Ivy Bridge-E版Core i7速報レビュー!

Ive-EパッケージLGA2011版Core i7(Ivy Bridge-E)

メーカー名&URL
Intel:http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html

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つい先ほど、インテルのハイエンドCPUである、
LGA2011版Core i7に新製品が登場しました。
この3製品を入手しましたので、速報レビューを行います。




●Ivy Bridge-Eベースとなり
  ワットパフォーマンスが向上

この新型LGA2011版Core i7は、開発コードネーム「Ivy Bridge-E(以下Ivy-E)」
と呼ばれてきたCPUで、製造プロセスは22nm(ナノメートル)です。
従来の製品は「Sandy Bridge-E(以下Sandy-E)」と呼ばれており、
製造プロセスは32nmでした。
CPUコアや製造プロセスの進化により、
性能向上と更なる消費電力化が図られているとの事です。

ここでは、このIvy-E製品の性能と消費電力が
実際にどう進化したのかを見て行きます。

用意した製品のラインナップとスペックは以下の通りです。
Core i7 4960 Extreme Edition(以下4960X)と4930Kは6コア12スレッド動作、
Core i7 4820Kは4コア8スレッド動作となります。
TDPはいずれも130Wです。

・i7 4960X 定格最大クロック3.6GHz、TurboBoost4.0GHz、L3キャッシュ15MB
・i7 4930K 定格最大クロック3.4GHz、TurboBoost3.9GHz、L3キャッシュ12MB
・i7 4820K 定格最大クロック3.7GHz、TurboBoost3.9GHz、L3キャッシュ10MB



4960Xパッケージ
パッケージはご覧の通り。今回は4960Xのパッケージも黒では無く、
他製品同様に青色になっています。
また、いずれもCPUクーラーが付属していないのでご注意ください。


なお、Ivy-E使用時のその他注意点として、
マザーボードのUEFIバージョンが古いと起動しない可能性が有ります。
例えば、今回チェックに使用しているマザーボードは
ASUS:P9X79 Deluxeですが、
UEFIバージョンが4005の時は起動せず、4104以降で動作を確認しました。
このCPUとマザーボードを一緒に購入する場合、
UEFIはIvy-Eが起動するバージョンになっているはずですが、
以前購入したSandy-E構成からCPUをアップグレードする場合は、
マザーボードのUEFIバージョンを予め更新しておいてください。

また、INF(チップセットドライバ)やIntel ME(マネジメント・エンジン)、
RapidStorageの各ドライバも最新版が必要ですので、
こちらもマザーボードメーカーよりダウンロードをお忘れなく。


ではチェックを開始します。使用PCやチェック内容は以下の通りです。
比較対象として、Sandy-Eのi7 3930K・i7 3820を用意しました。
i7 3960X・i7 3970Xが無かったので、3960X登場時の記事よりスコアを流用しています。
 ※i7 3960X・i7 3930Kの記事はこちら!

・使用PC
 マザーボード :ASUS P9X79 Deluxe(UEFI:4302)
 メモリ     :PC3-12800 4GBx4
 ハードディスク:HGST HDS721010CLA332
 ビデオカード :Palit GeForce GTX 760 JetStream
 電源     :750W 80PLUS
 OS      :Windows 8 Pro 64bit

・ベンチマーク
 CINEBENCH11.5  :CPU測定
 Hyperパイ    :1M桁(1コア測定)
 ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
            最高設定(最高品質、解像度1920x1080、フルスクリーン)

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時    :OS起動後、3分ほど放置した状態の数値
 CPU負荷     :CPU負荷ツール「Prime95 v27.6」を実行し約3分後の数値
 ※i7 3960Xの消費電力は、当時の記事でアイドルはi7 3930k+1W、CPU負荷はi7 3930K+11W
  でしたので、今回のi7 3930Kの結果にその数値を足し、参考値として使用。



・CPU性能
  CINEBENCH Hyperパイ 新生FFXIV
i7 4960X 11.16 9.389秒 9696
i7 4930K 10.81 9.626秒 9707
i7 4820K 7.51 9.813秒 9710
i7 3930K 10.05 10.203秒 9709
i7 3820 7.09 10.110秒 9691
参考:3960X 10.46 9.673秒


・消費電力
  アイドル時 CPU負荷
i7 4960X 84W 226W
i7 4930K 81W 219W
i7 4820K 80W 190W
i7 3930K 84W 252W
i7 3820 84W 206W
参考:i7 3960X 85W 263W


Ivy-E消費電力グラフ ・消費電力グラフ





●CPU性能アップと
  消費電力の大幅減を確認

結果はご覧の通りです。CINEBENCHや円周率計算の強化は小幅ですが、
消費電力は大幅に減っています。
i7 4820Kは元々消費電力が少ない3820と比べても16W減、
そしてi7 4960Xや4930Kは、それぞれi7 3960X・i7 3930Kから
30W以上減となりました。

これは第3世代Core i(Ivy Bridge)登場時の記事を見ると、
結果が似ている事が分かります。
当時、i7 3770Kはi7 2700Kと比べて、CINEBENCHや円周率は小幅増でしたが、
内蔵ビデオ機能が大幅に強化され、
そして消費電力が30W以上減りました。
 ※第3世代Core i7/i5の記事はこちら!

「-E」が付いたとはいえ、今回もSandyBridgeからIvyBridgeへの進化ですので、
同様の結果になったと言えるでしょう。
なお、ゲームのベンチマーク結果はほぼ横並びでした。

今回の感想ですが、性能が上がり消費電力が減ったという事で、
ワットパフォーマンスが素晴らしくアップしました。
高負荷の処理を実行した場合、実行時の電力を抑えつつ、
しかも作業そのものが早く終了しますので、電気代の削減が可能です。
ネットやゲームだけが目的ならHaswellベースのCore i7でも全く問題ありませんが、
画像や動画処理を少しでも早く処理する事を目的に
ハイエンドPCを作成したい方には、
このIvy-EベースのCPUをお勧めします。




■今回紹介した製品
Intel:Core i7シリーズ(IvyBridge-E)
パーツ館・なんば・大須・札幌・横浜駅前店でも販売中!

その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 04:00Comments(0)TrackBack(0)CPU | 速報2013年09月11日
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