PalitのGTX970 JetStreamを徹底検証

パッケージ Palit GTX970 JetStream

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発売直後から人気のGeForce GTX980/GTX970ですが、
Palitからは定格製品だけでなく、オーバークロック(以下OC)版の
GTX970も登場しています。
本製品は発売日が少し遅く、しかも速攻で売り切れたため
速報レビューで紹介できませんでしたが、
再入荷したので早速チェックします。





●コンパクトかつ静音を実現した
  GTX970のOCモデル
このGeForce GTX 970 4GB JETSTREAM OC
(NE5X970H14G2-2041J:以下GTX970 JS) は、
GPUベースクロックを、1050MHzから1152MHzにOCした製品です。
OC製品でありながらカード長(クーラー部含む)は
定格製品と同じ247mmに収まっており、マイクロタワーなど
コンパクトなケースにも搭載しやすいのが特徴です。
ここでは、このOCモデルの性能と消費電力をチェックします。
 ※GTX970/GTX980の基本スペックは速報レビューをご覧ください。


カード長
まずは形状チェックです。カード長247mmというのは、
GTX760 JS(写真下)と同じです。
なお、GTX980リファレンスカードは267mmです。

背面
背面を見ると、VGAの基板はさらに短く、
クーラー込みで247mmとなっているのが分かります。
なお、本製品のクーラーは、GPU温度が60℃を超えるまで
ファンが回転しない「0-dB TECH」機能を搭載しており、
アイドル時や3D負荷がかからない作業時に動作音を抑える事ができます。
(50℃台では、時々ですが1秒程回る事あり)

出力コネクタ
出力コネクタは、DVI-I x1、MiniHDMI x1、
そしてMiniDisplayPort x3です。
なお、DVI→D-Sub変換コネクタは付属しています。

SLIブリッジ
カードの厚さは2.5スロット占有となります。SLIにする場合、
マザーボード側のPCI-E x16スロットの間隔にご注意を。
また、3WAY用SLIブリッジは赤枠部分に干渉するため、
3WAYには非対応とお考えください。

補助電源
補助電源は6ピンx2、コネクタは上向きです。


それでは計測を開始しましょう。
使用PCとチェック内容は以下の通りです。
・使用PC
 マザーボード :ASRock Z97 Extreme4
 CPU       :Core i7 4790
 メモリ     :PC3-12800 4GBx2
 電源      :be quiet! DARK POWER PRO10 750W(80PLUS GOLD)
 OS       :Windows 8.1 Pro 64bit

・3Dベンチマーク
 3DMark無料版  :Fire Strike
 MHFベンチマーク「大討伐」(以下大討伐):1920x1080、フルスクリーン
 PSO2体験版Ver2(以下PSO2 v2):簡易設定5、1920x1080、フルスクリーン
 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV)
            :最高品質、1920x1080、フルスクリーン
 ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン ベンチマーク(以下DQX) Ver1.00
             最高品質、1980x1080、フルスクリーン

・消費電力(ワットチェッカーで計測)
 アイドル時    :OS起動後、5分ほど放置した状態の数値
 負荷時       :全ベンチマーク中の最高値

比較対象は、速報レビューより
GTX980・GTX970・GTX780 Ti・GTX780・GTX770
の結果を流用します。GTX900シリーズとGTX770は定格、
GTX780シリーズはOCと定格(780は875MHz)です。
なお、グラフはPSO2を別表記に、さらに次に数値が多い大討伐も
PSO2側の方が良いという意見がありましたので、その様に分けました。
 ※速報レビューはこちら!

・3D性能
  3DMark
Fire Strike
PSO2 v2 大討伐 新生FFXIV DQX
GTX980 11041 98882 28244 16467 14547
GTX970 JS 9944 84702 25196 14797 14221
GTX970定格 9388 81813 23967 14461 14134
GTX780 Ti JS 10250 77390 28553 15892 13065
GTX780 Ti定格 9377 65910 24208 15409 10738
GTX780 SJS 9377 65910 24208 14841 14215
GTX780 875MHz 8598 56349 22172 13702 9820
GTX770 7033 45219 19210 11106 12481

・消費電力
  アイドル 負荷
GTX980 44W 280W
GTX970 JS 42W 270W
GTX970 定格 48W 260W
GTX780 Ti JS 45W 369W
GTX780 Ti 定格 45W 364W
GTX780 SJS 43W 322W
GTX780 875MHz 44W 312W
GTX770 42W 292W


・3D性能グラフ(PSO2 v2、大討伐以外)
3D性能グラフ1

・PSO2 v2&大討伐グラフ
3D性能グラフ2

・消費電力グラフ

消費電力グラフ





●性能・サイズ・価格の
  バランスが秀逸なVGA
結果を見ると、当然ですがGTX970定格に勝りました。
GTX780シリーズと比較すると、GTX780のSJSに4勝1敗、
GTX780Ti定格に2勝3敗となります。
もちろん消費電力は圧倒的に低いので、
ワットパフォーマンスは完勝と言えるでしょう。
また、他のGTX900シリーズと比べてアイドル時の消費電力が
少し低いのは、ファンが回転していない効果と思われます。

感想として、このGTX970 JSは、カードが短いだけでなく、
アイドル時の動作音がほぼ無いという利点があります。
性能も申し分がなく、さらにGTX970の中では同じPalit定格製品の次に
低価格という事で、コストパフォーマンスも優秀です。
カード厚の都合でSLIが出来ないマザーボードがありますが、
シングルで使用する前提なら非常にバランスの良いVGAと言えるでしょう。
GTX970を購入予定の方は、ぜひこのPalit製JSに注目下さい。



■今回紹介した製品
Palit GeForce GTX970 JetStream
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Posted by dospara_review at 17:01Comments(0)ビデオカード | 耳より情報2014年10月10日
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