GeForceのエントリー向け新製品「GT720」を検証

パッケージ GeForce GT720

メーカー名&URL
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先週金曜に暑い日が続くと書いたら、今週は一気に涼しくなりました。
温度変化の影響で夏風邪などひかないようにご注意ください。
今回は、GeForceの新製品である
「GeForce GT720」をチェックします。





●4,000円台から購入可能な
  GeForceのエントリー製品
先日登場したGT720は、GeForceのエントリー向けとなる新VGAです。
ビデオメモリは1GBと2GBの製品があり、
1GB版は4,000円台で購入できる低価格がポイントです。
その代わり3D性能は低く、古いPCの性能アップや
動画再生支援機能を活かしたHD動画の視聴用、
もしくはCPU内蔵グラフィックと合わせて
手軽に多画面マルチモニタ環境を構築するのに向いた製品となります。

基本スペックは以下の通りです。
先代のGT620はFermiコアを採用していましたが、
GT720はKeplerコアとなり、
TDP(最大消費電力)が激減しています。
  CUDA数 TMU
ROP数
搭載メモリ
メモリバス
GPUクロック メモリクロック
メモリ帯域
TDP
公証最大電力
GT720
GK208
192 16・8 DDR3
64bit
797MHz 1600MHz相当
12.8GB/s
23W
GT620
GF108
96 16・4 DDR3
64bit
700MHz 1800MHz相当
14.4GB/s
49W

製品写真
カードはPCI-Express 2.0 x8仕様のため
非常にコンパクトです。
なお、本製品にはLowProfileブラケットが付属します。

出力
出力はDVI-D・HDMI・D-Sub、厚さは1スロットです。



では性能測定を開始します。
使用PCとチェック内容は以下の通りです。
比較対象はIntel HD搭載のCeleron G1840と、HD4600搭載のi7 4790です。
各CPUでは、CPUのみとCPU+GT720の両方を計測しています。
なお、久しぶりに3DMark 06も計測していますが、これはGT620と、
3〜4年前のPCである「i5 661(Clarkdale)」や「PhenomII 1165+890GX」
の計測データも参考として用意したためです。
・使用PC
 マザーボード :ASRock Z97 Extreme4
 メモリ     :PC3-12800 4GBx2
 電源      :玄人志向 KRPW-L4-400W/A
 OS       :Windows 8.1 Pro 64bit

・3Dベンチマーク
 3DMark06    :解像度デフォルト、Select Tests「SelectALL」
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1280x720、ウインドウ
 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
            :標準品質デスクトップ、1280x720、ウインドウ
 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX) Ver1.00
             デフォルト(標準品質、1280x720、ウインドウ)

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時    :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 負荷時       :新生FFXIVを実行し、一周終わるまでの最高値


・3D性能
  3DMark 06 大討伐 新生FFXIV DQX
i7 4790 8625 3831 5061 4870
i7 4790 + GT720 6641 2538 4052 6537
G1840 5033 1860 3215 3938
G1840 + GT720 6169 2212 4045 6140
参考:GT620 5010
参考:i5 661 2153
参考:890GX 2231

・消費電力
  アイドル 負荷
i7 4790 31W 94W
i7 4790 + GT720 38W 78W
G1840 31W 69W
G1840 + GT720 38W 71W


・3D性能グラフ

3D性能グラフ

・消費電力グラフ
消費電力グラフ





●予想以上の低消費電力
  古いPCの増設用に最適
結果はご覧の通り、G1840とi7 4790の間、
GT620からは20〜30%のアップとなりました。
なぜかDQXはGT720がi7 4790に勝っていますが、
この性能を見るに、やはり基本的には本格3Dゲーム向けではなく、
マルチモニタ環境を低価格で実現したい人向けと言えそうです。

ですが、2010〜2011年に登場したClarkdale時代のCore i5や、
AMD 890GXチップセット内蔵グラフィックと比較すると、
約3倍の性能となっています。
最新製品という事で動画再生支援機能も充実していますので、
当時のPCをそのまま流用して軽いゲームやフルHD動画の
視聴用にしたい人に、有力な選択肢となるでしょう。

そして消費電力ですが、
負荷時はCPU単体とほぼ同等、もしくは減っています。つまり、
CeleronやPentium、いわゆるIntel HD Graphics搭載PCに追加した場合、
消費電力をさほど増やさずに性能を少し上げる事ができる訳です。
Mini-ITX用等の電源容量が少ないPCを使っており、
これまでVGAの増設をあきらめていた人も活用できそうです。



■今回紹介した製品
Palit GeForce GT720
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Posted by dospara_review at 16:42Comments(0)ビデオカード | 耳より情報2014年08月26日
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