ADATA製SSD「SX900・SP900」のコストパフォーマンスを確認

メーカー名&URL
ADATA:http://www.adata-group.com/index_jp.html
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先週末が非常に冷えたので寝間着を冬用に交換したら、
今週はまた暖かくなり夏用に戻した(酒)です。
皆さんも気温の変化にはご注意ください。
今回は、高コストパフォーマンスSSDとして人気の
「SX900・SP900」を検証して行きます。
●SandForceコントローラー搭載の
高速SSDから2製品を紹介
このSX900・SP900シリーズは、コントローラーに
SandForce:SF-2281を搭載するSATA6Gbps(SATA3.0)対応の高速SSDです。
SF-2281搭載製品は複数メーカーより販売されていますが、
このADATA製品は128GBで10,000円を切るという価格で人気となっています。
なお、基本的にSF-2281採用のSSDは、
容量の一部を予備領域として確保するため容量が減るのですが、
このSX900・SP900はファームウェアの改善により、全容量が使用可能です。
この点も人気の理由と言えそうです。

他社の120GB製品の場合、実容量が111GBです。

ADATAの128GB製品は、119GBが使用可能です。

付属品はこちら(SP900・SX900共通)。3.5インチ用マウンタもあります。
また、本製品は厚さ7mmですが、9.5mm厚にするホルダーも
付いてますので、ノートPCにも搭載しやすくなっています。
なお、SSDをOS用ドライブにする場合、以下の点にご注意下さい。
64bit OSに大容量メモリを搭載すると、隠しファイルの
・pagefile.sys(仮想メモリ用ファイル)
・hiberfil.sys(休止にした時メモリの内容を退避させるファイル)
の容量が増えます。
よって、メモリ容量次第では、128GB以下の製品をOS用ドライブにすると、
空き容量が不足する可能性があります。
特にX79マザーボードに64GBメモリを積むと、隠しファイル容量が最大117GBになります。
その場合、256GB以上の製品をお求めください。
※大容量メモリと空き容量の解説記事はこちら!
では、肝心の速度をチェックしてみましょう。
使用PCとチェック内容は以下の通りです。
比較対象は、同じSF-2281搭載の前モデルである
S510 120GBの記事から流用しました。
なお、LineageIIは、S510紹介時とプログラムが大幅に異なるため除外しています。
※S510の記事はこちら!
マザーボード:ASRock Z87 Extreme4
CPU:Core i7 4771
MEMORY:PC3-12800 4GB×2
ビデオカード :Club 3D CGAX-779213(HD7790)
OS:Windows 8 Pro 64bit
CrystalDiskMark 3.0.2d(S510は3.0.1b)
ATTO Benchmark 2.46
同一ディスク内データコピー
※ファイル数2,399、容量10.6GB
・SX900



・SP900



・S510



データコピー時間 | |
---|---|
SX900 | 1分34秒 |
SP900 | 1分48秒 |
S510 | 2分47秒 |
●前モデルより実行速度向上
コストパフォーマンスは優秀
結果はご覧の通りです。CrystalDiskMark 0FillとATTOは
3製品ともほぼ互角ですが、CrystalDiskMarkのデフォルトを見ると、
S510とSP900はRead・Write両方が0Fill時より半分以下となりますが、
全体的にSP900の方が高速です。
そしてSX900はReadは微減、Writeは下がりますがS510より高速です。
これは、メーカーページのスペックにある
「Multimedia Data Transfer」の数値に準じています。
(0FillやATTOの数値は「Documents Data Transfer」です)
この数値が高いと、圧縮されていないデータでも快適に扱えるわけです。
※ADATAのSSDページはこちら!
コピー時間を見ると、ベンチマークのスコアが近い
S510とSP900に大差がついています。
これはNANDフラッシュやファームウェアの進化によるものと思われます。
そして、スコアが高いSX900は、SP900よりさらに13%高速でした。
読書きを同時に行う同一ドライブ内コピー時間が早いという事は、
例えばデータをダウンロード中に他の作業を行った場合でも
動作が重くなり難いため、OSをインストールするドライブに最適でしょう。
また、SX900・SP900共に、256GB製品は
Multimedia Data Transferのスペックがさらに高い事から、
実効速度もより高速化します。
なお、64GBや512GB(SX900のみ)は価格・容量重視モデルのため
Multimedia Data Transferや4Kランダム速度が低下します。
もちろんハードディスクと比べてはるかに高速なので、
OS用として使用しても全く問題ありませんが、
そちらは128GB・256GBに任せて、ゲームのインストール用や、
大容量動画や画像を扱う増設用として活用してはいかがでしょうか。
感想として、このSX900・SP900はSF-2281搭載SSDとして十分な速度でした。
先に述べた価格や容量の点も含め、両製品のコストパフォーマンスも確認できました。
なお、SX900とSP900の違いについては、
SP900が少し低価格ですが、実効速度はSX900が勝ります。
SP900でも十分な性能ですが、価格差は小さいですので、
少しでもOSの快適さや大容量ファイルの高速アクセスを求める方は、
ぜひSX900をお選びください。
■今回紹介した製品
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