカー名&URL
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今週は比較的涼しく、エアコンをつけっぱなしで寝たら
朝に寒かったので切るようにした(酒)です。
皆さんも夏風邪をひかない様にご注意ください。
今回は、新コア採用で生まれ変わったというGeForce GT630/640
をチェックしてみます。
●新GPUコア「GK208」搭載で
ワットパフォーマンスが向上
今回紹介するGT630/640(以下新GT630・新GT640)は、
GPUコアにKepler世代のGK208を搭載する製品です。
※従来のGT630(以下旧GT630)はGT400(Fermi)世代のGF108、
そしてGT640(以下旧GT640)は同じKeplerですが、GK107というコアを搭載していました。
GK208の特徴は、GK107と比べてROP(Rendering Output Pipeline)数や
メモリバスが半分となっている事です。
これだけを聞くとGK208搭載の新GT640は性能がダウンしている印象ですが、
その代わりにGPUクロックを高く、
さらに搭載メモリをDDR3からGDDR5に変更し、動作クロックが3倍近くにアップ。
結果として旧GT640よりメモリ帯域が向上しています。
そして新GT630はGPUコアが最新になっていますが、
メモリは同じDDR3のため、帯域は半分となります。
※旧GT630にはGDDR5搭載製品も有りますが、現在販売中の製品はDDR3版のため割愛
GT640は同じKeplerのため、ROP数は減っているものの、GPUクロックや
メモリ帯域が勝る事を考えると、新GT640が性能アップと推測できますが、
GT630はここまでスペックが変わると、新旧どちらが高性能なのか一目では分かりません。
という訳で、Palitの新旧GT630/640を用意しましたので、実際にチェックしてみましょう。
まずは基本スペックをどうぞ。
新コア採用やメモリバス半減の効果か、TDPも減っているのが特徴です。
| CUDA数 | TMU数 | ROP数 | 搭載メモリ メモリバス |
GPUクロック | メモリクロック メモリ帯域 |
TDP | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧GT630 GF108 |
96 | 16 | 4 | DDR3 128bit |
810MHz | 1800MHz相当 28.8GB/s |
65W |
| 旧GT640 GK107 |
384 | 32 | 16 | DDR3 128bit |
900MHz | 1800MHz相当 28.8GB/s |
65W |
| 新GT630 GK208 |
384 | 32 | 8 | DDR3 64bit |
902MHz | 1800MHz相当 14.4GB/s |
25W |
| 新GT640 GK208 |
384 | 32 | 8 | GDDR5 64bit |
1046MHz | 5000MHz相当 40.0GB/s |
49W |
なお、新GT630/640は、接続インターフェイスも制限されており、
PCI-E x8 Gen2.0となります。帯域は双方向4GB/sです。
「PCI-Eの帯域が1/2〜1/4になるのは相当きつくない?」と思われるかもしれませんが、
ローエンドのビデオカードの場合、16GB/sを使い切る事はまずありえず、
4GB/sでも問題ないでしょう。
※旧GT630はPCI-E x16 Gen2.0のため双方向8GB/s、
旧GT640はPCI-E x16 Gen3.0のため双方向16GB/sです。
次に形状を見てみましょう。
左から旧GT630、新GT630/640です。
新GT630のコンパクトさが目を引きます。
新GT630はPCI-Eスロット部分がx8の長さしかない為、カードもコンパクトです。
ヒートシンクが無ければ増設USB/SATAカードと間違えそうです。
出力コネクタはご覧の通り。
いずれもD-Sub・DVI・HDMIの3種類です。
ただし、旧GT630のDVIはIですが、新製品はDVI-Dとなります。
厚さはいずれも2スロットです。
では測定を開始します。
使用PCやチェック内容は以下の通りです。
・使用PC
マザーボード :ASRock H87 Performance
CPU :Core i7 4770
メモリ :PC3-12800 4GBx2
ハードディスク:HGST HDS721010CLA332
電源 :900W 80PLUS Silver
OS :Windows 7 Ultimate 64bit
・ベンチマーク
3DMark無料版 :Cloud Gate・Fire Strike
PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):簡易設定5、1280x720、ウインドウ
MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1280x720
ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編(以下新生FFXIV)
:最高品質、1280x720、ウインドウ
・消費電力(ワットチェッカーで計測)
アイドル時 :OS起動後、3分ほど放置した状態の数値
ビデオ負荷 :大討伐を実行し、一周終わるまでの最高値
最大負荷 :ビデオ負荷+CPU負荷ツール「Prime95」を同時に実行しての最高値
・3D性能
| 3DMark Cloud Gate・Fire Strike |
PSO2 v2 | 大討伐 | 新生FFXIV | |
|---|---|---|---|---|
| 旧GT630 | 6768・865 | 2880 | 4244 | 2628 |
| 旧GT640 | 9123・1379 | 4123 | 5792 | 3398 |
| 新GT630 | 7027・992 | 2295 | 3845 | 2406 |
| 新GT640 | 11006・1640 | 6312 | 7132 | 4204 |
・消費電力
| アイドル | ビデオ負荷 | 最大負荷 | |
|---|---|---|---|
| 旧GT630 | 57W | 108W | 195W |
| 旧GT640 | 57W | 94W | 176W |
| 新GT630 | 52W | 73W | 157W |
| 新GT640 | 54W | 92W | 172W |
・3D性能グラフ

・消費電力グラフ

●省電力化のGT630、性能アップのGT640
計測結果はご覧の通りです。
新製品の特徴をまとめると、以下の通りと言えるでしょう。
新GT630:旧GT630と比較して、GPUコアが影響するソフトは勝るが、
逆にメモリ帯域が影響するソフトが苦しい。消費電力は大幅ダウン。
新GT640:消費電力は旧GT640と同等〜微減、ただし性能アップ。
従ってワットパフォーマンスが向上。
新GT630は、メモリ帯域が半分になったため、PSO2 v2、大討伐、新生FFXIVで
ダウンしていますが、GPUコア性能の向上により、3DMarkのスコアはアップしています。
そして消費電力ですが、相手があのFermiコアとはいえ、
同じ型番で消費電力が40W近く減るというのは驚異的ではないでしょうか。
新GT640は、TDPの差(16W)ほど消費電力は減っていませんが、それでも確実にダウン。
その上で、性能が旧GT640とGTX650との中間程度までアップしています。
GT630を購入予定の方は、遊びたいゲームがある場合、GPUとメモリのどちらが影響しやすいかを
予めネットで調べておくのが良いかもしれません。
動画再生やブラウザゲームが目的で3D性能をさほど気にしないなら、
圧倒的に消費電力が小さい新モデルをお勧めします。
そしてGT640ですが、現在のところ新モデルはビデオメモリ容量1GB、
旧モデルは2GBの製品が販売中です。
ほぼ同価格帯ですので、性能かメモリ容量か、求める用途に応じてお選びください。
■今回紹介した製品
Palit GeForce GT630・GT640
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