RADEON R9 295X2速報レビュー!

パッケージ R9-295X-8QFA

メーカー名&URL
XFX:http://xfxforce.com/en-us/Home.aspx
販売ページはこちら!
パーツ館でも販売中!


つい先ほど、RADEON Rシリーズの最上位モデル
「RADEON R9 295X2(以下295X2)」が発売されました。
ここでは、ハイエンドゲーマー注目の的である本製品を
速報レビューします。





●TDP500Wの超弩級ビデオカード
  必要電源にも注意が必要
この295X2は、RADEON HD7990と同様に、
1枚の基板にGPUコアを2つ搭載するハイエンドビデオカードです。
GPUコアはRADEON R9 290X(以下290X)の高クロック版で、
シェーダ数や搭載メモリなどのスペックは290Xと同等となります。

製品写真
こちら製品写真です。
カード長は約306mm、冷却には水冷を採用しています。
なお、ネット上の記事によると、AMD曰くCPUクーラーの排気熱を
水冷のラジエーターが吸うという配置は避けてほしいとの事。
このラジエーターをケース背面側に設置する場合は、
サイドフローのCPUクーラーの風は、
天板から排気する方向にした方が良いでしょう。

出力端子
出力コネクタは、DVI-Dx1、MiniDisplayPortx4です。
このXFX製品には、DVI→HDMI変換コネクタ、MiniDP→HDMI変換ケーブルが
1つずつ付属しています。

補助電源
補助電源は8ピンx2です。

基本スペックは以下の通りです。
  シェーダ数 TMU数 メモリ容量
メモリバス
GPUクロック メモリクロック
メモリ帯域
TDP
R9 295x2 2816x2 176x2 4GBx2
512bit
1018MHz 5000MHz相当
320GB/s x2
500W
最大550W
R9 290X 2816 176 4GB
512bit
1000MHz 5000MHz相当
320GB/s
250W

295X2は、290Xのほぼ倍の性能ですが、
GPUクロックが少し高いためかTDPも「最大」は550Wとなります。

なお、補助電源が8ピンx2のVGAは、PCI-Eスロットから75W、
8ピンから150Wずつ供給のため、本来はTDP375Wとなるはずです。
本製品は、8ピン1系統に付き+12V 28A以上、2系統の合計50A以上、
さらに総出力1000W以上の電源が必要(推奨は1200W)とされており、
この大出力によりTDP500(550)Wを実現しています。
ここに出てくる「8ピンに28A以上」という数値が曲者で、
例えば「今使用している電源が1200Wだから大丈夫」という訳ではありません。
この様な電源の中には、デュアルレーンにより+12Vを6分割し、
各系統は20Aといった製品も存在しますのでご注意ください。


それでは性能測定を開始します。
PC構成やチェック内容は以下の通りです。
チェック時間の都合により、
290X(リファレンス)のスコアは以前の記事からの流用、
BF4はDirectX 11モードのみとなります。

・使用PC
 マザーボード :ASRock Z87 Extreme4
 CPU       :Core i7 4770K
 メモリ     :PC3-12800 4GBx2
 ハードディスク:HGST HDS721010CLA332
 電源      :ENERMAX EPM1000EWT(80PLUS PLATINUM)
 OS       :Windows 8.1 Pro 64bit

・ベンチマーク等
 3DMark無料版  :Fire Strike
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080、フルスクリーン
 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
            :最高品質、1920x1080、フルスクリーン
 バトルフィールド4(以下BF4):画質最高、1920x1080、5760x1080、フルスクリーン
            キャンペーンモード最初のシーンで、「セーフハウスに向かえ」が
            消えた瞬間から30秒のフレーム最小と最大値を計測

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時    :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 負荷時       :全テスト実行時の最高値


3画面
なお、295X2は4K解像度を前提としたVGAのため、
1920x1080のフルHDでは負荷が低いとの事。
そこで、BF4のチェック時はフルHDのモニタを3台用意して、
5760x1080の解像度も確認してみました。

バトルフィールド 4(TM) Battlefield 4 images and logos (R)2013 Electronic Arts Inc. Battlefield, Battlefield 4 and the DICE logo are trademarks of EA Digital Illusions CE AB. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. (R) 2013 Advanced Micro Devices, Inc. All rights reserved. AMD, the AMD Arrow logo, Radeon, and combinations thereof are trademarks of Advanced Micro Devices, Inc. All rights reserved.

・3D性能
  3DMark
Fire Strike
大討伐 新生FFXIV BF4 1画面 BF4 3画面
R9 295X2 14878 44421 17391 133〜148 73〜78
参考:R9 290X 9475 26015 14047 74〜87

・消費電力
  アイドル 負荷
R9 295X2 68W 638W
参考:R9 290X 60W 402W


3D性能グラフ




●消費電力に見合う性能を発揮
  超高解像度でゲームをプレイしたい方に
結果はご覧の通りです。Crossfireの効果が薄い
新生FFXIVを除き、なかなかのスコアとなりました。
特に、BF4の3画面プレイ時に、290Xの1画面に迫る
フレームレートを出している点にご注目下さい。
5760x1080で最高画質でも60フレーム以上を確保しているので、
広い画面でコマ落ちを感じずに快適なプレイが可能という事になります。
 ※Mantleモードにすればさらにフレームレートは上がります。

また、さすがに水冷だけあり冷却能力は優秀で、
バラック状態とはいえ、GPU-Zでの温度計測は60℃を下回りました。
ただし、負荷時のラジエーターからの排熱は
結構な温度となりますのでご注意ください。

感想として、この295X2は消費電力や価格、電源の制約などがあり、
一般向けとは言えない製品です。
ですが、CrossFireやSLIに抵抗が無いハイエンドゲーマーにとって、
1枚でBF4の3画面が快適になるという性能と温度が低いという利点は
魅力が大きいのではないでしょうか。




■今回紹介した製品
XFX:R9-295X-8QFA
パーツ館でも販売中!

その他記事一覧は こちら



Posted by dospara_review at 21:01Comments(0)TrackBack(0)ビデオカード | 速報2014年04月21日
トラックバックURL
この記事にコメントする
名前:
URL: 情報を記憶: