ASUSTOR製NASケース「AS-304T」を確認

パッケージ AS-304T

メーカー名&URL
ASUSTOR:http://www.asustor.com/?lan=jpn
販売ページはこちら!
パーツ館でも販売中!


我が家ではテレビ番組をサブPCで録画しているのですが、
録画用HDDは1TBしかなく、増設もケースサイズの都合で
無理という事情があり、番組数を絞っている状態です。
そんな時にNASケースが登場するという事で、
気になったのでチェックしてみました。




●NASだけでなくPCレスで操作可能な
  メディアサーバーになる高機能ケース
このAS-304Tは、台湾のNASメーカー「ASUSTOR(アサスター)」製の
パワーユーザー向けNASケースです。

CPUにATOM、1GBのDDR3メモリを搭載しており、
4台までのHDDを搭載でき、RAIDの構築が可能。
さらに高いバックアップ機能やシステム管理機能を備え、
クラウドやWebサーバーとして使用できる製品となっています。

また、HDMIケーブルでTVに接続する事で、
PCレスでも動作するマルチメディアサーバーとして
保存してある動画や音楽をリモコン操作で視聴する事ができるほか、
ブラウザの「Chrome」によるネット閲覧も可能です。

今回は、NASはあまり詳しくないがメディアサーバーとして使いたい、
という人向けに設定方法などを見てみましょう。

前面 背面
製品の前後はこの通りです。HDDベイは左側がSlot 1になります。
背後のLAN付近のUSBはキーボードやマウス、
前後にあるUSB3.0は、HDDケースやUSBメモリ、
Wi-Fi、プリンター等の増設用です。
なお、前面USB3.0の周りは、USBデバイスの中身をバックアップできる
「ワンタッチバックアップ」用ボタンになっています。


トレイ
トレイには、3.5インチHDDはもちろん、
2.5インチのHDD・SSDも取付可能です。

付属品とリモコン
こちらは付属品とオプションのリモコンです。
ネジが2袋ありますが、3.5インチドライブ用のインチネジと
2.5インチドライブ用のミリネジに分けられています。



では設定を始めます。使用HDDはWD30EFRXです。
なお、本製品は4TB・6TB製品にも対応しています。
 ※動作確認済みドライブのページはこちら!

インストール01
PCとNASをネットワーク上に接続し、付属CDからソフトをインストールします。
ケースをネットワーク上に接続して「スタート」を押しましょう。

  ↓

インストール02
製品が認識されたら、
名前をチェックして「OK」を押せばインストール終了です。


初期設定01
次にNASの初期設定を開始します。
デスクトップの「ControlCenter」アイコンから
ソフトを起動するとこの画面になります。
赤枠部分をクリックしてください。

  ↓

初期設定01_HDD
なお、HDDがSlot 1に入っていない場合、
この画面が表示されます。
  ↓

設定02
設定方法ですが、簡易の「1-Click Setup」と
詳細設定が可能な「Custom Setup」があります。
今回は初心者向けを考慮して「1-Click Setup」を見てみます。

  ↓

設定03
1.PCから見えるNASの名前、2.パスワード、3.HDDのRAID形式を決めます。
「1-Click Setup」でのRAID形式は以下の通りです。
 Maximum Capacity    :RAID 0
 Superior data Protection:RAID 10(4台必要)
 Balanced        :2台ではRAID 1、3台以上ではRAID 5
入力が完了したら、下のチェックを入れて右の矢印(→)をクリックします。

  ↓

設定04 設定05
左画面の処理が完了したら、
メールアドレスとパスワード登録画面になります。
これをしないと設定後にアプリケーションをダウンロードできません。
(後からでも登録可能)

  ↓

設定06
最後に国や用途の設定をして終了です。
ただし、ここでJAPANにしてもメニューは英語です。
日本語変更は別メニューで行います。



設定が終了し、NASとして使えるようになりましたので速度を見てみます。
販売元のCFDにある製品紹介ページには、
「3」シリーズの読込:110.38MB/s、書込:81.47MB/sとありますが、
実際にはどうでしょうか。
今回は単純明快に実測値をチェックという事で、
大容量ファイルをコピー中の詳細を確認しました。
 ※CFDの製品紹介ページはこちら!


書込 読込
左がPCからの書込み、右がNASからの読込みです。
製品紹介ページのグラフに迫る数値が出ています。
なお、当然ですが、接続するルーターやハブ等の環境により速度は変化します。
このチェックでも最初は有線部分が100BASE対応ルーターを経由していたので、
最大11MB/s程度しか出ず焦りました。
この様な高速NASを使用する場合は、 ルーターやハブの性能を予めご確認ください。


次に、HDMIケーブルでTVやモニターに直結して
メディアサーバーとして使う場合の解説です。
本製品はNASとしての初期設定が終わっただけでは画面が映りません。
アプリケーションをダウンロードして
機能を追加する必要があります。

HDMI出力01
ControlCenterでシステムのステータスが「準備完了」に
なっている時に、赤枠部分を押すとメイン画面が表示されます。

  ↓

HDMI出力02
メイン画面では「App Central」を選びます。

  ↓

HDMI出力03
必要なアプリケーションは、
「ASUSTOR Apps」を選ぶと見つけやすいです。

  ↓

HDMI出力04
HDMI出力用アプリケーションは「ASUSTOR Portal」です。
オプションのリモコンで操作したい場合は、
左下にある「Remote Center」もインストールしてください。

  ↓

HDMI出力05_1
「ASUSTOR Portal」インストール後、
HDMI出力が可能になりました。
右画面の様に壁紙をPC側から変更可能です。

これでNASだけでなくメディアサーバーとしても利用可能となりました。
ネットワークでつながっている別の部屋でファイルを保存しておけば、
リビングにPCを置かずに動画や音楽を視聴できます。
もちろん再生ソフトもダウンロードの必要があります。
NASに保存した動画などを視聴するなら「XBMC」、
ネットワーク経由でコンテンツを扱う場合は
「iTunesサーバー」「UPnPメディアサーバー」をインストールしてください。


モニタ サービス ストレージ 日本語化
なお、メインメニューからはより高度な設定が可能で、
CPUやメモリの負荷状況モニターもできます。
メニューなどの日本語化は「Setting」から「Regional Options」を
選んで「Language」タブで行います。




●高性能NASとメディアサーバー
  どの用途にも納得できる製品
チェック終了です。さすがにすぐ使えるUSB外付けケースよりは
設定に手間はかかりますが、「1-Click Setup」を使えば
比較的簡単ですし、基本的とはいえセキュリティもあります。
初心者の方は最初カスタム設定は難しでしょうが、
まずは「1-Click Setup」で始めて
そこから少しずつ設定を調べて強化するという手もありでしょう。

そしてNASに詳しいパワーユーザーにとっては、
読み書きが速く複雑な設定も可能なNASケースという事で
需要があるでしょう。

また、メディアサーバーとしても使える事もあり、
汎用性が高いNASケースと言えます。
バックアップを中心に信頼性のおけるNASケースをお求めの方は、
このAS-304Tに注目してはいかがでしょうか。
なお、搭載HDDは2台となりますが、
機能は同等で低価格な「AS-202TE」も同時発売しましたので、
HDD容量が少なくても大丈夫な方はこちらをご覧ください。
 ※ASUSTOR製品の販売ページはこちら!




■今回紹介した製品
ASUSTOR:AS-304T
販売ページはこちら!
パーツ館でも販売中!

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Posted by dospara_review at 15:02Comments(0)ドライブ類 | ハードディスク2014年07月18日
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